お嬢さんお手上げだ 公演情報 お嬢さんお手上げだ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    良くも悪くもオーソドックス
    沢田研二さんのヒット曲『お嬢さんお手上げだ』にインスパイアされてマキノノゾミさんが書き下ろし、演出した、分かりやすいベタな作品でした。強引に笑わせよう・泣かせようとする嫌らしさを感じさせない、すっきりとした味わいで、思っていたよりも楽しめました。

    スランプに陥り、友人達と酒や麻雀の毎日を送る中年の漫画家のところに、実の娘だと名乗る女性がやって来て、漫画家の心が次第に変わっていく、というハートウォーミングな展開の中に少しほろ苦さを感じさせる物語で、新鮮さや意外性はありませんでしたが、中年の役者達のちょっと力の抜けた感じの演技が楽しく、飽きることなく観ることが出来ました。
    時代設定は昭和中頃のようでしたが、携帯電話が使われずダイヤル式電話が出てくることくらいしか時代を感じさせるネタがなく、もう少し時代を明確にする物や出来事が織り込んであっても良いと思いました。

    漫画家を演じた沢田研二さんは全盛期(リアルタイムでは見ていませんが)とは大分体型が変わっていましたが、歌声は流石で演技も可愛らしさがあって魅力的でした、セルフパロディー的なシーンも自虐的な痛々しさがなく、余裕が感じられて面白かったです。
    他の3人の男性役者もくどくならない程度に個性的でした。唯一の女性キャストのさん朝倉みかんさんはチャーミングな演技が素敵したが、第1幕最後のアカペラの曲で完全に音を外してしまっていて残念でした。

    バンドネオン、チェロ、パーカッションによる生演奏は控え目ながらも安定感のあるノリの良い演奏で楽しめました。

  • 安心して観られるけど
    役者や美術や演出の品質はみな高いのに、プロットが貧弱で残念。

  • 満足度★★★★

    とてもあったかい
    地に足がついた感じが良かったです。

    ネタバレBOX

    50代の漫画家の許に、若い頃愛して別れた女性の娘が漫画家を志してやってきて、近所の酒飲み友だちを巻き込んで起こった一夏の騒動。

    最初、劇中劇「恋に乾杯」、ローマの休日のローマをパリに置き換えたような話で始まった時には、ジュリーが20代の絵描きの役を演るんかいなと痛くなりましたが、暗転後に日本の酒屋の店先になっていて、それはそれで驚きました。

    昭和50年代かあ、確かに案内にそう書いてありますね。始まるときは何も考えていなかったので、ダイヤル式電話を見て現在ではないと気付き、今でもあんな酒屋さんは残っているとは思いますが、店主の応対の仕方はなるほど距離規制があって安泰だった頃の様子だなあと思いました。今年は午年という台詞がありましたが、1978年(昭和53年)だったとはすぐには分かりませんよね。今分かりました。

    主役の沢田研二さんですが、スランプに陥った漫画家あらま先生を演じていて、前作の誰かを見守っている風の役柄よりも感情移入できて良かったです。

    娘は実の子ではありませんでしたが、またいつでも来ればいいじゃないかにホッコリし、一夏の騒動を漫画「お嬢さんお手上げだ」にすることでスランプ脱出、メデタシメデタシ、子は鎹と申しますが、別れた女性とよりが戻るに至っては出来過ぎーと思いました。

    次回作はぜひ政治物、小沢一郎物語をお願いします。
  • 満足度★★★★★

    ほのぼのとした気持ちに
    ジュリーのファンも還暦。お年寄り向けのほのぼのとしたストーリー。気のきいた歌も良かった。バックの音楽の演奏が生だったのもグー。

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