ある女 公演情報 ある女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-20件 / 29件中
  • 満足度★★★★★

    落語のよう
    頭の中をもう少し整理してからネタばれに書きます~

    ちなみに菅原氏バージョンです。

    でも、結構評価厳しい気が・・なんでだろう?
    混んでたから?
    以前と比べて客層が変わってきたから?(なんとなくですけど

    それはともかく興味深かったですよ。
    本田劇場の奥の方で観てたら何やってるのか分からなかったですけど、
    このくらいの広さの劇場でちょうどいいのかな?(まぁでかいスクリーンで3Dで飛び出してたらそれはそれで面白いけど

    こういう題材を扱う作家さんが少ない、というだけでも十分上演する価値はあるような・・。

    ネタバレBOX

    27才女と年輩者の不倫話から突き進むから苦笑系になってしまうけれども、
    これがもっと若い女の子と、その子にタカるホスト君(屑)とのやり取りから
    後半部につながっていたら、
    あまりにもそこそこにあって、誰も笑えなかったに違いない
    (そこを、「女の子っておっちょこちょいな所、あるよね」的な余裕でクスリと笑える程度で済ませられる人は・・・現実のクズ君(実際には整った顔立ちであることが多い)たちのことについてあまりにも無知と言われてもしょうがないような気がする。(内心)ブチ切れたことのある人なら、割と凍りついてしまう気が。以前、キラキラしてたはずの女の子が、わずか一年で引きこもって自殺未遂を繰り返してたなんて話を、付添い(付き添ってもらってやっと外に出られる状態だった。元気なころから母娘仲良しだったけど)の母親から聞かされたこともあったなぁ。だいぶ昔の話だけど。

    そんな荒れ果てた現実を、わりと不思議な設定、謎映像、ぽかんとした表情でくるんで飛ばすと見せかけて、後半にひょいと、観ている人の懐にほおり込んでくるあたり、なかなかにハードボイルドな演出と言って良いのではないかと思います。
  • 満足度★★★★★

    すばらしい
    岩井さんて名役者だと思う。すんばらしかった。。。

  • 満足度★★★★★

    女って、可哀想な、いきものだな。
    女性がテーマの作品って、大体が悲劇で、「ある女」も例にもれずそうでした。
    普通の女が普通に生きようとするだけで痛みが伴う。

    女って、可哀想な、いきものだな。

    そんな感想を抱きました。
    そう思えなければ、ただただ気持ち悪いという印象かもしれません。そんなお芝居です。

    ただし、コワいシーンも、観客の精神に負荷がかかりすぎないよう配慮されているように感じます。まあ、コワいんですけど、総じて。

    ネタバレBOX

    死んでしまったのだろうな。タカコは。



    岩井さんの回でした。

    なので最初つたわらなかったけれど、たぶんきっと、タカコは魅力的な女なんだと思います。
    たぶんきっと、それなりに美人で、面白くて、ひたむきな女の子。

    しかしながら、主体性を持たない女という生物には、いつも不幸の匂いが漂う。

    岩井さんがどんな話をヒアリングしたのかが気になりました。
  • 満足度★★★★

    痛いけれども愛おしい
    とてつもなく悲惨な状況を生きている独身OL(菅原氏)が切なく可愛らしく、愛おしくなりました。

  • 満足度★★★★

    菅原さんバージョン
    ハイバイ作品は3作目の観劇かな。なんか独特な世界ですね。独特な感じで傷口を抉られるというか、優しく撫でてもらうというか。
    勝手な感想ですが、独特な優しさを感じてしまいます。どこが、というのをうまく表現できませんが、こんな自分でも生きてていいんだっていうような。勝手に励まされます。

    ネタバレBOX

    書かれているひと多いですが、菅原さん(よくわかってなくて、岩井さんと思ってみてました・・・)が途中から女性にしか見えなかった。そして最初変な人と思っていたのが、ドンドン感情移入してしまいました。私も男なのに。
    目が離せない劇作家がまた一人できました。
  • 満足度★★★★

