不機嫌な子猫ちゃん 公演情報 水素74%「不機嫌な子猫ちゃん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    碁盤に猫
    初演時?と比べていろいろと変わってるとこもあったが、相変わらず歪んだ人間たちの描写がうまい。それでいて、客との距離感を保ちつつ笑いも誘う手腕がすごい。

    ネタバレBOX

    母・愛子(兵藤)の娘への依存と子・市子(村井)の母への依存。中島(折原)の味方への欲求と隆史(善積)の家族への欲求と道子の母への欲求。
    以前観た際は、愛子と市子と道子の混ざり合うような関係性が際立っていたように思うけど、今回は、皆の歪み具合がバランスよく描かれていたように感じた。
    特に、市子と出会い系サイトで知り合った中島。パンフの主宰挨拶にある、「気づいてたまるか。神経を遮断しろ。耳を閉ざせ。目を閉じろ。なにも感じるな。恐ろしい事実から目を背け、願望を抱き続けるんだ」を地でいく振る舞いが笑えもするし笑えなくもなる。
    また、母を演じた兵藤公美がうますぎる気がする。あそこまで自分を中心に据えられえる人間ってなかなかいない。まあその血を受け継いでいる市子もなかなかなんだけど。

    5匹の子猫らの演技に100分魅了された。

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    2012/02/19 17:29

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