天使たち 公演情報 天使たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★

    起伏が平坦?
    面白く興味はひかれたがちょっと小説の物語は起伏が平坦過ぎる感じを受けた。途中であったようにもう少し現実(小説家と編集者の世界)と合わせでもってよかったかも。
    また、メインで描くには色々明示を曖昧にしすぎてる感があったように感じた。

    しかしあの物語は実際読んでみたくなったなあ。

  • 満足度★★★

    うまくいかなくても
    優しい話。おおむねうまくいってないエピソードばかりなのに心温まる味わいなのは、芝居の語り口のなせる技か。

  • 満足度★★★★

    素敵
    初めてのリュカ.
    とても綺麗で優しいお話でした。
    内容は想像を超えるものではなかったけど、人間も天使も魅力的。
    自然とそれぞれの幸せを願う気持ちにしてくれる様な・・・。
    関西弁の中田さんがとても可愛らしかったです。

  • 201205031900
    201205031900@王子小劇場

  • 満足度★★★★

    構成の豊かさ、シーンの密度
    芝居の構成がとてもしたたかで、
    外枠からすっと内側の世界に取り込まれて。

    その世界の違和感のなさが、
    物語の顛末をダイレクトに観る側に
    流し込んでいく・・・。

    人と天使、それぞれの物語に加えて、
    「天使」の存在自体も
    心に残る作品でした。

    ネタバレBOX

    開演の少し前から
    舞台には役者現れ、外側の世界が形作られて。

    やがて、その場所にドアベルが響き
    来訪者が現れて舞台が始まります。
    どうやら自宅(か仕事場)に訪れた編集者と小説家の
    風景らしい。
    ちょっとコミカルでわちゃわちゃした感じに
    観る側も自然に取り込まれて・・・。
    で、そこでやり取りされる原稿に描かれた、
    とても自然にコアの物語へと導かれる。

    その場所に新しい住人がやってくるという冒頭、
    観る側に、しなやかに物語の前提が開示されていきます。
    オーナーである「おばさん」が醸す雰囲気の
    登場人物と重なりが
    小説を読む態をその場の実存感に塗り替えて。
    編集者が小説を読む態が外側に置かれているから、
    天使の存在、天使たちの世界も
    ごく当たり前にその場にあることを許し
    観る側を惹きつけていく。

    小説家、カメラマン、バイクレーサー、
    それぞれのキャラクターが次第にくっきりとした
    色を発し始める・。
    人間を演じる役者たちのお芝居からは、
    キャラクターの想いのナチュラルな質感が
    精度と密度を持ったお芝居から
    よどむことなく伝わってきます。
    そして、その姿に呼応するように、
    天使たちの様々な想いや揺らぎが
    幾重にも場に満ちていく。
    やがて、 天使たちそれぞれの姿が、
    天使自体の存在への俯瞰となって、
    観る側を彼らの世界に浸して・・。
    想いがあふれやがて人へと堕ちた天使、
    誰に宿ろうがずっと迷い続けている天使、
    夢をかなえさせようと一歩を踏み出してしまう天使、
    さらには、
    人の夢の終息に、やがて消えて行く天使・・・。
    役者達の演技が強くしなやかなテンションを舞台に重ねるなか、
    人の歩みの奥にある、
    ステレオタイプではない天使たちそれぞれの姿に、
    そして才能と夢をより合わせていく中での天使の存在感に
    次第に心を奪われていくのです。

    物語の展開にも工夫があって。
    シーンを支える見栄えの美しさ、
    小説のコンテンツであることが時に物語を隠し、
    あるいは外側の世界からの語りの態で
    物語を運ぶ。

    役者達もそれぞれのシーンをとても大切に描き出していて。
    良質な小説に何度も読み返すシーンがあるがごとく、
    印象に強く残るシーンがいくつもあって。

    ラストシーンに描かれた、
    物語の外側の人間たちの不器用さに心を解かれながら、
    単に物語の顛末を追うだけではない
    さまざまな印象たちに心満ちたことでした。
  • 満足度★★★

    部分部分は面白く
    大まかな構成をゆっくり考えると、「?」なところもありつつ、役者がみんなうまいので、部分部分面白いところはあり。役者の表現力は秀逸。地味に、母親になるバレーの女性の「天使」のところが、ぐっともりあがって面白かった。

  • 満足度★★★★

    美しいお話
    いつもの捻くれた自分だと受け入れられない物語だが、信じてみよう信じたいと思える素直な自分がいた。
    心が洗われる作品だった。

  • 観てきた
    5/3

  • 満足度★★★★

    天使とは....
    みんなの心の中に潜むもう一人の自分!なのですかね!?
    人間も天使も多種多様.....
    メインのストーリーを小説の話にしたところがよかったです!!
    ところで天使に性別はあるのでしょうか?