    なんかかわゆい
    初めての「ハイバイ」観劇。ドキュンとしてムズムズしました。岩井さん出演の回。わぁおっ!切ない、でも愛しい。

    ネタバレBOX

    タカコは何を求めているんだろう?普通の幸せ??男と女。ともに絶頂を味わいそのあとは何が残るのだろう。映像も面白かったし、舞台も面白かった。タカコの身体はキレイだった。おっぱいの形がすごくいい。
  • 満足度★★★★

    重いんだけど笑ってしまう
    題材は不倫している女の人という話で最終的にはちょっと重い内容だなと思ってしまうのだが、その間になんだか主人公のことを思うとため息をついてしまうのだが、なぜか笑ってしまうというのを話の内容の崩壊ギリギリのラインで入れてくるあたりが凄いと思いました。そして菅原さんがとても愛おしくなってしまいました。定食屋のおっちゃんと娘がいることによりこの作品は成り立ったのかなとも少し思います。全体的に映像がちょっと多かった気もしますが面白かったです。
    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    両方見ました
    初日の菅原永二、25日の岩井秀人バージョンを観ました。
    最初に観たバージョンが自分の中でのスタンダードになるのでは?

    どうしても比べてしまいますが、菅原さんの方が好きでした。
    岩井さんはいつもの岩井さんでハイバイ!って感じです。雑なのが素敵。
    菅原さんは段々と女性に見えてくるし(岩井さんは見えなかった。笑)巻き込まれた感じがすごく出ていて終わってから何ともいえない気持ちになりました。
    今まで観たハイバイはどれもそんな気持ちになり思い返しては数日落ちるけど、今回もそれ。
    行けなかった前回公演「七つのおいのり」DVDを購入。これはコントなので買いました。ほかの作品を買わない理由は見返したくないから。
    巻き戻し再生が可能な映像物、ハイバイの刺さってくる何かを繰り返しみたくない。みるなら舞台で観たい。変なこだわりです。

    映像といえば今回オープニングから盛りだくさんでした。うまく使われていて効果的。
    お芝居で表現したいけどやると長くなるから、なったから、とのことです。

    ネタバレBOX

    初日のアフタートーク 
    等々力さんの書いているノートの中の住人がタカコかもよ!?
    隣の部屋が定食屋で等々力さんっておじさんがいて…タカコの妄想かもよ!?
    どっちも合わさってるのかもよ!?でも、観る人にそういうのは求めていないから好きに観てね!

    ひー、そういう解釈もあるのかとビックリ!
    間違いがあったらすみません。
  • 満足度★★★★

    “境”を描いた演劇
    中盤までは苦笑・爆笑。帰宅してからゆっくり考えて、やっと咀嚼できたように思います。私は菅原さんの回でした。

  • 満足度★★★★

    映像が作りこまれていると思っていたら
    舞台から、
    冒頭やシーンごとに差し込まれた
    その映像の作りこみではないと支えられないような、
    ぞくっとくるようにリアルで濃い感覚が溢れだしてきて。

    やられてしまいました。

    ネタバレBOX

    冒頭、そして要所で差し込まれる映像の作りこみに少々驚いたのですが
    それが舞台のコンテンツに馴染むことこのうえない。
    舞台にある、恣意的に緻密につくられたチープさと
    それらで構成される業のようなものの奥深さ、
    さらにはそこはかとなく織り込まれた
    そこはかとなく肌に触れる生臭さまで・・・。
    この映像だから支えられるのだと思うような世界が
    舞台からやってくる。

    いろんな刹那がとほほと可笑しいのですが、
    それが、どうしようもない(褒め言葉)リアリティに色を変えて
    積もる。
    削ぎ落されて強調された作りこみの中に、
    観る側が薄っぺらく感じえない想いが
    緻密かつあからさまに織り込まれていて、
    それがこの役者たちだからこそ語れるであろう
    キャラクターそれぞれの独特の質感となって
    観る側を巻き込んでいくのです。

