不機嫌な子猫ちゃん 公演情報 不機嫌な子猫ちゃん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★

    母子観劇を真剣に考えた身として
    ちょっと評価を辛めにさせていただこうと思います。私は(演技以前に)主に戯曲、あるいはその前段階でのつめが甘いのではないかと思ってしまいました。不条理劇であればあるほど細部のリアリティが必要なのではないでしょうか。
    まったくの素人で偉そうにこんなことをいうのもお恥ずかしいのですが、正直、娘を連れて行かなくて良かったと思っています。
    少なくとも「母子観劇」のようなプロモーションを企画するのであれば、「母子関係の異常性」について、もっともっと追求していただきたかったと思っています。
    辛口で申し訳ありません。本当に偉そうに言える義理は何もないのですけど。

  • 満足度★★★

    う~ん
    100分はいらなかったかな・・(汗

  • 満足度★★★★

    好きです
    この劇団の世界観がツボ。
    相変わらずモヤモヤイライラさせられるが、どこか鋭くえぐられて納得してしまう恐ろしさが好き。
    でも、前作「謎の球体X」の方が好み。

  • 満足度★★★

    Xに比べて
    戯曲のリアリティが落ちた。
    演技のレベルもかなり落ちた。

  • 20120219
    (^・ェ・^) 

  • 満足度★★★★

    誰がために
    とんでもないものを見てしまった。理屈でギッチギチで、不条理なのに現実につきつけて考えさせられるし、笑えるし、でも気持ち悪い。これは、また一つ気になる劇団を見つけたなぁ。良い意味で、すっごい居心地の悪い空間だった。

    ネタバレBOX

    私があなたといたいのは、あなたの気持ちとは関係ないから、勝手にあなたと一緒にいようとする。依存したり味方である事だけが家族ならとても息苦しい。でも血なんかつながってなくても家族でいられるってのは新鮮。登場人物達がみんな、一生懸命味方を探して、依存しようとするのはとても異常に見えるけど、とても人間らしいなぁと思いました。

    ある母娘の住む家。門限を過ぎても帰ってこない娘(市子)を母(愛子)は外へ探しに出掛けている。家には、叔父(隆史)が一人留守番している。帰ってきた市子に、隆史は「俺が父親(代わり)になってもいいい。君がまっすぐ育つために」と言い出す。暴力に訴えながら執拗に迫る隆史へ「母が心配だから迎えに行きたい」と市子が訴えると、隆史は代わりに迎えに行くと家を出て行く。

    入れ替わりに家にやってくるのは、市子が出会い系喫茶で知り合った男(中島)。中島は、市子の制止も無視して執拗に「お母さんに挨拶して一緒に住む事を認めてもらおう」と言う。「君だけは僕に嘘をつかずに味方でいてくれるよね」と迫る。しかし実際は市子はニートであることも年齢も中島に偽っている。帰ってきた愛子は、市子の帰宅を喜び、中島を追い返そうとする。「あなたのやることに反対しない。でも、あなたがいなくなったら……(カッターを取り出し手首に当てる)」と脅す愛子。お母さんのやってる事は冗談なんだから早く僕の家に行こうよと迫る中島。隆史が帰ってきて、中島に立ち向かうもあっさり押しやられてしまう。市子は中島に外へ連れ去られる。

    残された隆史は愛子に、「僕は姉さんの夫になってもいいと思ってる」と迫るも、「私には市子が必要だ」と言われ、隆史は家の奥へと逃げる。新たに家に来訪したのは、市子の友人(道子)。道子は「市子が家に帰ってこない」と愛子に呼び出されたのだ。愛子はとっさに「市子は帰ってきて寝てるから帰ってくれ」と言うも「市子さんにこういう事はもう止めてほしい」と直接言いたいと居直る道子。あなたは関係ないんだから帰れと言い続ける愛子に理不尽さを感じた道子は「この世界はあなた達2人のものなんですか」と言い返す。平行線の2人の前に、女装した隆史が現れ「不完全な私だけれど、もっとキレイになるから私を娘として受け入れる努力をして」と迫り、愛子もそれを受け入れようとする。それならば私を娘にして、と道子も迫り、愛子は道子を娘にする。

