百年の秘密 公演情報 百年の秘密」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 27件中
  • 満足度★★★★★

    こりゃすごい
    大傑作

  • 満足度★★★★★

    20120510
    壮大な物語。映像があまりに美しく、印象に残っている。

  • 満足度★★★★★

    壮大
    当日券目当てで劇場へ行っても入れなかったりを繰り返し、遂に平日のナイロン100℃。ナイロンは11月の「ノーアート・ノーライフ」再演以来。ケラさんの作品は「龍を撫でた男」以来。

    ナイロンの作品は長いので平日仕事の後に観るのはいろいろしんどい。内容に関係なく疲れで眠くなってしまうのだ。なので極力平日は避けていたのだが、今回は仕方がない。それくらい観たい作品だったのだ。で、観た。

    ・・・・・・・・素晴らしかった。3時間超えだったが全く眠くならず、とにかくグイグイ引き込まれる大河ドラマだった。演劇が持つ可能性を改めて感じさせられた。本を書いている時にケラさんがTwitter上で見せている苦しみの成果をとくと感じさせてもらえた。感謝感謝。

    過ぎ去る時間によって増長させられる皮肉や運命のいたずらなど、直球ではないケラさんのナンセンスを堪能させてもらえた。満足満足。満足過ぎる。全てを見ている木の存在がたまらない。これからも見続けるのであろう。

    峯村リエさん、大倉孝二さん、松永玲子さん、3人のシーン。何だかジーンときた。松永さんを観させてもらうのが久々だったというのもあるのだけれど、何だかナイロンの歴史を感じてジーン。もちろん犬山イヌコさんと峯村さんのシーンも。今江冬子さんは帰ってきてくれないのかな・・・

  • 満足度★★★★★

    ドラマチック!!
    ええなぁ。
    長さも気にならず、お腹いっぱいだけどもっと食べたいという感じ。

    ケラさんのコメント「シリアス度高め」にしたとのことだけど、ケラさんの作品、笑いをぶち込み過ぎてついていけないときがあるので、自分としては笑いの分量、ちょうど良かった気がする。

  • 満足度★★★★

    二人の女性の友情を彼女たちと家族の半生を通して描く。
    犬山さんと峯村さんが演じる二人の女性の『友情』、二人だけの秘密。
    時代を行き来して描かれる二人の半生。
    エピソードは時間順ではなく、
    観客に「見せる順番」「知る順番」を考えて、時にさかのぼったりする。
    そして、予期せぬ結末。

    ネタバレBOX

    最近は感動的なエンディングも多かったケラさんですが、本作では…。
    一気にダークな展開をみせるのも面白い。
  • 満足度★★★★★

    絵のような
    とても美しかった。もちろんそれだけでないから面白く観ていられる。
    安定した俳優とそれを信じている作家だから出来る世界。
    長田奈央の狂言まわしにより、いつもより分かりやすい印象ではある。
    映像は「我が闇」に似ていたのでそれほど驚かなかったが贅沢。

    ネタバレBOX

    犬山イヌ子と峯村リエの揺るがない強さ。劇団員のあうんの呼吸は見事。その中で萩原聖人は何回もナイロンに客演しているだけあって馴染んでいた。だがケラさんにはあまり商業ベースに乗らずに、レベルの高いもの、自分のやりたいものを追求していってもらいたいと思うのは、ファンの勝手な願いだろうか。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった。
    登場人物たちのキャラクター、物語、映像、すべての演出が素晴らしかった。ナイロンは好きでずっと見続けているが、今回の作品は中でも非常に好きだ。家族とか友情とか恋愛といった普遍的なテーマを、残酷に、無秩序に、滑稽に描き出すケラさんのセンスがすばらしすぎる。俳優陣は言うまでも無くよかったし、なんといってもあの舞台上で巻き起こるスタッフワークがハンパない。

  • 満足度★★★

    前半は良かった。
    「わが闇」を彷彿とさせるかのような前半でした。

    が後半は尻すぼみ・・・
    期待しすぎだった?

