満足度★★★★★
ドラマチック!!
ええなぁ。
長さも気にならず、お腹いっぱいだけどもっと食べたいという感じ。
ケラさんのコメント「シリアス度高め」にしたとのことだけど、ケラさんの作品、笑いをぶち込み過ぎてついていけないときがあるので、自分としては笑いの分量、ちょうど良かった気がする。
満足度★★★★★
関係性がわかりやすい
でも、真実は判りにくい。というより謎。リピーター観劇。今回は客席が後方で映像とかすべて良く見えました。前方はそれなりにまた楽しみ方が違いましたが。相関図がきちんとできているので、時代が前後してもすごく受け入れやすい。
また、ラストは涙が出て止まらなかった。3時間30分があっという間に感じました。
満足度★★★★★
森の思想
ケラさんの作品はとくに最近はほとんど見ているが、ここにきてまた高みに上るかと言うような傑作。素晴らしい。311以降のケラさんの思考の結晶ではないかと思った。タイトルも作劇も美術もそれを表している。外国の話のようになっているけれども「日本」を感じた。南方熊楠や梅原猛のいう「森の思想」。絶望でも希望でもないその先の物語。必見。
満足度★★★★★
濃密な3時間半
ざっと100年の物語が行ったり来たりしながら語られるのですが、その順番が絶妙でした。
ティルダ12才の後、いきなり38才になったと思ったら、その次にはもう死んじゃってる。こんなに早く進んでいいの?と思ったらまた戻って、という流れの中で、伏線があり、秘密が生まれたり解き明かされたり。先の出来事を知っているから余計に切なく感じたり、と、すごく計算されたお芝居でした。
舞台は、回転することなく(笑)、庭と室内が同時に存在していて、場合によっては庭の人がいる目の前で前で室内の芝居が続けられるのですが、これまた違和感なく、別々の場所に見えるのがすごい。
最初から最後まで舞台の真中にどっしりと立つ楡の木、100年の秘密を呑み込んでいるさすがの存在感がありました。
役者さんたちもみんな魅力的で、場面によってその年齢にちゃんと見えるのも感動しました。
犬山イヌコさん、12才の少女も78才の老女もまったく違和感なかったです。すごい。
すごいすごいってばっかりでボキャブラリーなくて申し訳ないのですが、とにかく、すごいなあと思ったのでした。
観て良かったです。
思った以上に力を入れて観ていたみたいで、すごく面白かったのに、見終わった後は疲れました。まあ、100年の物語を3時間でみるのだから、仕方ないですよね。
濃密な時間をありがとうございました。
あっ、「たつことかつこ」でファンになっていた村岡希美さんも良かったです。カーテンコールでのお辞儀の仕方が接遇の講師のようでした。LOVE♪
満足度★★★★★
謎が仕込んであるけれど、わかりやすい
面白かったです。3時間半という長いお芝居でしたが、全く眠くならずに観ることができました。
作品がとてもよくできているし、言うまでもなく役者さんも上手いです。
ナイロン100℃ の作品は初期のナンセンス・コメディ系しか観たことがなかったので、ケラさんはオリジナルでこういう作品も書くのかあ・・・と感心してしまいました。
気になっていたけれど一度もナイロン100℃を観たことがないという友人に付き合っての観劇でしたが「当たり」でした。
満足度★★★★★
壮大
当日券目当てで劇場へ行っても入れなかったりを繰り返し、遂に平日のナイロン100℃。ナイロンは11月の「ノーアート・ノーライフ」再演以来。ケラさんの作品は「龍を撫でた男」以来。
ナイロンの作品は長いので平日仕事の後に観るのはいろいろしんどい。内容に関係なく疲れで眠くなってしまうのだ。なので極力平日は避けていたのだが、今回は仕方がない。それくらい観たい作品だったのだ。で、観た。
・・・・・・・・素晴らしかった。3時間超えだったが全く眠くならず、とにかくグイグイ引き込まれる大河ドラマだった。演劇が持つ可能性を改めて感じさせられた。本を書いている時にケラさんがTwitter上で見せている苦しみの成果をとくと感じさせてもらえた。感謝感謝。
過ぎ去る時間によって増長させられる皮肉や運命のいたずらなど、直球ではないケラさんのナンセンスを堪能させてもらえた。満足満足。満足過ぎる。全てを見ている木の存在がたまらない。これからも見続けるのであろう。
峯村リエさん、大倉孝二さん、松永玲子さん、3人のシーン。何だかジーンときた。松永さんを観させてもらうのが久々だったというのもあるのだけれど、何だかナイロンの歴史を感じてジーン。もちろん犬山イヌコさんと峯村さんのシーンも。今江冬子さんは帰ってきてくれないのかな・・・
満足度★★★★★
