三月十一日の夜のはなし / わたしのお父さん 公演情報 三月十一日の夜のはなし / わたしのお父さん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    「わたしのお父さん」
    姉・美月のエキセントリックなキャラ(設定・演技両面で)が特筆に値する(もちろん他のキャラも◎)。
    が、「三月…」の装置をバラして平たく置いてしまったのがもったいないような…(笑)

  • 満足度★★★★

    「三月十一日の夜のはなし」
    ああいう「あの夜」の過ごし方もあったのか、と少し救われた気分になる。
    また、角材(?)を貼り合わせブロック化したシンプルな装置(むしろ「中道具」?)がその使い方も含めて面白い。

  • 満足度★★★★

    面白さのアイデアが秀逸/私のお父さん
    頭がいいという設定、好きです

  • 満足度★★★★

    小さな、だけど大切な
    短編小説を読んでいるような感覚になる、ふたつの小さな物語。
    それぞれがリンクしない、別々の話だったけど、ある問題に直面した家族の様子を切り取っている点が共通項なのかなと思いました。
    とても小さな、でも、当事者にとっては大切な出来事。じんわりと心にしみてくるお話。観られてよかったです。
    雨降りの帰り道、余韻に浸りながら帰りました。

    ネタバレBOX

    「三月十一日の夜のはなし」
    あの日東京にいた人の、きれいごとでない偽らざる本音だな、と思いました。
    揺れが怖かったり、出先にいる家族が心配だったりと色々あったけど、彼女にとっては「いい夜だった」んだなぁ。
    と、これを下書きしていたら地震が来てびっくり。
    モデルになったお店、いつかふらりと訪ねてみたいです。

    「わたしのお父さん」
    ちょっぴり歪な家族。でも互いを愛する気持ちはちゃんとあるんですね。
    姉に感情移入がしにくく、初めは取っつきにくかった。
    でも、その姉も、父親をちゃんと愛していたんでしょう。
    自分が余命わずかとわかったら、私はあの父親のように出家したりできるだろうか…と帰路で考えました。
    (煩悩まみれだから、多分ムリですね。汗)
  • 無題338(12-081)
    11:00の回(曇り)。10:40受付開場。受付前、テーブルに照明の飾りつけ。3/20(火)に「ご多分にもれず、ふつう」で来ているので、遠い横浜としては珍しい。今回は舞台を横に使ってのお芝居。上手奥(廊下側)に音響、照明。最前列はクッション、うしろは椅子席。舞台には木工細工のような...木片をいくつか集めたオブジェ(?)。薄地のカーテンが数本。ひとつだけはっきりと「椅子」だとわかります。ピアノ曲が静かにながれ、オノマリコさんご自身が場内の案内、右胸に花。

    11:04前説、1作目~11:35、2作目~12:19終演。ひとつめ、一人芝居(3.11)。ふたつめ3人。「解体されゆく」「The Girls next door」とオノマさん関連も含め3作目。
    (いままでオノさん...だと思っていました)

    ネタバレBOX

    1作目をみながら、全体の色調が木片に合わせているのかなと思う。照明もやや落とし気味。役者さんの衣裳も同系色で落ち着いたもの。「3.11」を採りあげたお芝居をどうみるのか、なかなか難しい。地震発生前~発生~同日夜の様子。

    年が明けてから「3.11」を扱った作品を何作かみました。千切れとんだ感情の「断片、カケラ」、1年後の「今」…、絶れたこと、喪ったこと…いろいろあり、触れればまだカラダがココロが切れそう、それらが砂浜の一粒一粒のように小さく丸くカタチを変えるには長い月日が必要だと思い、本作は、ひとりの女性の体験、当日、直接(地震/津波)の被害がなかった多くの方が経験したこととあまり違いはないのだろうと思い、それをみてどうする…と思い、日常に入りかけてきたものは去ってしまったのか、恐ろしいものは自然なのか、科学なのか、生そのものなのか…と思い。
    観劇中、そんな距離感がつきまとい、お芝居の中ではなく、別の所に「何か」を探そうとする自分を感じ続けるのでした。

    2作目、3人… 母、姉、弟、(でてこないが父)、こちらもよくわからないのでした、聖地チベット展(上野 )に行ったのは2年前、ヤン・リーピンの「クラナゾ」を観たのは昨年、鳥葬についてはインドに関する本を読んだ時、少し書いてあった、ダライ・ラマのことはニュースで見聞きするくらい…それだけ。高層ビルのオフィス(が示すもの)とチベット(が示すもの)との間にあるもの、姉と家族との間にあるもの、姉のなかにあるもの、何かを見落としているのだろうか、でも、劇的な展開ではなく、特別なものでもないと思う、自分のなか、どの引き出しに収めるのか…少し、待つ。

    ちいさな話というのは、どんどん「私」的になるか、「距離」が増すものなのだろうか、そうだとすると接点が見つからないことがあるのではないかと考える。

    「男の子じゃないでしょう」(首を振る)…「男の子なの。そう思って」というセリフがあり、首を振ったのは、①はい、男の子ではなく、女の子である、でも、これからは思ってほしい②いいえ、「私は」女の子ではなく、男の子である。後に続くセリフと合わせると②のように思うけど、あっているのだろうか…GID…でいいのだろうか、なんだかずっとわからないままのような気がする。

    横浜、70階はランドマークタワーだろうと
  • 満足度★★★★

    素晴らしい!今年一番かも!!
    個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
    なんて素敵な芝居なんだ。
    脚本/演出のオノマリコさん、4人の役者さん(斉藤まりえさん、戸谷絵里さん、浅見臣樹さん、小田さやかさん)、関係者に拍手を送りたい!

    私は同一の芝居をもう一度観たいとは思わないかぎり、
    ☆5つは付けないことにしている。
    なので評価は☆4つであるが、事実上の☆5つ。
    この芝居ではなく、早くオノマさんの違う作品を観たいと思った。
    上演時間75分。

    ネタバレBOX

    まさか横浜でこんな芝居を観れるとは思わなかった。
    出会いに感謝したい(笑)。

    無駄のない脚本、さりげない演出が素敵だった。
    こんな日常的な話でありながら、惹きつける作風は見事としか言えない。
    役者陣も本当に素晴らしかった。

    <三月十一日の夜のはなし>
    斉藤まりえさん一人芝居。20分位の芝居。
    あの日私たちが体験したことを、飾らず芝居にしており、それでいて
    家族愛を感じる芝居であった。
    自然な演技が素晴らしかった。

    <わたしのお父さん (三人芝居>
    末期癌で助からないと分かった父がチベットへ行き、出家。
    その後、現地で鳥葬と呼ばれる葬式(亡きがらを鳥に食べられる)を
    行った。そして、その後、残された家族の物語。
    こんな脚本考えるオノマさんの頭の中、見てみたい(笑)。
    三人の芝居も息が合っており、とても良かった!
    中でも浅見さんの涙のシーンも自然で良かった。

    今回の公演は、歴史の網の目からこぼれる私たちの抱える小さい物語を扱うということが前提として語られている。
    確かに、どちらの作品も主旨に合っていた。
    オノマさんの作風、感性が私好みであった。
    今回の作品を通して、私の心は、ちいさく、そして確実に震えた(笑)。

このページのQRコードです。

拡大