  • 満足度★★★★★

    いつもあなたのそばに
    天使の衣装が素敵。かわいいというかね。その「天使たち」がみな魅力的だった。

    舞台を布で包んだり、上部の装置に転換中目が行くようにさせる工夫も良かった。

    ネタバレBOX

    バツイチの作家(中田顕史郎)が、海外留学目前の娘に是非読んでほしいと書いた小説の内容、という構成。天使たちの後日談はあったけど、作家とその編集・清水(奥田ワレタ)の恋の行方は…?。

    志のある人間のそばにいるという「天使」。元天使の西澤(境宏子)は、天使のつく人間(宿主)を共同住宅に住まわせ、相談にのっている。
    最近入居した鴻坂(池田ヒロユキ)は、障害を持った妹への罪悪感を持ち、書きたいものが書けなく自信を失っている。その天使(こいけけいこ)は、西澤を励ますも上手くいかずこちらも思い悩み、人間となって鴻坂と絵本を制作する。
    アマチュアレーサーの速水(小寺悠介)は、レーサーの寿命と両親のことで悩んでいる中、レースー中に事故り、引退を決める。天使(倉田大輔)は、宿主が志をなくしたことでその存在がなくなる。
    写真家を目指すアオイ(サキヒナタ)とその宿主になるのか決めかねる天使(増戸香織)。速水の事故で写真への想いを再確認したアオイをみて、増戸は宿主になってとお願いする。

    鴻坂の天使が妹の生まれ変わりという示唆を含んで、おぼつかない手つきで絵を書き、鴻坂が妹への懺悔を語るシーンが涙を誘う。速水の天使も、速水への愛情に似た想いで天使を始めたが、速水を思うあまり事故に対して罪悪感を持ち、速水の引退に対して何もできない無力感に苦悩する。終始冷静な物腰の中に、熱い想いを垣間見ることができる。アオイの天使は、アオイのことが気になる素振りを見せつつも、つかず離れず。西澤からは傍観者と言われ、他の天使(佐藤祐香)のキラキラした話を聞き、アオイの心にふれ、動揺する。サバサバしたような性格なのに「この人だ!」って踏み切れない心を持った天使像に惹かれた。天使・こいけけいこのようなバックグラウンドがあるのだろうかと想像できる。

    甘くない内容を、柔らかい作家の話で包んだ良作品。仕事とか人への悩みを人も天使も抱え、不安ながらも一歩一歩歩き始め、次のストーリーが始まる。甘くはないけど、優しい話がとても気に入った。
  • 満足度★★★★

    これほど待たれる劇団
    劇団の看板ってすごい。そこに役者がいるだけで幸せ気分にもなる。中田さんワレタさんの関係が素敵でしたな

  • 満足度★★★

    初見
    一昨日心が折れて観に行かせてもらう事が出来なかったリュカ.を観に我が憩いの場、王子小劇場へ。初見。5年半振りの公演らしい。待ち望んでいた様子のお客さんが多数。

    優しい作品。天使はいて欲しいと信じたい。あまり見てもらいたくない場面も日々多々あるけれども。天使同士と宿主同士の関係性が完全に乖離していているので、天使たちは客観的に自分の宿主のみを分析して、宿主選びにも本腰を入れる。天使同士と宿主同士がシンクロしない事でベタな話の展開にならず、優しくも冷たさが張りつめた作品に出来上がっていた。

    天使が人間に変わる流れや、先輩天使(佐藤祐香さん)の登場シーンなど、話の展開が若干唐突過ぎる箇所が多々見受けられたが、これは5年半のブランクの影響か。まだまだこれから楽しませてもらえそうな劇団だ。場面転換の度に風が入ってきて、シャンデリアの布がヒラヒラと揺れる演出。良かったです。

