オマエの時間くれよ 公演情報 劇団フルタ丸「オマエの時間くれよ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    公開ゲネを観た
    時間を売買出来る法律が出来て10年、今度は政府がそれを禁止した。
    時間を買うとどうなるのか、時間を売ったらどうなるのか。
    未来の話はいつの間にか、現代の私たちの話になっていた・・・。

    ネタバレBOX

    公園の遊具を作る小さな会社に市役所の担当を名乗る女性が現れる。
    謎の物体をとにかく作って欲しいと、パーツの描かれた絵の一部を持ちこむ。
    少しずつ作られるパーツを最後に組み立てると・・・。

    時間を買った女は21歳、時間を売った女は48歳。
    二人は同級生だ。
    そこへ昔の男が現れる・・・。

    本来誰もが平等に持っているはずの時間を売買するとどうなるのか。
    それをリアルに見せてくれるのが面白い。

    自分の時間を売ったマリエには、ある理由があったのだが
    この時マリエを演じる政木ゆかさんの目に涙が光って一気に惹き込まれた。
    こういう中年女の事情を丁寧に見せると、荒唐無稽な設定が説得力を持つ。
    時間は「若さ」であり、「寿命」であり、台詞にもあったように「金」でもある。
    それを売り買いして得たもので、人は幸せになれるのかと問いかけてくる。

    舞台は複数のエピソードが平行して語られ、その都度暗転して場面が変わるのだが
    オムニバスみたいにひとつずつまとめて、最後に全てがつながる
    という展開でも良かったかもしれない。
    それぞれのエピソードが内容的に充実しているので。

    どのエピソードにもきらりと光る台詞があって心に残る。
    遊具の会社の女性が、自分がここで働く理由を語るところ。
    昔の男が自分の時間を1秒だけ残してくれたら、後は全て売ってもいい
    と言うところ。
    そしてダンサーの女性が時間を買うか買わないかを決心するところ。

    いい言葉だなあ、と思う台詞がいくつもあって
    フルタさんの気持ちが伝わってくる。
    私にこんな時間をくれて、こちらこそありがとう。

    2

    2012/05/11 02:29

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  • そうそう様

    ご丁寧にコメントをいただき有難うございます。
    印象的なフライヤーと共に心に残りました。
    次回も期待しています♪

    2012/05/12 13:03

    うさぎライターさま

    「オマエの時間くれよ」公開ゲネプロにお越しいただき、誠にありがとうございました。
    読み応えのあるレビューを頂き、あらためて感謝の念に耐えません。
    次のフルタ丸の活動にもご期待いただければ幸いです!当劇団をよろしくお願いいたします!

    2012/05/12 03:49

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