実演鑑賞
満足度★★★★
新高円寺のアトリエにて昨年観た短編オムニバス公演は可愛らしく小気味よかった。あの感覚の出所は作品そのものに加えて、日常生活でのちょっとした休憩所のような場の趣きであったかに振り返っているが、二度目になる夢現舎のオリジナルの舞台も前回に通じるものがあり、やはり可愛らしい作品をこの場所で観た、という感覚が心地よさになっている。
舞台の詳細はまた後刻に。
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回も、とても面白かったです。いつもながら少しシュールでいろいろ考えされるお話でしたね。何度目かのリニューアルしながらの再演のようですが、その理由もわかります。役者の皆さんの演技も安定的によかったですし、余韻が残るお芝居でした。仕事帰りに伺おうとすると、開演時間、飲み物のおまけも嬉かっです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
タイゼツベシミル!! 華5つ☆。条理を全うしたが故に不条理と化した物語。不条理劇の快作・傑作、白眉。初演から19年の歳月を掛け、即興、試行錯誤を重ね改稿を重ね纏められた今作。脚本の素晴らしさは出版社に出版させたい程の出来である。
実演鑑賞
満足度★★★★
あなたがあなたであることを証明せよ
言われてみるとなんと難しい課題であろうか
それと「過去」をどう捉えるのか
簡素な舞台だが、遺失物の棚を描いた壁(幕?)の絵が、まるでパースのお手本のように実に上手く設定したバニシング・ポイントの遠近法が用いられ、しかも中央が明るく、光がさしているように描かれていることから、奥行きが感じられた
鈴の音が印象的
男の空虚な表情がなんとも言えない
古物商はじめ他のキャストもそれぞれの役の性格描写が良かった
ある意味シュールな演劇だが、なかなか楽しめた(証明の話は少しうすら寒くなった)
ミニビールのサービス付き
浴衣姿のひな役の久保さんに渡してもらうとちょっと縁日か浅草の演芸に来た気分になった
実演鑑賞
満足度★★★★
謎?の遺失物安置室を訪れる人々の人間模様がやがて一つに収束してゆく休憩無し約1時間40分、劇場入り口から地下の受付へ向かう階段で既に雰囲気作りがされていて素敵。タイトル役の男の存在感が異彩を放ちますが、内容は想像した程シュールではなく比較的普通の作劇でした。
実演鑑賞
満足度★★★★
この「遺失物安置室の男」シリーズは、2005年の初演以来 何度か形を変え上演しているという。自分は2014年版を観ている。その時に比べると物語性がはっきりしている印象だ。つまり抽象的から具体的に、観客にもっと感じ取ってもらうことを意識したかのようだ。しかし、それによってテーマ「存在」が揺らぐことはない。
一見 記憶の彷徨のようであり、いろいろな「物(モノ)」と「者」の関係を描き、全体としてテーマを浮き彫りにする。ただ 哲学的なもしくは禅問答的な台詞が物語を暈しているよう。そこに公演の強かさを感じる。
(上演時間1時間40分)
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしかったです。いつものことながら不条理と前衛の塩梅が秀逸です。そしてこれまたいつものことではありますが、狂気の含有率がこれまたちょうどいいです。舞台終盤に必ずくる狂気みたさに夢現舎を見にきているところがありますし。それと、今回はことば遊びが随所にみられ、アカデミックなことばを使うと、いい感じで言語哲学や現象論がスパイスとして効いていましたね。あと、そうそう、バックの絵、めちゃくちゃ立体的でよかったです。それとどうでもいいことですが、前説で「舞台終了後なら舞台を撮影されてもかまいません」とのことでしたが、舞台の終了後は暗幕だけだしw なにはともあれ、今回も最高の時間をありがとうございます。次回作も期待させていただきます。過去作の再演も期待させていただきます^^