  • 満足度★★★★

    そして人生は続く
    100年間を3時間15分で。観終わって、頭がく~らく~らしていた。時間が経った今もまだ続いているので、パンフが読めないなあ。

    ネタバレBOX

    幼馴染みの女性二人を取り巻く家族史。ここは外国。時系列が遡るため、観客はことの顛末を知りながら、もがく人間の姿を観ることになる。それは愛おしくもあり、哀しくもあり。人生が木や死人の視点で語られることに安堵を覚えながら劇場を出た。
  • 満足度★★★★

    役者と映像が素晴らしい
    秘密を共有する2人の女性の幼少時から死後、さらにそれぞれの孫の代までが時代を行ったり来たりしながら描かれた時間的スケールの大きな物語でありながら、空間的には家の中と大きな木が立つ庭だけと限られていて、プライベートな出来事しか起こらない、密やかな雰囲気の作品でした。

    一気に何十年も先に飛んだり戻ったりするのですが、狂言回しが語る話という体裁になっていて、時代や状況が説明されるので、分かりやすかったです。同一のセットで室内と室外のどちらのシーンも演じられ、時には2つの空間がオーバーラップするシーンもあるのですが、人物の立ち位置や動きだけで明確になっていました。

    役者の素晴らしい演技や、時代を変えて、あるいは人物を変えて同じようなシーンや台詞が現れる巧みな構成は楽しめましたが、ケラさんにしては毒気があまり感じられず、ナイロンではなく、シアターコクーンでのプロデュース公演の時のような感触がありました。

    観客の感情を強引に持って行こうとしない、控え目な音楽の使い方が心地良かったです。
    冒頭のキャスト紹介の映像はプロジェクションマッピングの手法でセットが動いているように見せたり、役者達が動かす板に映像を当てて、その中で人が動いているように見せたり等、圧巻のクオリティーでした。作品内でも人影が動いたり、舞台上が闇に侵食されて行ったりと映像がとても効果的に使われていました。

    うろ覚えで、もしかしたら誰かの妄想か幻想の中のシーンだったのかもしれませんが、木が喋ったり映像を重ねてモヤモヤと蠢いたりする場面があり、違和感を覚えました。木はただ超然と人々の営みを見ているというだけの方が良いと思いました。

  • 満足度★★★

    丁寧なシーンが
    時間を前後して映し出され、複数の人間に波及していうような秘密が解かれていく。役者さんの演技もよかったのですが、物語としては平板に感じてしまいました。人間の心情が木を悪魔にもしてしまう、でも映像まで凝って作るまではしなくてもいい気がします。

  • 満足度★★★★

    初ナイロン
    綺麗につくられてる印象。
    役の関係性も分かりやすかったので。
    ただ、長かったのが気になった。

  • 満足度★★★

    大きな楡の木の下で
    ナイロン流の文芸作品を見てるみたいだった。
    生きている上で生き方の釦の掛け違えなんて、その時は気づかないけどある程度の体験を経た年代にとっては身につまされる箇所が往々にしてあるのでは。3時間近く年代を行ったり来たりし、話は全体的に暗い。
    自分のこれからの老年期を示唆するような物語でした。
    ナイロン女優陣が良かった。
    新人さん達の役柄が何となく統一した役柄設定に感じてきたのは、ケラさんの作品に嵌って見ているせいかな?

  • 満足度

    良いところよりも悪いところの方が多い
    脚本が悪いと思った。演技の質が高いのに勿体無い。

    とにかく長い。その長い舞台で何が示されたのか。主要な登場人物がそれぞれ幾ばくかの秘密を抱え、それぞれと絡み合いながら死んでいく。しかし、そのどの場面も淡白で、観終わった後の徒労感はかなりのものだった。色々な話が出てくるが、とっ散らかっていてどれもよくわからない。

    “百年”という時間の無機質感が強調されていて、誰がどうであろうと無関係に時は過ぎゆくという寂寥感でも提示したかったのか。それが全体の印象。登場人物たちも、基本線が暗いというか悲しい話が多い。悲しい状況にあって悲しい人たちばかりで、観ていて鬱鬱としてくる。

    秘密も凡庸で、秘密よりも年を重ねることによる苦痛の方が大きそうな話ばかり。人は、誰しも少しずつ錆ついていく。そんな話、魅力的ですか?

