ある女 公演情報 ある女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-20件 / 29件中
  • 満足度★★★

    初見
    菅原さんバージョン

    ネタバレBOX

    タカコ(菅原永二さん)が、とても良かった。声色を使うでもなく、女らしくはないのに、タカコにしか、見えなかった演技と演出が良かったです。

    映像も凝っていて、タカコの過去や心情を上手く見せていて、意味も価値もあり、とても良かったです。
    他の役者さん逹も好演で味のある演技で、魅せられました。

    最初のタカコは、知らぬ間に不倫に、はまっていったのに、ズルズル、ダラダラ続く二人の関係の前半は、男女の本音や、お互いの都合良さやら弱さが、可笑しいながら、真実味もあり、楽しめた。

    が、タカコがなんとなく状況に流され、開き直ったのか?道を変えたかったのか?宗教めいたような、風俗に走ってしまう。そして終盤は、ただの陳腐な下ネタに、成り下がったようなラストが、残念でした。


    と、思ったが!が!が!が!が!帰り道、ふと!思い出した、タカコが上司森に惹かれたのは、元彼との別れだけでなく、デートで行った美術館や景色を見て、森が呟く『美しいなぁ~』の一言だった。その程度の一言だが、呪文のようでもあり、、、何気ない事で、惹かれたり呆れたり、流されたり、、、大したことないようで譲れないことだったりと、そんな深い話だったのだろうか?

    やっぱり、他の作品も観てみたい!
  • 満足度★★★★

    重いんだけど笑ってしまう
    題材は不倫している女の人という話で最終的にはちょっと重い内容だなと思ってしまうのだが、その間になんだか主人公のことを思うとため息をついてしまうのだが、なぜか笑ってしまうというのを話の内容の崩壊ギリギリのラインで入れてくるあたりが凄いと思いました。そして菅原さんがとても愛おしくなってしまいました。定食屋のおっちゃんと娘がいることによりこの作品は成り立ったのかなとも少し思います。全体的に映像がちょっと多かった気もしますが面白かったです。
    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    痛いけれども愛おしい
    とてつもなく悲惨な状況を生きている独身OL(菅原氏)が切なく可愛らしく、愛おしくなりました。

  • 満足度★★★

    評価は分かれるね。
    今までのハイバイが好きな人には、受け入れにくいかもね。
    でも、特に思い入れのない人には、一種の表現方法として
    受け止められるんだろうなぁ。

  • ある女
    いとおしくてせつない。けどわらっちゃう。
    やっぱりハイバイがすきです。

  • 満足度★★★

    らしいと言えばらしいけど・・・
    終わり方とか内容はハイバイらしさがあったんだけど、演技のこなれてなさに比べて、道具の使い方がやけに演技っぽいと言うか、こなれすぎた感じでちょっとそこがイマイチ。あと、終わり方もこれでいいのかなーって、ちょっと疑問符の多い公演でした。

    言いたいことは何となく共感できるだけどね。

  • 満足度★★★★

    いろいろ理解はしてあげられないが。
    映像が非常に創り込まれていたなあ。ダブルキャストという事はあの映像も2種類創ってあったのか。

  • 満足度★★★

    最終日菅原回を見ました
    不倫に似合う体質の女性の一面がよくわかったような、そうでないような。全ての行動に於いて、苦笑いするしか無いような状態にはまり込んでいく27歳独身OLさんをフリーダカーロのような美人顔の菅原さんが好演してました。

    ネタバレBOX

    結構シビアな状況になっても、最終的に空気を読みすぎるのか、端から見ればそれは負の循環に見えるけど肝心の本人がへこたれているようでそうでなく。もう身体の芯から恋愛中毒が醗酵しているとしか思えない動作。それまでのタカコにしてはかなり劇的にも見える終盤の行動からの幕切れ。静かに終ったのはインパクトありました。

    それにしても性を取り扱う仕事って多様なんですねぇ‥。
  • 20120121
    (^・ェ・^)

