満足度★★★★
予想以上に
臓器移植の話と聞いていたので重たい話なんだろうと思っていたら、流石G2さんの作品
笑いあり、涙ありのとってもすばらしい作品でした。
闇金のボス的存在の会田(加藤和樹さん)が臓器移植の為にドナーの性格が表面化
今まで触った事の無かったゲームなのに神がかったプレイヤーに…甘い物など嫌いだった筈なのに駄菓子や甘ったるい飲み物が好きになる
外見とのギャップが楽しくて凄く笑わされた。
初日に見に行ったらもっともっと見たくなり、中日、楽日と増やしてしまったのですが、役者の成長が凄くて、サトエリさんの演技に思わず涙。
臓器移植が終わってからの会田だったので、臓器移植前の会田の恐いという人なりが見えたらもっともっと面白い作品になったなぁっと思う点です。
満足度★★★★★
良かった~!!
不慮の事故によって死にかけた 加藤和樹 演じる主人公、アイダが腎臓の移植をされ生き延びる。
しかし、徐々に元の腎臓の持ち主の記憶や感情が芽生え始めてくる・・
わりとよくありがちなストーリーなんだけど。
前半はかなり小ネタなんかもあり 笑える軽い乗りで進んでいきます。
ところが後半はガラッと雰囲気が一変
サトエリ演じるドナーの姉の過去や姉弟の生い立ちや 前半は笑っていたものの真実が明かされていくにつれて、客席の空気もガラッと変わり、台詞の一言一言に真剣に見入ってしまいました。
ん~、さすがG2って感じです。
上演時間1時間45分、抽象的なシンプルなセットに7人のキャストだけでしたが、その分、ひとつとして無駄を感じさせない濃密な時間でした。
根っからの悪であった主人公のイキザマ、そしてラストシーンがまためっちゃ格好良かったあ~☆
そりゃあそうでしょう、カーテンコールも3回、papasanもマジ拍手をしちゃいました。
満足度★★★★
腎臓移植から性格が「おたく」化したヤクザ、”披移植者”の物語。G2演出にサトエリ好演!!
大事故の際、腎臓移植を受けてから性格が「おたく」化したヤクザ。
その性格は、腎臓の元の持ち主、そのままだった。
「目が不自由なだけでなく人工透析までしている女性」を演じる
サトエリの好演が光っている。
今回、初主演(意外!)というが、目が見えない演技、というだけでなく、
その視線と態度の「力強さ」が女性の生い立ちまでを感じさせて、凄い。
また、若者中心の役者の中では、最年長になる三上さん(解散した劇団M.O.P元所属)
も安定した演技で好演されてました。
重いテーマを扱いながらも、軽い笑いを随所にはさんで、
観やすくしている点で、脚本はうまいと思う。
ただし、本作に限らず最近の作品において、物語の単純化に役立つのであろう、
ヤクザ、不良、オタク、アイドルなどの安易な人物設定にはそろそろ飽きてきましたが。
満足度★★
社会と個
臓器移植と脳死がテーマの社会派な内容かと思いきや、ドナーとレシピエントという個と個の人間ドラマにもなっていました。
社会的に考える問題ではあるけど個を無視してはいけない、とは思いますが人間ドラマとしても中途半端でどっちつかずだったような気がします。
また、ご都合主義の展開に正直ついていくことができませんでした。
でも、今まで身近になかった問題なので知らない事が色々あり、考えるきっかけになりました。
臓器移植“入門”ドラマ
つっこみどころ満載なプロットも、G2の力技で、感動ドラマに。
サトエリの一作ごとの成長が素晴らしい。
前半の闇金たちの凄み方が不快ではある。
満足度★★★
手塚治虫の医療系漫画読んだ感じ。
縁あって観劇。
冒頭、若手キャスト(女性客多かったが自分が無関心な故、誰がどんな活躍をしているのかわからない)の登場の仕方を見た瞬間、G2の演出とこのキャストについて行けるか不安でしたが、想像以上に見応えがありました。
感情を表に出さず、だからって陰になるわけでなく静の動作の多かった佐藤さん、生真面目っぽさが似合ってる。
ほぼ出ずっぱりだったが、作品の要になる艦長が安定していて良かった。
満足度★★
すれ違う思い、伝わる思い
臓器移植をテーマにした作品とのことで社会派的な内容を期待していたのですが、そのような要素はあまりなく、心の繋がりを感じさせる感動のドラマを描いた作品でした。
非合法な腎臓移植によって一命を取り留めたものの、以前と性格が変わってしまったヤクザの男と、その腎臓のドナーを巡るの奇遇な繋がりが明らかになって行く物語で、素直に表現できない愛情が切なく描かれていました。
序盤はベタなネタで笑わせ、後半はシリアスな話になって行くのですが、ご都合主義的に偶然が重なって話が展開するので、最後まで乗れませんでした。
台詞や音楽の使い方が説明的過ぎて、味気無く感じました。もう少し観客に想像の余地を残した方が作品に深みが出ると思いました。場面の雰囲気が変わる時に音楽が大きく流れて、役者が台詞を話し出すと音量を下げるのは一般的な手法ではありますが、音量の強弱を付け過ぎていて音楽がいかにも添え物にように感じられました。
役者は皆安定した演技でした安心して観ることが出来ました。しかし、役の設定が類型的で厚みが感じられず残念に思いました。佐藤江梨子さんの演じる役がとても地味なのが意外と嵌っていて良かったのですが、前半はほとんど登場せず、ストーリー上の重要度もあまり感じられなかったのが勿体なかったです。
満足度★★★★
無題308(12-061)
19:00の回、初日です。紀伊國屋ホールは劇団青い鳥「サイコロの責任」以来。
「その街のこども 劇場版」で佐藤さんをみてこの作品も。「説明」を読まずにみましたが、難しいところはありません。会田役の加藤さんがとてもよかったです。
この劇場、あまり傾斜がないので前の方の「頭」でかなり視界が遮られ、みにくかったこと、指定席で後方だったので舞台との距離があり、臨場感が薄かったこと、佐藤さん、役柄による制約であまり動きがなかったことがやや残念。19:05開演~20:49終演。終演後、多くの拍手に応える役者さんたち、3回目にしてようやく笑顔が。