百年の雪 公演情報 百年の雪」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★

    アフタートークで腑に落ち
    平板な印象ではある。盛りだくさんな内容が背景にあるような気がする

  • 満足度★★★★★

    原子力利用の現状を踏まえても
    人間は人間が制御できる技術を利用することが大切です。

    ネタバレBOX

    1915年、1965年、2015年、50年ごとで変に頭を使わなくていいのが楽でいい。

    机の上には丸い電球のようなものが常に置かれていて何だろう。時代が変わるごとに机の上には追加で、1915年は双翼飛行機、1965年がロケット、2015年がUFO型物体の模型が置かれ、当時の課題が象徴的に表されていました。

    手に負えない技術はその時代が来るまで封印すべきだという大正時代の社長の考え方は意味深です。完璧な制御技術も無いのに原子力に手を出し、いずれ廃棄物処理技術が追いついてくるだろうという楽観的な現状を批判しています。原子力発電所で事故が起きたように、UFO型重力制御装置も昭和の社長さんたちを乗せたまま暴走して宇宙に行ってしまいました。

    机の上の丸いものはUFO型重力制御装置を誘導する物体でした。八王子上空に国が新たに試作したUFO型重力制御装置が居続けるのはこの物体に引きつけられたせいでしょうか。そして反重力の及ぼす影響で八王子には病気が多発しています。避難させるなどの必要性があるはずなのに国の対応は遅れています。平成の人間にはまだこの技術に追いついていません。

    いずれ技術が水準に達し、利用し切れる時代が来ることを願います。

    ただ、当日パンフレットの相関図を見たりする音は耳障りでした。
  • 満足度★★★★★

    3世代に渡る人間模様
    個人的にはとても好みの物語でした。配布された相関図を観ながらの観劇でしたがとても解りやすく、かつ、登場人物も魅力的でした。また裏山の秘密基地の謎やUFOなど近未来を想像させるミステリーファンタジー溢れる舞台でした。次回も観たい劇団です。

  • 人間ドラマ
    さまざまな人間関係が、時代を越えて複雑に絡み合っていくという”緻密な構成”はやはりすごいなと思いました。

    前作同様、今回も”未知なるもの”をテーマに描かれていましたが、前作のテーマ(未知の生物)に比べて、今回のテーマ(未確認飛行物体)は、扱う題材としては、前作よりもやや魅力に欠けたかなぁとは感じました。

  • 満足度★★★

    う~ん・・・・・
    人物相関図を公演前にじっくり見ましたが、やはり分かり難かったです。一つには各時代が同じくらいの分量で取り扱われ、どれがメインになっているのかよく分からなかったこと。また、衣装や髪型などの時代感がよく伝わらなかったこと。
    面白いストーリーなのですが、追っていくだけでいっぱいで、疲れました・・・。

  • 満足度★★

    とくに話が展開しない。
    2代3代間での時空を遡ってお話を紡ぐという点では面白みがあるかもしれないが時代時代で分散していてさほど時代毎の見所を感じない為興味も関心も持てないまま多人数の時空を越えたやりとりが続いていた。話、演出、役者どれでもいいから引きつける何かがあればな、と思った。全体的に自分たちだけでやっている感と話の展開がないというのは体感時間が長く感じられ少し疲れてしまった。個人的にはもう少しどこかの時代に重点を置き感情移入出来るくらいになってからとんでって欲しかった。

  • 満足度★★

    反重力
    人間相関図見ながら観たほうがよかったか。

    ネタバレBOX

    100年の流れの中、航空科学な話を絡めた人間関係を描く…。

    相関図を見てないせいか、人間関係がよくわからんかった。栗本寛治(柳澤)が、光村がすべて奪っていくみたいなことを言っていたが、「栗本」と「光村」の関係性が際立っているように見えない。寛治はUFOの研究の場を奪われ、大正4年の栗本孝造(吉田)も反重力装置を光村翁次郎(北川)に隠されるので、そう見えるけどいまいち、家の間の軋轢みたいのが伝わらない。その光村も、大正4年では、宇一(宮本)と翁次郎の確執は、昭和40年の章太郎(松下)と輝夫(小林)の間にはとくにみられなく、つながっている感はない。同じく寛治と光村美和子(植木)の不倫的な意味も、平成15年には特に続いているような感じでない様子。100年という数字にどんな意味があったのだろうか。