  • 満足度★★★★★

    落語のよう
    頭の中をもう少し整理してからネタばれに書きます~

    ちなみに菅原氏バージョンです。

    でも、結構評価厳しい気が・・なんでだろう?
    混んでたから?
    以前と比べて客層が変わってきたから?(なんとなくですけど

    それはともかく興味深かったですよ。
    本田劇場の奥の方で観てたら何やってるのか分からなかったですけど、
    このくらいの広さの劇場でちょうどいいのかな?(まぁでかいスクリーンで3Dで飛び出してたらそれはそれで面白いけど

    こういう題材を扱う作家さんが少ない、というだけでも十分上演する価値はあるような・・。

    ネタバレBOX

    27才女と年輩者の不倫話から突き進むから苦笑系になってしまうけれども、
    これがもっと若い女の子と、その子にタカるホスト君(屑)とのやり取りから
    後半部につながっていたら、
    あまりにもそこそこにあって、誰も笑えなかったに違いない
    (そこを、「女の子っておっちょこちょいな所、あるよね」的な余裕でクスリと笑える程度で済ませられる人は・・・現実のクズ君(実際には整った顔立ちであることが多い)たちのことについてあまりにも無知と言われてもしょうがないような気がする。(内心)ブチ切れたことのある人なら、割と凍りついてしまう気が。以前、キラキラしてたはずの女の子が、わずか一年で引きこもって自殺未遂を繰り返してたなんて話を、付添い(付き添ってもらってやっと外に出られる状態だった。元気なころから母娘仲良しだったけど)の母親から聞かされたこともあったなぁ。だいぶ昔の話だけど。

    そんな荒れ果てた現実を、わりと不思議な設定、謎映像、ぽかんとした表情でくるんで飛ばすと見せかけて、後半にひょいと、観ている人の懐にほおり込んでくるあたり、なかなかにハードボイルドな演出と言って良いのではないかと思います。
  • 満足度★★★★★

    すばらしい
    岩井さんて名役者だと思う。すんばらしかった。。。

  • 満足度★★★★★

    女って、可哀想な、いきものだな。
    女性がテーマの作品って、大体が悲劇で、「ある女」も例にもれずそうでした。
    普通の女が普通に生きようとするだけで痛みが伴う。

    女って、可哀想な、いきものだな。

    そんな感想を抱きました。
    そう思えなければ、ただただ気持ち悪いという印象かもしれません。そんなお芝居です。

    ただし、コワいシーンも、観客の精神に負荷がかかりすぎないよう配慮されているように感じます。まあ、コワいんですけど、総じて。

    ネタバレBOX

    死んでしまったのだろうな。タカコは。



    岩井さんの回でした。

    なので最初つたわらなかったけれど、たぶんきっと、タカコは魅力的な女なんだと思います。
    たぶんきっと、それなりに美人で、面白くて、ひたむきな女の子。

    しかしながら、主体性を持たない女という生物には、いつも不幸の匂いが漂う。

    岩井さんがどんな話をヒアリングしたのかが気になりました。
  • 満足度★★★★

    他人事として見れば「なにやってるんだ」ってな話だけれども
    ずるずるな状況は、心地良いからずるずる続く。
    「これないわー」って自分で思っていても。

    そんな哀しい物語、の岩井秀人バージョン。

    ネタバレBOX

    誰にでもあると言っても、不倫とかではなく、その「状況」ついてである。
    結局不倫だった、という男の身勝手さに、なぜかずるずると引きずられていく、というのは、気をつけないとあり得ることかもしれない。

    つまり、「これはないよなー」というような「倫理的に反している」ことや、「(倫理的に反していないけれど)何のメリットもなさそうな」ことであっても、ついずるずると続けてしまうことはあり得るということ。
    それが「生活」に溶け込んでしまえば、特にそうなる。