    それぞれの男性の描き方に、
    ぶれない雰囲気の貫きがあって、
    色の濃さが観る側にとって迷わないわかりやすさを醸し出していく。
    さらには女優たちが
    持ち前の個性と繊細に紡ぎだされた密度で編み上げる
    キャラクターが抱く同性への感覚と
    同性の視座から浮かび上がる彼女の姿が
    主人公の女性の実存感となっていく。

    最初はどこか醒めて舞台を観ていたにもかかわらず、
    気が付けばこのフォーマットと精度や密度でなければ表しえない
    感覚にがっつりと取り込まれている。
    主人公の視座から垣間見える
    男女の業のようなものに苦笑しているなかで、
    デフォルメされたものの向こう側からやってくる
    笑いでは流しきれないなにかが
    しっかりと積もっていく。
    観ていてがうなずいてしまうような
    キャラクターの存在感と醸し出される滑稽さが
    刹那の可笑しさで揮発することなく
    ボディブローのように効いてくるのです。
    しかも、それらは、可笑しさにを踏み超えて
    逃げ場のない切なさとして観る側に沁み入る。
    気がつけば、その切なさにこそ
    しっかりと支配され、
    さらには、その切なさを醸し出す
    男女の普遍のようなものにまで
    心を奪われている。

    散々笑っておいて何なのですが
    終わってみれば、岩井作劇の魅力に
    どっぷりと浸りきっておりました。





  • 満足度★★★★

    菅原さんの回
    シリアスになってないとこがいいな、これは。

  • 満足度★★★★

    マジな思いはすれ違う
    不倫でも不倫でなくても、男と女はすれ違うものだ。
    タイミングも盛り上がりもマジな思いも。
    極端な行動はストーカーでもイタ電でもタカコの場合でも同じ。
    すれ違う思いを目に見える形で伝えたいだけだ。
    しょうもない女を、それでも岩井さんは優しく書いている。
    いつもながら男岩井のスカートに違和感なし。

  • 満足度★★★★

    初見
    岩井さんの演技ばかり観たことがあったので、果たしてハイバイとはどんな感じなのだろうかと思ったら、岩井さん通りの劇団でした。

    主役がWキャストなのは盲点でした。
    映像も二通りあるということでしょうか?

    映像はとても面白くってよかったんですけど、せっかく芝居を観に来たのだから生の演技を見たかったというのが率直な感想です。

  • 満足度★★★★

    他人事として見れば「なにやってるんだ」ってな話だけれども
    ずるずるな状況は、心地良いからずるずる続く。
    「これないわー」って自分で思っていても。

    そんな哀しい物語、の岩井秀人バージョン。

    ネタバレBOX

    誰にでもあると言っても、不倫とかではなく、その「状況」ついてである。
    結局不倫だった、という男の身勝手さに、なぜかずるずると引きずられていく、というのは、気をつけないとあり得ることかもしれない。

    つまり、「これはないよなー」というような「倫理的に反している」ことや、「(倫理的に反していないけれど)何のメリットもなさそうな」ことであっても、ついずるずると続けてしまうことはあり得るということ。
    それが「生活」に溶け込んでしまえば、特にそうなる。

    主人公・タカコの場合は、相手のアパートに行くということが、すでに生活の一部に組み込まれてしまっていて、さらに人恋しいというような、哀しい理由も(たぶん)あって、関係を続けてしまう。

    それは赤の他人から見れば「なんてバカなことを」と言われてしまうことであり、実は自分自身も「いやー、これはダメだよなー」と薄々気がついていることでもあろう。
    「人間は弱いんだよー」と、訳知り顔で言うのは簡単だけど、それは他人からの「感想」であって、当の本人には関係のないことだ。

    タカコは、相手に喜んでもらいたいために、セミナーを受けに行く。
    それも「ないよね」という感想だろうが、当の本人にとっては、とても大事なこと。本来、なぜ男性を付き合っているのか、ということをどこか脇に置いてしまい、変なねじれ方で本末転倒してくる。
    「ああ、これもよくあるなー」と思ってしまう。
    後から「なんであんなことしてたんだろう」と思うようなこと。
    その渦中にいると、他人の忠告は何を言っているのか、まったく理解できない。