    そこへ、中島をカッターで刺して殺したと市子が帰ってくる。しかし、愛子は私の娘はこの子(道子)だと言って、市子に帰れと迫る。腹にカッターを刺したままの中島も家に戻ってくる。隆史は「もっとキレイになるから私を守って」と中島にも迫るも一蹴される。結局、市子は中島を背負って家を追われて外へ出る。家の中では、愛子と道子が「お母さんの子に生まれて良かった」「私があなたを産みたいから産んだのよ」と抱き合う姿が演じられ、暗転。

    不条理だけど、わかりやすいのが良い。このバランス感覚、すごいなぁ。
  • 満足度★★★★

    女子なら思い当たるのか?!
    やや長いかな、最後のあたり無くてもと思わないでもない。まぁ、母親ってそういうもんだし、って思う人多数では。異常者を普通に描くのがうまいと思う。

  • 満足度★★★★

    水素74%「不機嫌な子猫ちゃん」観ました。
     自分に都合いい世界しか見ない人ばかりの、思い込みの関係性が少しずつ開陳されていく快感と不快感。
     快適さのために、それまで積み上げてきた自分すら書き換える、自己への歪んだ愛。
     人の出入り、パワーバランスの変化の度に、依存ー被依存が目まぐるしく入れ替わり、グロテスクな笑いと絶望がこみ上げてくる。
     下手すると、若い人には一人ぐらい、これ観て真剣に自殺考えた人いるんじゃないかな。。。
     【注・初めて舞台を観る人、ハイバイや本谷さんがキツい人は観ちゃダメ!(笑)】

  • 満足度★★★★

    碁盤に猫
    初演時?と比べていろいろと変わってるとこもあったが、相変わらず歪んだ人間たちの描写がうまい。それでいて、客との距離感を保ちつつ笑いも誘う手腕がすごい。

    ネタバレBOX

    母・愛子(兵藤)の娘への依存と子・市子(村井)の母への依存。中島(折原)の味方への欲求と隆史(善積)の家族への欲求と道子の母への欲求。
    以前観た際は、愛子と市子と道子の混ざり合うような関係性が際立っていたように思うけど、今回は、皆の歪み具合がバランスよく描かれていたように感じた。
    特に、市子と出会い系サイトで知り合った中島。パンフの主宰挨拶にある、「気づいてたまるか。神経を遮断しろ。耳を閉ざせ。目を閉じろ。なにも感じるな。恐ろしい事実から目を背け、願望を抱き続けるんだ」を地でいく振る舞いが笑えもするし笑えなくもなる。
    また、母を演じた兵藤公美がうますぎる気がする。あそこまで自分を中心に据えられえる人間ってなかなかいない。まあその血を受け継いでいる市子もなかなかなんだけど。

    5匹の子猫らの演技に100分魅了された。
  • 満足度★★★★

    不条理?条理?
    ベケットのゴドーを待ちながらや安部公房の不条理演劇は始まりか​ら不条理だが、作・演出の田川啓介は、何故そのような状況に陥ってしまうのか?​という展開から始まっていく。所謂、条理に不が乗っかる瞬間から​始まり、そして不条理に落とし込んで行くのである。そして観客は​終演後、己自身のある事に気がついてしまうのである・・・・・。

    不条理演劇をここまで追求している劇作家、現代には皆無に等しい​。
    お勧めとは言わないが、好きな人にはたまらん!

    このような舞台を若い観客で埋め尽くされていたのが、非常に嬉し​い事だった。

  • 満足度★★★

    じわじわくる面白さ
    ☆4にかなり近い☆3

    チラシの文章から想像されるお話とはちょっと違ったものの、クセになりそうなおかしさを持ったイヤ~な空気の100分間。嫌いじゃない。
    後半にはいってからの展開は、登場人物の発する言葉・行動がいちいち面白く、観ていていろいろとえぐられる気持ち悪さもあって、かなり好きかもしれない。
    ただ中盤、同じような会話が続くシーンが多く、そこの場面の意味を捉えそこなってしまったのもあって、ちょっと冗長だったように感じてしまったのがもったいない。台詞にもうひとひねりほしかったかなあ、と。


    印象的だったのは役者さん5人の佇まい。妙なリアルさと異常さがちゃんと共存しているあたり、ほんとに巧いなあと。特に善積さんと井上さん。

    そのほか、上演中、空調をちゃんと切っているあたり、音への配慮が行き届いていて好印象。舞台上で発せられる音がとても際立っていたと思います。

    ネタバレBOX

    途中に流れるアナウンスの意味を、帰り道ずっと考えてしまった。

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