満足度★★★★
花ひらく抽象性
同じパフォーマンスでもやる時期によって、こんなにも印象の変わる作品もないだろう。初演は確か2007年だったと記憶している。今回の上演は、この作品の持つ豊かな抽象性が花ひらいた。それは作品が変わったからではなく、現実が変わったからだ。
満足度★★★★
物と人との交流。
劇場に入ると、簡素な舞台中央に大量の『古着』が文字通り、
「山」の様に積んであった。
(但し、自分の中では「丘」の」ような印象が何故かあった)
事前に出演者からメールで貰った様に、
客席にはもの凄い「古着の匂い」が立ちこめてあった。
最初はこの懐かしい違和感に一瞬戸惑ったが、暫くするとすぐに気にならなくなった。
こういった身体表現の作品を見る時に私が心がけているのが、
何か意味を汲み取ろうとしすぎないことです。
言語表現の世界では、真意だとか、嘘だとかそういうものを
観客が理解出来たかが価値になりがちなのだが、
自然界のものを観る様に、ただありのまま観る事だと。
ただそこに存在する、「木」や「水」や「雷」や「竜巻」をみて、
想像力で物語を作ったり、
因果関係を突き止めて行くのが醍醐味なのだと勝手に思って、
纏まりの無い感想を以下のネタバレBOXに書かせて頂きます。