満足度★★
母子観劇を真剣に考えた身として
ちょっと評価を辛めにさせていただこうと思います。私は(演技以前に)主に戯曲、あるいはその前段階でのつめが甘いのではないかと思ってしまいました。不条理劇であればあるほど細部のリアリティが必要なのではないでしょうか。
まったくの素人で偉そうにこんなことをいうのもお恥ずかしいのですが、正直、娘を連れて行かなくて良かったと思っています。
少なくとも「母子観劇」のようなプロモーションを企画するのであれば、「母子関係の異常性」について、もっともっと追求していただきたかったと思っています。
辛口で申し訳ありません。本当に偉そうに言える義理は何もないのですけど。
満足度★★★★
好きです
この劇団の世界観がツボ。
相変わらずモヤモヤイライラさせられるが、どこか鋭くえぐられて納得してしまう恐ろしさが好き。
でも、前作「謎の球体X」の方が好み。
満足度★★★★
誰がために
とんでもないものを見てしまった。理屈でギッチギチで、不条理なのに現実につきつけて考えさせられるし、笑えるし、でも気持ち悪い。これは、また一つ気になる劇団を見つけたなぁ。良い意味で、すっごい居心地の悪い空間だった。
満足度★★★★
女子なら思い当たるのか?!
やや長いかな、最後のあたり無くてもと思わないでもない。まぁ、母親ってそういうもんだし、って思う人多数では。異常者を普通に描くのがうまいと思う。
満足度★★★★
水素74%「不機嫌な子猫ちゃん」観ました。
自分に都合いい世界しか見ない人ばかりの、思い込みの関係性が少しずつ開陳されていく快感と不快感。
快適さのために、それまで積み上げてきた自分すら書き換える、自己への歪んだ愛。
人の出入り、パワーバランスの変化の度に、依存ー被依存が目まぐるしく入れ替わり、グロテスクな笑いと絶望がこみ上げてくる。
下手すると、若い人には一人ぐらい、これ観て真剣に自殺考えた人いるんじゃないかな。。。
【注・初めて舞台を観る人、ハイバイや本谷さんがキツい人は観ちゃダメ!(笑)】
満足度★★★★
碁盤に猫
初演時?と比べていろいろと変わってるとこもあったが、相変わらず歪んだ人間たちの描写がうまい。それでいて、客との距離感を保ちつつ笑いも誘う手腕がすごい。
満足度★★★★
不条理?条理?
ベケットのゴドーを待ちながらや安部公房の不条理演劇は始まりから不条理だが、作・演出の田川啓介は、何故そのような状況に陥ってしまうのか?という展開から始まっていく。所謂、条理に不が乗っかる瞬間から始まり、そして不条理に落とし込んで行くのである。そして観客は終演後、己自身のある事に気がついてしまうのである・・・・・。
不条理演劇をここまで追求している劇作家、現代には皆無に等しい。
お勧めとは言わないが、好きな人にはたまらん!
このような舞台を若い観客で埋め尽くされていたのが、非常に嬉しい事だった。
満足度★★★
じわじわくる面白さ
☆4にかなり近い☆3
チラシの文章から想像されるお話とはちょっと違ったものの、クセになりそうなおかしさを持ったイヤ~な空気の100分間。嫌いじゃない。
後半にはいってからの展開は、登場人物の発する言葉・行動がいちいち面白く、観ていていろいろとえぐられる気持ち悪さもあって、かなり好きかもしれない。
ただ中盤、同じような会話が続くシーンが多く、そこの場面の意味を捉えそこなってしまったのもあって、ちょっと冗長だったように感じてしまったのがもったいない。台詞にもうひとひねりほしかったかなあ、と。
印象的だったのは役者さん5人の佇まい。妙なリアルさと異常さがちゃんと共存しているあたり、ほんとに巧いなあと。特に善積さんと井上さん。
そのほか、上演中、空調をちゃんと切っているあたり、音への配慮が行き届いていて好印象。舞台上で発せられる音がとても際立っていたと思います。