    こんなリアルっぽい状況に、「反重力装置」とかのSFな要素が入ってくるので、人物らが何に情熱を燃やしているの掴めず、舞台への興味が薄れてしまった。
    また、人物の特徴が薄い気がする。大人数の舞台なので、もうちょっと強調してくれると助かる。神井睦月(鵜沼)のように、大正期の女性開放思想の女史みたいな。
  • 満足度★★★★

    意外と(失礼!)いいんじゃない
    説明文から受けるストーリーイメージと実際の観劇後感は大きく違ったが,良いんじゃないでしょうか,このストーリ。うまくできていると思います。引き込み方が良いですね。最初から最後まで全く飽きることなく観劇しました。十七戦地,初見の劇団でしたが,大満足です。

  • 満足度★★★★

    地味ながら実在感あり
    「十七戦地 あったかのよな 嘘を見せ(「講釈師 見てきたような 嘘をつき」風)」。キャッチコピーは「身近なSF」?
    SFの範疇に入る物語ではあるものの、派手さはなく大きな事件が起こるワケでもなく、しかしその地味さ(笑)ゆえに妙に実在感があり、絵空事に見えなくて(いや、1つ大きな絵空事はあるんだが)再現ドラマのように感じられるのが独特。
    賛否両論あると思うが SPIRAL MOON のSF系のハナシに通ずる感覚が個人的には好み。
    また、大正期の女性キャラがそれぞれ特徴的かつ魅力的。
    なお、観る前に当日パンフレットの人物相関図に目を通しておくことを強く推奨。

  • 満足度★★★

    うまくまとまってる作品
    うまくまとまっている作品でした。3つの時代をいったりきたりしながら話が進むのは面白かったです。ただ、どれが主役というかどれがメインのストーリーかいまいちぼやけてしまった感もあり。新紗さんがかわいかったです。

  • 満足度★★

    みた
    戯曲の中盤からうんちくがあふれ出した印象。初めの三十分、一見ややこしい人物相関を分かりやすく伝えて行く語り口などが良かっただけに残念。
    演出は垢抜けていない。映像では誤魔化せるかもしれないやり方でも、目の前で見せられるときつい。
    役者の半分近くは金もらっちゃいけない段階。感情的になった途端に別の人物に変わってしまう。
    照明は落ち着いていて良かった。

  • 満足度★★★★★

    100年の秘密とロマン
    UFOという突拍子もない題材の割には、登場人物は等身大の人。SFというよりは、ホームドラマの雰囲気。なのに、大空や宇宙、戦争や国家の陰謀、女性解放運動までからむスケールの大きな傑作。

  • 満足度★★★

    見ごたえ十分
    スケールの大きさと細やかな描き込みが光る、見ごたえのある100分間。
    登場人物の一人ひとりに「その人がどのような世界で生活しているか」といったような生き生きとした奥行きが感じられて、面白かった。

    少ない小道具の変化で、空間の時制を示す演出も巧い。

    ただ(これは好みの問題ですが)「ある家の三代を描く」と「SF」とをうまくまとめようとして、いろいろときれいにまとめすぎてるような気も。
    自分としては、終盤でまとめきらずに、散らかってもいいからもうちょっと演劇的に爆発させてくれたほうが好みだったかもなあ、と。

    初日だったせいか、それとも単に技術の問題か、役者さんに若干カタさを感じましたが、目線や所作の表現に関しては説明的になりすぎないいいバランスだったのでは、と。
    ただ、衣装やヘアメイクが上手くはまっていない役者が少なくなかったのは、ちといただけない部分かも。

    次回公演は怪談噺、ということらしいので期待してます。

    ネタバレBOX

    気になった点をいくつか

    ・<隼人>の「聡明だった祖母」(だったか)の台詞にやや違和感。
    キャラクター間の距離感から言って「聡明だったという祖母」のようにワンクッション挟んでもよかったのでは?

    ・ああいう雰囲気のラストシーンにするのであれば、<八王子の空に現れた物体>の件についてどうなったかの描写が、少しだけでいいからほしかったような。

    ・雪の降らせ方にもう一工夫ほしかったかなあ。降り方がまばらであったり、後ろの幕に雪がくっついてしまっていたのは、雪が紙製であることを意識させられてしまい、ちょっと興ざめでした。

このページのQRコードです。

拡大