HELP!-『ハツカネズミと人間』より 公演情報 HELP!-『ハツカネズミと人間』より」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    唸らされました
    実に骨太な芝居。古き良き(?)時代のアメリカの雰囲気が滲み出ています。居場所を求めてさまよい歩く姿は今も昔も変わらない。唸らされました。

  • 満足度★★★★★

    悲しいどん底
    女性が演じたジョージはシャキシャキしていて利発そうで、大柄なレニーとの相棒振りはいい感じでした。

    ネタバレBOX

    大柄で腕力があり、そのくせ可愛い物、特に柔らかな毛の生えた小動物を愛玩するのが大好きなレニーは、少し知的障害があって手加減というものを知らず、過去にはハツカネズミなどを、この農場でも貰ったばかりの子犬を可愛がりすぎて死なせてしまいます。そんなレニーの引き起こした犯罪によってもう一つ悲劇が起きる物語。

    当日パンフレットにあったように、農場主の息子カーリーの妻を人間らしくしているようです。彼女は実家の息苦しさから開放されたいと願っていたところにカーリーから求婚され、救い出してくれたと喜んだのもつかの間もっと狭いところに閉じ込められ、一日中監視され続けられることにうんざりしていました。そのためボクシングに自信のあるカーリーの鼻を明かしてくれたレニーに対して親近感を持ったという風になっていました。

    農場を出ていく決心をした彼女が去り際に流れでレニーに髪を触らせたことが間違いの元でした。柔らかな毛の好きなレニーはいつまでも髪をいじくり回し、異変に気付いた彼女が叫ぼうとしたときにレニーは口を塞いで殺してしまいました。

    カーリーのリンチで殺される前にと、農地を買って穏やかに暮らそうという夢を語り聞かせながらジョージはレニーの後頭部に一発撃ちこみました。

    機械で片腕を失った掃除夫キャンディの保険金を元手に夢が実現しそうな気配はありましたが、ジョージとレニーはその時点で10ドルしか持っていませんでした。いくら色んな農場でレニーが問題を起こしてきたとはいえ、キャンディと出会うまでは単にレニーの気持ちを落ち着かせるためだけの全くの夢物語に過ぎなかったことが窺えます。

    そうした実態が分かった瞬間、それまで前向きな若者だと思っていた思いが一気に崩れ去り、ああやっぱりどん底を這っているだけなんだなと感じ入りました。
  • 満足度★★★★

    バランスのとれた良い舞台
     作品自体、如何にもアメリカらしい特性を漂わせることに成功しているのは、演出の巧みさだろう。露骨なレイシズムや、蛮行を平気で行うような力の正義、その情況下で、苦労を強いられるマイノリティーの有り様が、俳優陣の自然で、気配りの効いた演技によって昇華されていた。
     随分、久しぶりの公演ということであったが、ブランクは、感じさせない。これからまた、年1本のペースで活動を再開する予定だと言う。期待している。

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