    中田顕史郎さんが相変わらず素晴らしい。中田さんと奥田ワレタさんの科学反応が完璧だ。この2人のシーンが非常に現実的なので、劇中劇の部分がより際立つ。

    池田ヒロユキさん、こいけけいこさん、境宏子さんはこれまで客演でいろいろ観させてもらっていたが、これがホームか。なるほどなるほど。こいけけいこさんを初めて観させてもらったのは、2008年の「俺を縛れ!」だった。初こいけけいこさん&初柿喰う客だったのだが、あの時の忍者ハットリくん的な役が忘れられない。

  • 満足度★★★★

    天使いました
    えぇ話過ぎて、汚れちまったぼくには、ちょっと距離ができてしまったみたいです。

  • 満足度★★★

    なんだろう
    所謂いい芝居なんだと思うが、
    洗練というか平板というかフックが無くて引っ掛からなかった。
    いや、いい芝居なんですよ。

    ネタバレBOX

    増戸香織がこいつに決めた時の表情は素敵だった。
    奥田ワレタは贅沢な使い方。もっと観たかった。
    中田顕史郎ちょっと野放し感があるね。
  • 満足度★★★★★

    極めて人間的な天使と人間のペアたち
    ある映画へのオマージュ的な部分もあると当日パンフレットに記されていたこともあり、本当にタイトルから(勝手に)抱いた印象通りでステキ。
    優しさに溢れる小説内パートをユーモラスな作家と担当編集者のパートで挟んだ構成は、そのままでも舌が蕩けそうな中身をパリパリの皮で包んだ絶品メニューの如し。
    ただ、最後が「泣かせ逃げ」なのはズルくね?(笑)
    リピートしたいがコマがないので再演きぼんぬ♪

  • 満足度★★★★

    とっても素敵な物語でした
    愛しさと優しさと温もりに包み込まれるような、素敵な作品でした。

    ネタバレBOX

    ある作家(中田顕史郎さん)が仕上げた小説の中の物語。その小説を作ったエピソード、そしてその後も素敵でした。

    志を持つ者達と、彼らに宿る天使たちの物語。

    駆け出しの女性アシスタントカメラマン(サキ ヒナタさん)、多忙に押し潰されそうになりながらも、夢と希望に溢れているが、何かが足りないと言われていて、その先の一歩が、踏み出せずにいる。

    週末バイクレーサー(?すみません。正式名称?適なのを使ってましたが、忘れてしまいました)だが、普段は、バイク便の仕事を、している男性(小寺悠介さん)。

    絵本作家なのに、本人の希望とは違う仕事ばかりになってしまっているライターで、少々行き詰まっている男性(池田ヒロユキさん)。

    彼らの周りに、現れる天使達(こいけけいこさん、倉田大輔さん、増戸香織さん、佐籐祐香さん、境博子さん)。
    人間のように悩み迷いつつ、時に寄り添い、後押ししたりと、応援してくれる。天使と言っても、魔法使いのように奇跡をおこすのではなく、人々の心が生み出す、想いの結晶のような存在として、感じられました。もちろん、天使は役者さんが、演じてるのですが、透明感と確固たる存在として、描かれているように、感じられ、とても良かったです。

    己の足で歩み、掴んできたものの確かな手応えがあっても、逃れられない現実が、押し寄せてくる中で、切り開き、乗り越えるのも己であるが、見えない力(出会いやチャンス等)を引き寄せるのも己だなぁ~と思いました。
    とは言え、どんなに強い志や想いを抱いて頑張っていても、行き詰まる時があるかもしれないが、大丈夫と思えるような確かな温もりを感じました。

    各役者さんの衣装も、そのキャラならの佇まい眼差し、とても良かったです。
    シンプルな美術と照明も、作品にとても合っていました。右奥の生地で囲まれた光のオブジェ的なのが、とても雰囲気あり、良かったです。

    離婚して娘に会えない作家(中田顕史郎さん)の哀愁と、それに潰されない少年の心と、ちょっとやんちゃな感じが、とても良かったです。

    小説を取りに来た編集者(奥田ワレタさん・クロムモリブデン)のキャリアぽっさと女らしさ加減も良く、物語の導入部分の読み聞かせ方も、良かったです。

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