  • 満足度★★★★★

    謎が仕込んであるけれど、わかりやすい
    面白かったです。3時間半という長いお芝居でしたが、全く眠くならずに観ることができました。

    作品がとてもよくできているし、言うまでもなく役者さんも上手いです。

    ナイロン100℃ の作品は初期のナンセンス・コメディ系しか観たことがなかったので、ケラさんはオリジナルでこういう作品も書くのかあ・・・と感心してしまいました。

    気になっていたけれど一度もナイロン100℃を観たことがないという友人に付き合っての観劇でしたが「当たり」でした。

    ネタバレBOX

    この作品を観ていたら、奇しくも峯村リエさんが客演していた「この雨 ふりやむとき」と「往転 - オウテン」を思い出しました。

    オムニバス風に過去の出来事が断片的に出てきて、そこにある謎(伏線)が終盤に回収されていく・・・観客をストーリーに引き込む王道パターンの一つなのかも…というか、私が引き込まれやすいパターンなだけかも・・・(^^;

    個人的には最後の終わらせ方がよかったです。長丁場の大河ドラマ的作品にありがちな大団円パターンではなく、主人公を敢えて無駄死にさせちゃうところが、どんな作品であろうと一貫しているケラさんの個性を感じさせる部分なのでは・・・と思いました。
  • 満足度★★★★★

    濃密な3時間半
    ざっと100年の物語が行ったり来たりしながら語られるのですが、その順番が絶妙でした。
    ティルダ12才の後、いきなり38才になったと思ったら、その次にはもう死んじゃってる。こんなに早く進んでいいの?と思ったらまた戻って、という流れの中で、伏線があり、秘密が生まれたり解き明かされたり。先の出来事を知っているから余計に切なく感じたり、と、すごく計算されたお芝居でした。

    舞台は、回転することなく(笑)、庭と室内が同時に存在していて、場合によっては庭の人がいる目の前で前で室内の芝居が続けられるのですが、これまた違和感なく、別々の場所に見えるのがすごい。
    最初から最後まで舞台の真中にどっしりと立つ楡の木、100年の秘密を呑み込んでいるさすがの存在感がありました。

    役者さんたちもみんな魅力的で、場面によってその年齢にちゃんと見えるのも感動しました。
    犬山イヌコさん、12才の少女も78才の老女もまったく違和感なかったです。すごい。
    すごいすごいってばっかりでボキャブラリーなくて申し訳ないのですが、とにかく、すごいなあと思ったのでした。
    観て良かったです。

    思った以上に力を入れて観ていたみたいで、すごく面白かったのに、見終わった後は疲れました。まあ、100年の物語を3時間でみるのだから、仕方ないですよね。
    濃密な時間をありがとうございました。

    あっ、「たつことかつこ」でファンになっていた村岡希美さんも良かったです。カーテンコールでのお辞儀の仕方が接遇の講師のようでした。LOVE♪

    ネタバレBOX

    カレルとコナが何故結婚したのかというのが、いまひとつ不明。
    特に、コナがなぜ?

    まっとうな理由も考えられるけれど、うがって考えたら、
    ・ティルダは少女時代カレルが好きだった
    ・コナはティルダの夫のブラックウッドとも関係をもった
    というあたりで、「ティルダの好きな人」をコナは好きになっている、もしくはつながりを持とうとしているのかなと。

    女同士の友情物語に見せかけで、そんな裏設定があったとしたら、ケラさんやっぱり、女同士の友情は単純にはあり得ないって思っているのかな。
    (考えすぎか・笑)

