実演鑑賞
満足度★★★★
この「遺失物安置室の男」シリーズは、2005年の初演以来 何度か形を変え上演しているという。自分は2014年版を観ている。その時に比べると物語性がはっきりしている印象だ。つまり抽象的から具体的に、観客にもっと感じ取ってもらうことを意識したかのようだ。しかし、それによってテーマ「存在」が揺らぐことはない。一見 記憶の彷徨のようであり、いろいろな「物(モノ)」と「者」の関係を描き、全体としてテーマを浮き彫りにする。ただ 哲学的なもしくは禅問答的な台詞が物語を暈しているよう。そこに公演の強かさを感じる。(上演時間1時間40分)
ネタバレBOX
0
2024/10/06 21:30
このページのQRコードです。
拡大