満足度★★★
見ごたえ十分
スケールの大きさと細やかな描き込みが光る、見ごたえのある100分間。
登場人物の一人ひとりに「その人がどのような世界で生活しているか」といったような生き生きとした奥行きが感じられて、面白かった。
少ない小道具の変化で、空間の時制を示す演出も巧い。
ただ(これは好みの問題ですが)「ある家の三代を描く」と「SF」とをうまくまとめようとして、いろいろときれいにまとめすぎてるような気も。
自分としては、終盤でまとめきらずに、散らかってもいいからもうちょっと演劇的に爆発させてくれたほうが好みだったかもなあ、と。
初日だったせいか、それとも単に技術の問題か、役者さんに若干カタさを感じましたが、目線や所作の表現に関しては説明的になりすぎないいいバランスだったのでは、と。
ただ、衣装やヘアメイクが上手くはまっていない役者が少なくなかったのは、ちといただけない部分かも。
次回公演は怪談噺、ということらしいので期待してます。