    主人公・タカコの場合は、相手のアパートに行くということが、すでに生活の一部に組み込まれてしまっていて、さらに人恋しいというような、哀しい理由も(たぶん)あって、関係を続けてしまう。

    それは赤の他人から見れば「なんてバカなことを」と言われてしまうことであり、実は自分自身も「いやー、これはダメだよなー」と薄々気がついていることでもあろう。
    「人間は弱いんだよー」と、訳知り顔で言うのは簡単だけど、それは他人からの「感想」であって、当の本人には関係のないことだ。

    タカコは、相手に喜んでもらいたいために、セミナーを受けに行く。
    それも「ないよね」という感想だろうが、当の本人にとっては、とても大事なこと。本来、なぜ男性を付き合っているのか、ということをどこか脇に置いてしまい、変なねじれ方で本末転倒してくる。
    「ああ、これもよくあるなー」と思ってしまう。
    後から「なんであんなことしてたんだろう」と思うようなこと。
    その渦中にいると、他人の忠告は何を言っているのか、まったく理解できない。

    観客は、腕を組み、あるいは足まで組んで、「ほほー」とか思いながらタカコを見ているのだけど、それは「他人の目」からの姿であって、タカコの視線には絶対になれない。
    つまり、「実生活」においても、「他人への感想」や「忠告」をすることは可能なのだが、「他人の忠告」を聞き入れることはできないから。

    舞台の上タカコは、「他人の忠告(感想)」を受け入れることができない「私たち」ということにほかならない。

    「ずるずると何かを、やってしまった」ことのない人も中にはいると思うのだが、そういう、ずるずる経験をして、後で止めたのちに、胸からわき上がる苦い味を、布団の中で味わったことのある人ならば、「ああ、あれは私だ」と思えるのではないだろうか。

    そして、ラストの、あの暗さ、そして定食屋のオヤジの台詞が、ひよっとしたらタカコの道しるべになるかもしれないし、暗く続く闇は、タカコが我に返ったときに、味わう布団の中の苦みなのかもしれない。

    隣の部屋にある「定食屋」ってのはタカコの脳内の心の拠り所だったりして。

    岩井秀人さんは、男であるが、女を演じたということは(しかも台詞の感じは岩井秀人さんがしゃべっているようで、女という演技をしていない)、女とか男とか、そんなこと関係なしに、そういうことって起こっているっていうことを示している、というのは深読みすぎか。

    そして、女であるという演技をしていない(しているようには見えない、台詞とか)のに、なぜか女に見えてしまう。
    ただし、29というよりはもっと上の、おばさんに。

    それにしても、タカコは献身的ということはわかるし、どこか男に都合のいい女なのだが、どうしても、つまり金を出してもつなぎ留めておきたいほどの女に見えないのが辛い。
    そこも、男からの「ずるずるした関係」で、「この女ないわー」と思いつつも、ずるずるということなのかも。

    こういう言い方は、かなり酷いかもしれないが、この、先の見えない不思議なストーリー展開とラストの、あの静寂は、五反田団を思い浮かべてしまった。
    しかも、五反田団にはあるペーソスが、ないような少し背筋が寒くなるラスト。
  • 満足度

    きびしいこと言うようだけど
    役者がみんな、ひどい演技だった。
    途中で見る気なくした。
    菅原氏の日。
    上田遥の演技は良かった。

  • 満足度★★★★

    菅原さんバージョン
    ハイバイ作品は3作目の観劇かな。なんか独特な世界ですね。独特な感じで傷口を抉られるというか、優しく撫でてもらうというか。
    勝手な感想ですが、独特な優しさを感じてしまいます。どこが、というのをうまく表現できませんが、こんな自分でも生きてていいんだっていうような。勝手に励まされます。

    ネタバレBOX

    書かれているひと多いですが、菅原さん(よくわかってなくて、岩井さんと思ってみてました・・・)が途中から女性にしか見えなかった。そして最初変な人と思っていたのが、ドンドン感情移入してしまいました。私も男なのに。
    目が離せない劇作家がまた一人できました。
  • 満足度★★★★

    初見
    岩井さんの演技ばかり観たことがあったので、果たしてハイバイとはどんな感じなのだろうかと思ったら、岩井さん通りの劇団でした。

    主役がWキャストなのは盲点でした。
    映像も二通りあるということでしょうか?

