せいし 公演情報 せいし」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    いろんなせいし・・・
    テンゴで上演された時に比べ、「せい(生)」の部分や女性のキャラが強くなってように思えた。
    中盤、中弛みというか若干テンポが悪くなったと感じたが、面白かった。
    ただ舞台はちょっと窮屈そうでしたが。

  • 満足度★★★★★

    ダメ男に感情移入
    生き死にに関わる者たちが色々な糸で絡み合う物語。

    死神、殺し屋、生まれ変わらせ屋(?)
    男はもう愛せないので産まない女、女しか愛せないので男は愛さないけど産む女、皮肉屋だけど死にたくない女
    死にたいけど死なせてもらえない男、死にたくなるけど死なない男
    外の世界では必死に頑張りながら、内の世界ではダメ男に依存して生きる女
    何のために生きているのか分からない、優しいだけのダメ男

    個人的には最後の男に共感した。

    心のバランスを取るために彼(ダメ男)を必要とする女がいる。
    欠けた心の隙間を埋める術(すべ)を生まれながらに身に着けている男。

    芝居の間中、近親憎悪的に「何でこんなダメな奴なんだ」と思いながら、「それでもやって行けてるじゃないか」と自分の中で自問自答。

    ネタバレBOX

    そんな彼が、偶然死んで、最後に偶然生まれ変わる。

    最後のシーンは始まりと同じ時間軸に戻していましたが、一人抜いた始まりの時の台詞の流れと、一人入れた終わりの時の台詞の流れが、上手く繋がっていて面白かった。

    毎回張られる、ややこしい伏線が本当に楽しい芝居です。
  • 満足度★★★

    長さが気になる
    中だるみ感があり

  • 満足度★★★

    せいし
    どことなく異様な舞台。とはいえ奇をてらった感じでもない。「生死」をテーマに飽きずに110分観ていられた。

    長谷椿と生見司織の女優2名が魅力的。あと福田英史の淡々とした雰囲気も素敵だ。

    ネタバレBOX

    やり手管理職のヒトミ(長谷椿)とそのヒモ・ロク(福田英史)、優秀な精子を求めるリンカ(生見司織)とレズのサラ(森美波)、死神のシダ(遠藤公太郎)と暗殺者のナガオ(青木柳葉魚)と葬儀屋のイクタ(雅憐)、自殺志願者(ワダタワー)と自殺しようとして思いとどまる男(古林一誠)、といった面々がそれぞれどこかで繋がって物語が進む。
    ロクの子を宿すヒトミ、レズだけど子を身ごもるサラ(相手はナガオ?)、結局独りとなるリンカ、死神と生神?と、バラバラになりそうなテーマを舞台作品としてうまくまとめあげていて、舞台に安定感がある。一種異様なカラーだけど、さっぱりしているところが長所だろうか。

    長谷のイチャつき演技と表情がうまいなと。生見も良い存在感だった。ワダタワーも色んな役をうまく演じていて好印象。
  • 満足度★★★★

    女性作家ならでは
    提示された複数の挿話が関連付けられて収束する物語構造に加えて、後半で見せる複数の「対比」が上手い。特に女性キャラ達の生き方・考え方は女性作家ならでは、な感じ。
    さらに鯨幕が…だったりな装置案や音楽も◎。

  • 満足度★★★★

    いろんな「せいし」
    「せいし」をテーマとした小品集かと思いきや、互いに有機的つながりのあるひとつの大きな物語でした。人間の最も本質的なテーマをユーモアたっぷりに描いたステキな作品だと思います。

    ネタバレBOX

    黒白、純白、カラフルと変わるステージセットも良かった。
    同窓会に行って死神と殺し屋になった奴がいたらイヤだな。
  • 満足度★★★★

    暑い!
    この劇団の公演はなぜか昭和の香りがする、と思うのは気のせいか?確か数年前に観た公演でも同じようなムードが漂っていた記憶がある(個人的には好みだ)。ほんとに狭い小屋なので、笑いあり歌あり踊りありの演出なのでぶつからないように動く役者たちは大変だ。ハンドマイクを持って歌う場面が多数あり、そこがいいムードを醸し出している。なんだか小岩辺りのカラオケパブのような、ちょっとゆるいこの感覚こそがはぶ談戯の真骨頂なのかもしれない。しっかりと個性として活かされている。2時間弱のなかコミカルな表現の中にシニカルな側面を的確に表現しており、楽しかった。場内は驚くほど暑くなるから上着は脱いだほうがいい。(笑)

  • 満足度★★★★

    289(12-042)
    19:30の回(初日)。18:45受付(整理券あり)、19:00開場、入ると「田園」が聴こえてきました。「新世界第二楽章」…かすかに音が止まる箇所、開演19:35〜21:10終演。開場直後は寒くないという程度、スタッフの方が「暑くなりますので…」と言っても「ふ〜ん」としか聞いていなかったら…後半、ホントに暑くなりました。お隣さんとの間に余裕はないので準備は開演前に。決して広くはない舞台、黒と白に色分けされたシーンが繰り広げられます。左右に設置された壁は白い布で覆われ、中央奥には一段高くなった出入り口、役者さんは3箇所から出入り。場面転換の際、壁に映るのはどの「せいし」かは劇場でご確認を。

    ネタバレBOX

    正視、静思、性子、精死…なるほど、あて字でもいろいろ当てはまりそうです。こちらの劇団は初めて。最前列はミニ椅子、2列目のベンチシート、真ん中の足下に機材があり、ここだけ前のミニ椅子がありません。前の方でみたいけどミニ椅子はちょっとという方向け、お隣さんとも余裕あり。

    暗転、目の前に葬儀の場面、白い「壁」に黒い布が垂らされ白黒に、女性3人、男性2人が並んでいます(この場面、終盤で再現されます)。

    白:白服の男がふたり、古い高層住宅の屋上から下を覗き込んでいる、もちろんただ寛いでいるわけではない、一人は飛び降りようとし、もう一人は、ここではやめろと言う。
    黒:黒服の男2人が飲んでいる、もう一人現れて、3人は同級生。葬儀屋の社長、殺し屋、そして死神…左手に黒い手袋握手をし、あっちの世界へ導く(どうやら公務員のようらしい)。
    白:モテるためのセミナー、精子バンク…
    こうやって白黒つけながらお話が進みます。

    黒手袋(左手)の死神と白手袋(右手)の誕生屋、異性愛と同性愛、女性に縁遠い男たちの「せいし講座」、男と縁がなさそうな女。とっても濃いお芝居でした。

    私はゲームをやらないのでこれに絡んだシーンはよくわかりませんでした。

    せいしにも戦争があり「精子戦争」(ロビン・ベイカー著)、今、「20代女性がSEXをしてない」(杉浦由美子著)を読んでいます...「精子バンクを推奨する女」の考えはちょっと面白かった。

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