満足度★★★★★
贅沢なひととき
『自作自演』シリーズ、他の回も観たかったんですが予定が合わず、唐さんと渡辺さんのこの回だけしか観れませんでしたが、とても面白かったです。
破天荒なイメージの唐さんとTVのトーク等でも活躍されている渡辺さんの組み合わせなのでトークは絶対楽しいだろうと思っていたのですが、リーディングもよかったです。
最近ドラマ・リーディング(朗読)といっても芝居さながらの演出のものが多いですが、正統派のドラマ・リーディングもいいなあと思いました。
一人の人間の朗読なので、動きがない分、細かいセリフ回しの絶妙さなどの台本の面白さが堪能できる感じがしました。それも、このお二人の朗読だからという気もします。
お二人はナレーターや役者としても活躍されているので、ト書きや複数の役の演じ分けや芝居の間が絶妙で、笑えるシーンも多くありました。
トークの方も、お二人の個性ならではのいろいろな過去のエピソードが飛び出し、面白かったです。
今年の夏に唐さんの『少女仮面』が、金守珍さん演出で再演されるらしいので、それも観に行きたいなと思いました。
内容とは全然関係ないのですが、ご著書や劇評では知っていた、トークの司会の劇評家の扇田昭彦さんを生で拝見できたのもちょっとよかったです。
満足度★★★★★
念願だった対談が実現
チラシではよく内容がわからず、トークショーなのかと思っていたら、リーディングもたっぷりあって、とても楽しめた。
渡辺えりさんが唐十郎さんを尊崇し、強く影響を受けていることは前々から聞いており、お二人の対談を聞いてみたいと願っていただけに、とてもありがたい企画だった。
渡辺さんが「私は若いころから唐十郎一派と言われてきたけど、自作に歌が入るのは、やはり唐さんの影響で、ミュージカルからの影響ではないんですよ」と明言されたのが我が意を得たり、で嬉しかった。
月並みな言い方だが、「芝居が好きでたまらない」というお二人の真情が痛いほど伝わってきた。
水天宮ピットも、こういうことでもないと、私が観るような公演をやっていないので、足を運ばない会場である。