    映像はとても面白くってよかったんですけど、せっかく芝居を観に来たのだから生の演技を見たかったというのが率直な感想です。

  • 満足度★★★

    初ハイバイ
    一人の女が本当の愛にたどり着くハートフルなお話・・・と思いきや、最後の10分間で気持ち良くハシゴを外されました。

    役者さんのとぼけたような味わいが楽しくて印象的。映像は小劇場のレベルじゃないクオリティで見入ってしまう。
    観終わってからじわじわ~とくる面白さのお芝居だなあと。

    若干薄口に感じられてしまった部分もあるのですが、ほかの方の感想とかを見るに、これまでの作品はもっとヒリヒリする感じがあるとのことで。
    再演となる次回作、楽しみにしたいと思います。

  • 満足度★★★

    菅原バージョン
    ハイバイらしさは出ていたと思うが、いつものヒリヒリする感じがあまり無かった。
    映像がとても凝った作りで、セットとともに印象的。
    主役も女にしか見えず楽しめた。
    いろんな商売があるものだと感心した。

  • 満足度★★★★

    両方見ました
    初日の菅原永二、25日の岩井秀人バージョンを観ました。
    最初に観たバージョンが自分の中でのスタンダードになるのでは?

    どうしても比べてしまいますが、菅原さんの方が好きでした。
    岩井さんはいつもの岩井さんでハイバイ!って感じです。雑なのが素敵。
    菅原さんは段々と女性に見えてくるし(岩井さんは見えなかった。笑)巻き込まれた感じがすごく出ていて終わってから何ともいえない気持ちになりました。
    今まで観たハイバイはどれもそんな気持ちになり思い返しては数日落ちるけど、今回もそれ。
    行けなかった前回公演「七つのおいのり」DVDを購入。これはコントなので買いました。ほかの作品を買わない理由は見返したくないから。
    巻き戻し再生が可能な映像物、ハイバイの刺さってくる何かを繰り返しみたくない。みるなら舞台で観たい。変なこだわりです。

    映像といえば今回オープニングから盛りだくさんでした。うまく使われていて効果的。
    お芝居で表現したいけどやると長くなるから、なったから、とのことです。

    ネタバレBOX

    初日のアフタートーク 
    等々力さんの書いているノートの中の住人がタカコかもよ!?
    隣の部屋が定食屋で等々力さんっておじさんがいて…タカコの妄想かもよ!?
    どっちも合わさってるのかもよ!?でも、観る人にそういうのは求めていないから好きに観てね!

    ひー、そういう解釈もあるのかとビックリ!
    間違いがあったらすみません。
  • 満足度★★

    ちょっと・・・
    正直、私には合いませんでした。
    タイトルからしてまさに「女性」向けのお話だったと思います。
    結婚、離婚、不倫・・・
    私自身、どれも経験がなかったので、感情移入できなかったです。
    周りの方が笑っているのに、自分はなんで笑っているのかがわかりませんでした・・・

    舞台としての完成度はそれなりに高かったと思います。
    女装しているのも忘れるくらい主人公(タカコ)がほんとうの女性に見えました。

    ネタバレBOX

    また、映像のほうが魅力的で、映画を見ているような感覚になりました。

    良く言えば、「演出に凝っている」
    悪く言えば、「映像に逃げている」

    どう捉えるかは、一人ひとり違いますが、
    私は、若干後者の意見に近いです。

    「わざわざ映像にしなくてもその場で、演じればいいのに・・・」
    と観ながら思っていました。

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