  • 満足度★★

    ケラ式「わが街」、はたまたチェーホフ劇
    って感じのお芝居でした。

    確かに、ケラさんの作劇は上手いと思います。

    3時間半、長いけど、カットすべき箇所は思い当たりません。

    あれだけの、登場人物、一人二役、三役もあったりして、その上、時間が過去や未来に行ったり来たり。それなのに、全くこんがらがらないのは凄い。

    でも、この作品、所詮、作り話の域を出る芝居ではなく、よって、登場人物誰一人として、感情移入できるような存在もみつけられないまま、ずっと、客席から、傍観してしまいました。

    何役も演じたり、同一人物でも、若い時や老齢まで演じ、役者サイドのテキストとして見たら、秀作脚本かもしれませんが、一般観客である自分には、今回の作品は、凡作に思えました。

    実力ある俳優陣が勢揃いしている劇団だから、途中で帰りたい気持ちにもならず、観られるのですが、これをもし、素人紛いの劇団が上演したら、たぶん、途中で、帰りたくなるかもしれません。

    萩原聖人さんと、ベイカー家の女中、メアリー役の長田さんがとにかく秀逸な演技と存在感でした。

    100年の歴史を現す、映像の使い方、見せ方の巧みさにも、感嘆しました。

    ただ、室内と庭の境がないので、舞台の中盤まで、登場人物がどこにいるのか不明な箇所が多く、そういう余計な神経を使わされて、やや疲れました。

    せっかく、台本構成は巧みに書かれているのに、セット面で、難解にしてしまったようで、残念でした。

    ネタバレBOX

    ケラさん流の「我が街」か、「桜の園」、「三人姉妹」、「かもめ」などのチェーホフ劇かというような、壮大な趣の、ある家族と、その周囲の人々の100年に及ぶ歴史物語で、本当に、芸達者な皆さんの、何役もの演技や、幼児から、晩年までのおちゃのこさいさいの演じ分けは、観ていて、楽しいものがありました。

    行きつ戻りつのお話で、一体どこでラストシーンになるのかと思っていたら、小学生のティルダとコナが、年長のカレルが思慕するアンナ先生に宛てた恋文を木の下に隠す相談をするところで終わり、これはちょっと意外でした。
    正確な台詞は忘れましたが、二人が、「アンナ先生に洗脳されてるかも」というような会話をするのは、先日の中島さんの騒動などを想起してしまい、この芝居のエンディングには相応しくないような気がしました。

    むしろ、本当は、兄弟かもしれない、元恋人同士の、老年のポニーとフリッツが、二人手を取り、寄り添って退場するところで、終幕としてほしかったなと、個人的好みでは、そう思いました。
  • 満足度★★★★★

    関係性がわかりやすい
    でも、真実は判りにくい。というより謎。リピーター観劇。今回は客席が後方で映像とかすべて良く見えました。前方はそれなりにまた楽しみ方が違いましたが。相関図がきちんとできているので、時代が前後してもすごく受け入れやすい。
    また、ラストは涙が出て止まらなかった。3時間30分があっという間に感じました。

    ネタバレBOX

    「オルゴールの上にパンツが」きっかけで涙ぼろぼろ。だって、ねぇ。ナイロンの舞台で発砲も久しぶりな気がしますが。以前は観ていて必ず眠くなる所に発砲があって人が死んでいたのでしたが。今回も度肝抜かれました。はい。少しうとうと…。
  • 満足度★★★

    ストレートでした
    奇を衒うこともなく、芯のある芝居でした。3時間の及ぶ大作で、説明にあるとおり、観るほうも真剣さを要求されたような気がした。
    後半少し集中力が切れてしまった。

  • 満足度★★★★

    費用対効果の高いお芝居
     ケラさんの創るお芝居には、いつも見料以上の満足感を得ている。観られた方には賛否両論あると思うが、私にはとても「見応えがあり、映像を巧みに取り入れた格好良さ」は毎回センスの良さに感動する。
     今回の行きつ戻りつする芝居構成は、何度リピートしても楽しめると思う。可能であれば神奈川公演も足を運びたいが、キャパが大きくなり過ぎると伝わりにくくなるのでは?という懸念もあるかな?

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