ルート99 公演情報 ルート99」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

     
    ゴールドシアターと言う集団、演劇未経験者が40人以上で平均年齢が72歳!
    正直、観る前まで年寄りの演劇なんてグダグダになるんじゃないかと思ってた俺が大馬鹿だった。
    一人一人がホントに生き生きと輝いていて、演技の上手い下手はもはやどうでもいいことになってた。
    老いることの素晴らしさよ。羨ましいくらい。

    舞台装置や演出もすばらしくて、3時間半の長丁場なのに殆どダレることはなかったな。
    特に休憩15分を挟んだ後半1時間45分はあっという間だった。
    これでたった3000円でいいのかしらと思ってしまった。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい・・・。
    年を取ること、生きること、成長し続けることの素晴らしさを強く感じさせてくれた感動的な舞台でした。震災後の社会不安が一層強くなるこの昨今に観られて本当に良かったです。沖縄問題に挑む人々の姿はそのまま私達の未来の姿を示唆していて、どのような思いで生きてきたか、その上でどう行動するか、そしてこれからどう生きるべきかを、若い恋人達に準えて心に訴えかけられて、えもいわれぬ清涼感に包まれました。ここ数ヶ月で、絶望と希望を描いた舞台はいくつも観ましたが、初めて「演劇で表現する」というその理想が昇華された思いです。素敵な舞台でした。さすが蜷川さん演出。

    ネタバレBOX

    川口覚くんが素晴らしかったです!3年前の初舞台から、独特の清涼感はそのままに凄い勢いで飛距離を伸ばしてます。次回の舞台は蜷川ハムレットでの主演と聞いて楽しみすぎてもう死にそう。
  • 満足度★★★★★

    沖縄に思いをはせる。
    老いると言うことの素晴らしさを目の当たりにする。

    ネタバレBOX

    国道五十八号線戦「国道五十八号線戦異常ナシ」、燐光群「推進派」、ゴールドシアター「ルート99」と観てきたが、沖縄がまだ解き明かされていない問題としてぼくらの目前にあることを痛感する。僕らは何をするべきか。まずは知ることだろうか。しかし沖縄問題を演劇にすると雰囲気が非常に似通ってくる。それは土地に個性があると言うことなのだろう。やはり沖縄は異国なのだ。とくに「ルート99」と「国道五十八号線戦異常ナシ」は演劇として非常に似ている(気がした)。同じ沖縄を「ルート99」は老人の側から「国道五十八号戦線異状ナシ」は若者の側から書く。偶然タイトルが国道の名前となっているのも面白い。おそらく国道はレイプの証なのだろう。しかし「国道五十八号戦線異常ナシ」はまだもう一声が欲しい内容だった。もしかすると向こうへ抜け出る可能性があった。しかし、その後作演出が沖縄に帰ってしまったので続きの物語を観ることが叶わなくなってしまった。さらにその先20代が描く「沖縄問題」が非常に観たいと思う。そして「ルート99」と並べて上演などあれば非常に面白いだろうにと思った。さしずめ「ルート99」はレイプを目撃してしまった老人たちの話。「国道…」はそのレイプによって生まれてしまった子供の話。そう考えるとやはり、「国道…」のその先の物語を観てみたいと思うのだ。
     
    それはそうとネクストシアターの川口覚が頑張っていた。そしてなんと次回のネクストシアター、蜷川幸雄氏演出の「ハムレット」の主演ハムレット役を川口覚が獲得。快挙!
  • 満足度★★★★★

    質の高さ、見応え有り
    登場人物の構成が多面的で最初混乱しかけたけど、なんとか話に追いついて見ていた、と思う。
    舞台という虚構の世界の話のはずなんだけど、沖縄の問題とか今の日本の放射能汚染とか透けて見え、舞台上の役者さんと見ている観客の状況は常に背中合わせと感じた。
    劇中劇の場面で、島民の方がステージを囲み見ているシーンがあるが島民の何名かほんとに楽しそうに見ているのが微笑ましかった。
    役所の人のカワバタさんが良いキャラw、ドラマ「相棒」に出演されてた益田さん、声に張りがあって良かった。
    男性では、毎回倉澤さんと遠山さんが何故か気になっている。

    ネタバレBOX

    カメラマングループ、ミラの家、島民、基地内で働く人、市役所職員、他所から来た劇団員とスタッフ、基地に反対する地主。

    ミラの家/劇団制作と市役所、2組の姉と妹と立場。
    制作の姉の芸術を追い求める姿に、手に掴めそうで掴めないもどかしさが、いつも呆然と見て結局舞台の内容を理解出来ないでいる自分に重ねそうになった。
    姿を現さない(現せなかった?)恋人のタチバナを忘れる事を選択した姉とヨシユキのこれからの関係。
    ヨシユキと与平の真面目さ故の行為。
    ミラの妹の悲しさ。
    毒まんじゅうばらまいて逮捕された2人。
    強制的に土地を奪われ、そのまま物故者となり紋付袴の礼服姿で亡霊となって島の現状を嘆き訴える地主達。
    毎回裏切られ、解決策のない「善処します」の一語で片付けられ答えが出ないまま日々が過ぎていく空しさ。
    白地の布に吹き付けられるミラの姉の鼻出血。その様子が日の丸に見え、いろんな物に汚染されつつあるこれからの日本の様子にも思え心苦しくなった。
    コッコの挿入歌もちゃんと聴いとけば、もっと違った印象になるんだろう。蜷川さんの終盤BGMは代わり映えなかったけど。

    ゴールドシアターのダンスレッスンや発声練習等の風景は見応えがありました。
    次回作も期待。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!
    年を重ねるってなんてステキなんでしょう。さいたまゴールド・シアターのみなさまがキラキラかつギラギラしていました!
    岩松さんの戯曲が素晴らしく(沖縄とは言っていないけれど、それは沖縄の基地問題が舞台)、それに対応できるほどの人生経験が彼らにありました。

  • 満足度★★★★★

    初日鑑賞
    岩松了さんの戯曲が凄いです。私の今年のNo.1戯曲かも。

  • 満足度★★★★

    演劇って
    演劇って何?見えるものと見えないものの…。舞台は「異国の軍事基地のあるわが国の島」。劇中劇もあったりでとても面白く、けど考えさせられた作品でした。なによりパワーをもらえました。ゴールドシアター凄いです。当日券手に入れるため早めに会場へ入ると、みなさん声出して稽古してるんです。いやぁ、なんかすてきですよね。

  • 満足度★★★★★

    幕は開いた 終わった すばらしかった!
    稽古の緊迫した様子を聴き、気が気でならず、初日に駆けつけました。そして幕は開きました。でこぼこを乗り越え、年輪を重ねた役者たちは舞台を猛進します。そして、爆発する笑いと、現代日本への痛烈な皮肉、さらに演劇の在り方への深遠な問いかけ。フィナーレは帰り道も尾を引きます。

    台本の良さ、新装の劇場の良さ、演出家の良さ、そして役者たちの良さが生かされた舞台でした。今後、千秋楽までさらに成長を続けることでしょう。平均年齢72歳にしてなおも成長を続ける劇団に、またもや驚かされました。

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