    観客は、腕を組み、あるいは足まで組んで、「ほほー」とか思いながらタカコを見ているのだけど、それは「他人の目」からの姿であって、タカコの視線には絶対になれない。
    つまり、「実生活」においても、「他人への感想」や「忠告」をすることは可能なのだが、「他人の忠告」を聞き入れることはできないから。

    舞台の上タカコは、「他人の忠告(感想)」を受け入れることができない「私たち」ということにほかならない。

    「ずるずると何かを、やってしまった」ことのない人も中にはいると思うのだが、そういう、ずるずる経験をして、後で止めたのちに、胸からわき上がる苦い味を、布団の中で味わったことのある人ならば、「ああ、あれは私だ」と思えるのではないだろうか。

    そして、ラストの、あの暗さ、そして定食屋のオヤジの台詞が、ひよっとしたらタカコの道しるべになるかもしれないし、暗く続く闇は、タカコが我に返ったときに、味わう布団の中の苦みなのかもしれない。

    隣の部屋にある「定食屋」ってのはタカコの脳内の心の拠り所だったりして。

    岩井秀人さんは、男であるが、女を演じたということは(しかも台詞の感じは岩井秀人さんがしゃべっているようで、女という演技をしていない)、女とか男とか、そんなこと関係なしに、そういうことって起こっているっていうことを示している、というのは深読みすぎか。

    そして、女であるという演技をしていない(しているようには見えない、台詞とか)のに、なぜか女に見えてしまう。
    ただし、29というよりはもっと上の、おばさんに。

    それにしても、タカコは献身的ということはわかるし、どこか男に都合のいい女なのだが、どうしても、つまり金を出してもつなぎ留めておきたいほどの女に見えないのが辛い。
    そこも、男からの「ずるずるした関係」で、「この女ないわー」と思いつつも、ずるずるということなのかも。

    こういう言い方は、かなり酷いかもしれないが、この、先の見えない不思議なストーリー展開とラストの、あの静寂は、五反田団を思い浮かべてしまった。
    しかも、五反田団にはあるペーソスが、ないような少し背筋が寒くなるラスト。
  • 満足度★★★★

    なんか面白いね
    ハイバイの役者さんが客演している芝居はいくつか観たけど、ハイバイの本公演は初見・・・ここの役者さんの雰囲気がどうも好きみたい。映像やセットの使い方も面白かった。
    菅原さんの女役・・・どうかなと思ってたのですが、どうしてなかなかいい感じ。岩井さんのバージョンも観てみたかった気がする。

  • 満足度★★★★

    いろいろ理解はしてあげられないが。
    映像が非常に創り込まれていたなあ。ダブルキャストという事はあの映像も2種類創ってあったのか。

  • 満足度★★★

    らしいと言えばらしいけど・・・
    終わり方とか内容はハイバイらしさがあったんだけど、演技のこなれてなさに比べて、道具の使い方がやけに演技っぽいと言うか、こなれすぎた感じでちょっとそこがイマイチ。あと、終わり方もこれでいいのかなーって、ちょっと疑問符の多い公演でした。

    言いたいことは何となく共感できるだけどね。

  • 満足度★★★

    評価は分かれるね。
    今までのハイバイが好きな人には、受け入れにくいかもね。
    でも、特に思い入れのない人には、一種の表現方法として
    受け止められるんだろうなぁ。

  • 満足度★★★

    つかみきれない
    菅原さんの回でした。やみつきになるような、ゆる~い空気。どこか肩透かしにあうような独特な空気で物語は進むのに、観劇後に劇中の幾つもの言葉がいつまでも脳裏に残る。不思議な魅力のある芝居でした。

    ネタバレBOX

    終盤のグルグル回り続ける姿と、タカコの置かれた境遇が相関して息苦しくなるようなラストシーンでした。
  • 満足度★★★

    岩井さんの回
    正直、ハイバイにしてはイマイチの出来。

    珍しく 作り込んだ映像を多様していて
    新しい挑戦とも取れるが
    それが本来の面白さなどを削いでいた気がする。

    それに物語や登場人物、やや弱いかな。

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