満足度★★
新手の心象風景
故郷の町を走るバスの運転手。乗客の大半が顔なじみという田舎の光景。そういう生活の中に生じる払拭できないもやもやした感情を描こうとしていた。うまく描けていたかというとちょっと微妙。
満足度★★★
今ひとつ入り込めず
運転手のモノローグが録音?なのは、俳優がそこにいるのにもったいない気がした。そこで違和感を感じてしまったので、今ひとつこの芝居の世界に入り込めず。一番印象に残ったのはやっぱりお母さんかな。お母さんにとっては長男が一番なのよね。生きていようが、死んでいようが、関係ない。お母さん役の女優もよかった。
無題365(12-108)
14:00の回(曇 気温高い)。13:15受付、13:30開場、予定通り。会場はコの字型、正面はバスに向かう位置で3列、バスの先頭付近、左右に各1列。向かって下手が運転手席、大きなハンドルがありそれとわかります。その後ろにバスの客席。13:57前説、70分との案内…時間を過ぎるが、遅れて来るお客さんのために待つ、なぜ始めないのかと思うし、一言あっても。前作に続き2回目、14:08開演〜15:12終演。
満足度★★★★★
モノローグが織りなす原初的・根源的な世界
前回「このまちのかたち」では、「台詞が聴こえなかった」ということで、
あえて辛い評価(☆2)をしました。
でも、黒くて、ほとんど小道具がなくて、そして照明が印象的な舞台美術は、
今でも鮮明に覚えています。
そして、なにやら原初的・根源的なものへの回帰・回想とでもいうか、
そういう他劇団では味わえない世界を紡いでいるように思います。
(無論、象徴的手法と括ってしまうことも可能でしょうが。)
前回、辛い評価にしてしまったのは、
「台詞がぎりぎり聴こえていれば、素晴らし過ぎたのに」という、
ある種の大変残念な思いが、私の潜在意識にあったからかもしれません。
今回は、バスの運転手が主人公で、
バス車内を模したように椅子が配置され、
つまりは決して奇をてらうものはなく、一見平凡とも言える装置。
しかし、公演が始まると、やはり、前回同様独特の世界がステージ上に
存していることに気が付きます。
(以下、軽いネタバレ)
満足度★★★★
お見事!
前回観た時とはかなりテイストが違うけど、相変わらずシンプルで、実にセンスのよい舞台。自分もこんな空想しょっちゅうしているなーと、のめり込んでしまいました。
満足度★★★★
シンプルだが
シンプルだが勘所を押さえた作りだ。この作家は、シナリオを書く時、イメージが最初に浮かび、そのイメージと対話しながら作劇してゆくという。こういう書き方だからということもあるだろうが、キャラクターの作り方が非常に自然である。また、照明のセンスも抜群。導入部なども、新鮮で演出のセンスも伺わせる。