オマエの時間くれよ 公演情報 オマエの時間くれよ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    ものづくり
    フルタ丸をはじめて観たときの小気味よさが味わえた気がする。

    非日常な世界のなかでも愛や情熱は変わらず日常的なんだな。

  • 満足度★★★

    GIVE ME YOUR TIME
    ゲネ招待。

    なかなか見ごたえあった。シンプルで面白いテーマ。やや長い。

    ネタバレBOX

    孫受け遊具製造会社の話と30歳のはずの同級5人の話が謎めいた元役所職員のハイタニ(篠原友紀)の存在でクロスするような作品。

    孫受け遊具製造会社に役所職員を名乗るハイタニが訪れ、とある遊具を依頼するが、全貌を見せたくないとして断片的に仕事を進めることになる会社側。ダンサーの夢を挫折しアメリカから帰国したイイボシ(加藤玲子)に、禁止された時間売買のエージェントの話を持ち込む役所職員のフジムラ(工藤優太)。時間を買った21歳のアユミ(山田由梨)のため、スエツグ(宮内勇輝)の元彼女で、不倫時に18歳分の時間を売ったマリエ(政木ゆか)を引き合わせ、売買させようと企むが…。

    「お姉さんって歳じゃない」って言ってた、時間を買ったと思われるハイタニが依頼した遊具は日時計。「人は体内に時間を持ってる?わかる?」っていうハイタニが何をしたかったのか。売買に関わった後悔なのか。「時間」に縛られる人間への警鐘なのか。
    同級のエピソード(スエツグとマリエ)は良い。目に見えない、大切なものである「時間」っていうテーマとリンクした気がする。ただ、ラストのリフレインは、見せ方が強引というか唐突な気がした。結局、イイボシの時間への儚い抵抗のため、二人へは連絡しなかったという話で、そこはまとまったけど。
    ついでに言えば、130分くらいの公演時間で、いろいろ省いたような様子だけど、それでもキチキチな印象。会社のほうの話はもっと削ってよかったかも。仕事とか生きがい的な部分(デザイン担当サトミの部分)も「時間」とマッチしてるけど。

    会社社長キトウ役の數間優一と職人ベップ役の清水洋介が良かった。
    舞台美術はキチンと作られていて良かった。特に遊具。ハイタニが座ってたイスとか、かわいい。

    てか、日時計が出回る社会ってどういうこと。
  • 満足度★★★★

    ゲネプロ観ました
    フルタ丸、相変わらず期待を裏切りません。今回はライトなSFファンタジー(?)といったところでしょうか、個々のエピソードを丁寧に描いていて、とてもリアルに感じます。いつも思うのですが、ほんとセリフが小気味いいですね。

  • 満足度★★★

    公開ゲネプロ観劇。
    ややネタばれ。

    ネタバレBOX

    劇団・フルタ丸を下北沢で観劇。
    初見の劇団。チラシのデザインと劇団名からいってあまり良いセン​スが漂ってこないのだが。

    個人の時間売買が法律で施行される頃に、下請けの小さな町工場に​役所から謎の商品の発注の依頼がくる。何故か?毎回渡されるデザ​イン画が商品の一部分のみで、完成した形が見えないまま工場では​疑問に思いつつ完成させていく。それと並行して何十年後の未来で​は、時間売買の法律が既に禁止されていて、闇での取引が盛んに行​われている状態だった・・・・・。
    謎の商品が時間売買との関係に繋がっている様に見せていく展開に​ワクワクドキドキしながら観ていたのだが、当然そのネタばれがラ​ストにアッとくるのだろう?と期待していただけに、後半であっさ​り見せてきたのがちょっと残念か。そのネタばれから過去~未来へ​と物語を新たに持って行っているのだが、その謎の商品がけっこう​アッと驚くような物だったので、やはり最後の最後に持って行くよ​うな展開に出来なかったのだろうか?とちょっと残念でならないの​だが。
  • 満足度★★★★

    公開ゲネを観た
    時間を売買出来る法律が出来て10年、今度は政府がそれを禁止した。
    時間を買うとどうなるのか、時間を売ったらどうなるのか。
    未来の話はいつの間にか、現代の私たちの話になっていた・・・。

    ネタバレBOX

    公園の遊具を作る小さな会社に市役所の担当を名乗る女性が現れる。
    謎の物体をとにかく作って欲しいと、パーツの描かれた絵の一部を持ちこむ。
    少しずつ作られるパーツを最後に組み立てると・・・。

    時間を買った女は21歳、時間を売った女は48歳。
    二人は同級生だ。
    そこへ昔の男が現れる・・・。

    本来誰もが平等に持っているはずの時間を売買するとどうなるのか。
    それをリアルに見せてくれるのが面白い。

    自分の時間を売ったマリエには、ある理由があったのだが
    この時マリエを演じる政木ゆかさんの目に涙が光って一気に惹き込まれた。
    こういう中年女の事情を丁寧に見せると、荒唐無稽な設定が説得力を持つ。
    時間は「若さ」であり、「寿命」であり、台詞にもあったように「金」でもある。
    それを売り買いして得たもので、人は幸せになれるのかと問いかけてくる。

    舞台は複数のエピソードが平行して語られ、その都度暗転して場面が変わるのだが
    オムニバスみたいにひとつずつまとめて、最後に全てがつながる
    という展開でも良かったかもしれない。
    それぞれのエピソードが内容的に充実しているので。

    どのエピソードにもきらりと光る台詞があって心に残る。
    遊具の会社の女性が、自分がここで働く理由を語るところ。
    昔の男が自分の時間を1秒だけ残してくれたら、後は全て売ってもいい
    と言うところ。
    そしてダンサーの女性が時間を買うか買わないかを決心するところ。

    いい言葉だなあ、と思う台詞がいくつもあって
    フルタさんの気持ちが伝わってくる。
    私にこんな時間をくれて、こちらこそありがとう。

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