素晴らしかった。
登場人物たちのキャラクター、物語、映像、すべての演出が素晴らしかった。ナイロンは好きでずっと見続けているが、今回の作品は中でも非常に好きだ。家族とか友情とか恋愛といった普遍的なテーマを、残酷に、無秩序に、滑稽に描き出すケラさんのセンスがすばらしすぎる。俳優陣は言うまでも無くよかったし、なんといってもあの舞台上で巻き起こるスタッフワークがハンパない。
満足度★★★★★
絵のような
とても美しかった。もちろんそれだけでないから面白く観ていられる。
安定した俳優とそれを信じている作家だから出来る世界。
長田奈央の狂言まわしにより、いつもより分かりやすい印象ではある。
映像は「我が闇」に似ていたのでそれほど驚かなかったが贅沢。
満足度★★★★★
誰にでも秘密が…
笑い控え目。「わが闇」に近いかな。
物語は昼ドラ的な所があるけど、
めったにお目に掛かれないレベルの芝居だよなぁ。
イヌちゃんの実力を思い知らされました。
満足度★★★★
役者と映像が素晴らしい
秘密を共有する2人の女性の幼少時から死後、さらにそれぞれの孫の代までが時代を行ったり来たりしながら描かれた時間的スケールの大きな物語でありながら、空間的には家の中と大きな木が立つ庭だけと限られていて、プライベートな出来事しか起こらない、密やかな雰囲気の作品でした。
一気に何十年も先に飛んだり戻ったりするのですが、狂言回しが語る話という体裁になっていて、時代や状況が説明されるので、分かりやすかったです。同一のセットで室内と室外のどちらのシーンも演じられ、時には2つの空間がオーバーラップするシーンもあるのですが、人物の立ち位置や動きだけで明確になっていました。
役者の素晴らしい演技や、時代を変えて、あるいは人物を変えて同じようなシーンや台詞が現れる巧みな構成は楽しめましたが、ケラさんにしては毒気があまり感じられず、ナイロンではなく、シアターコクーンでのプロデュース公演の時のような感触がありました。
観客の感情を強引に持って行こうとしない、控え目な音楽の使い方が心地良かったです。
冒頭のキャスト紹介の映像はプロジェクションマッピングの手法でセットが動いているように見せたり、役者達が動かす板に映像を当てて、その中で人が動いているように見せたり等、圧巻のクオリティーでした。作品内でも人影が動いたり、舞台上が闇に侵食されて行ったりと映像がとても効果的に使われていました。
うろ覚えで、もしかしたら誰かの妄想か幻想の中のシーンだったのかもしれませんが、木が喋ったり映像を重ねてモヤモヤと蠢いたりする場面があり、違和感を覚えました。木はただ超然と人々の営みを見ているというだけの方が良いと思いました。
満足度★★★★
費用対効果の高いお芝居
ケラさんの創るお芝居には、いつも見料以上の満足感を得ている。観られた方には賛否両論あると思うが、私にはとても「見応えがあり、映像を巧みに取り入れた格好良さ」は毎回センスの良さに感動する。
今回の行きつ戻りつする芝居構成は、何度リピートしても楽しめると思う。可能であれば神奈川公演も足を運びたいが、キャパが大きくなり過ぎると伝わりにくくなるのでは?という懸念もあるかな?
満足度★★★★
秘密はだれでも
不覚にも(笑)ラスト間際泣いていた自分。思えば百年って短いのかもしれない。あの楡の木にとって百年は…。ケラさんの描く女性のセリフの素晴らしさに酔い、笑い、ドキドキして、ハッとして、そんな3時間20分でした。連休にもう1度観ることに決めました。
満足度★★★★
『百年の秘密』
まず最初の映像でノックアウト。凄すぎる。長い年月を経た数世代にわたるドラマで様々に因果応報で…滑稽なのも皮肉なのも人生そのもの。ナイロンの舞台はナイロンでしか観られないと、当然のことですが、強く感じました。GWが狙い目とのこと。
満足度★★★★
二人の女性の友情を彼女たちと家族の半生を通して描く。
犬山さんと峯村さんが演じる二人の女性の『友情』、二人だけの秘密。
時代を行き来して描かれる二人の半生。
エピソードは時間順ではなく、
観客に「見せる順番」「知る順番」を考えて、時にさかのぼったりする。
そして、予期せぬ結末。
満足度★★★★
そして人生は続く
100年間を3時間15分で。観終わって、頭がく~らく~らしていた。時間が経った今もまだ続いているので、パンフが読めないなあ。
満足度★★★
丁寧なシーンが
時間を前後して映し出され、複数の人間に波及していうような秘密が解かれていく。役者さんの演技もよかったのですが、物語としては平板に感じてしまいました。人間の心情が木を悪魔にもしてしまう、でも映像まで凝って作るまではしなくてもいい気がします。