満足度★★★★★
拝啓 十五の君へ
狭い劇場(教室)内に渦巻く役者さん(生徒)たちの怒号、ぶつかり合い。今にも爆発しそうなエネルギーは、見ていて苦しくなるほどでした。けれどそんな中、役者さんひとりひとりが、しっかり丁寧に会話を成り立たせていたところが素晴らしかったです。好き勝手に叫んでいるようでも、耳をこらすと、かなり面白いギャグがちりばめられていて、思わず笑ってしまいました。
忘れていたはるか昔の自分の学生時代がフラッシュバックしたところへ、アンジェラ・アキの「手紙」が流れ、不覚にも涙が出そうに。あれ?これって泣けるお芝居だったっけ?・・・猥雑で、下品で、ぐちゃぐちゃで、危うくて、そして泣ける・・・不思議な劇団(笑)
印象的だったのは、最後のトークに登場された作・演出の方。まるで生け贄の子羊のように震えながら(失礼)、懸命にお話されている姿を拝見し、ああ、真面目な方なんだなぁと。
ハチャメチャなんだけれど、純粋で。うまく言い表せないけれど、とても魅力的なお芝居でした。
満足度★★★★
まじめ
良い意味で裏切られる、真面目な劇団。一見してでたらめさな表象をきちんと読み解くと、確かに新しい世界が見えてくる。会場に着いて、受付で「開演前に絶対に読んで下さい」と配られる資料には、開演後に目の当たりにする世界を読み解く答えが書いてある。それは何だか「学生時代に教師にここテストで出るぞって言われた答えを書き写す生徒」的な気分で複雑だ。勿論、出来うる限り創り手の想いを理解したいし、共感したいんだけど。そして、今作で提示された「世界の見方」は自分の想像力だけでは読み解けなかったんだけど。答え合わせするのも、何か変な感じ。でも、全体通してこんなのは初めてでとても刺激的だった。
満足度★★★★★
一般客の扱いが酷すぎ、ってか最悪
なので、もう観ることはないと思う。
さよなら、宗教劇団ピャー! !
★の数は間違っていない。純粋に公演内容のみについて付けた。
満足度★★★★★
横浜に現れた異空間
劇場に入ってステージセットを見てウワァと感じるインパクトやアクの強さ、危ない感、あやしい感は、関東地方の劇団の中ではピャー!が5位以内に入るのではないでしょうか。是非、劇団のウェブページに写真を載せて欲しいです。大きな宣伝になると思います。
作品の中身はというと、中二病とか自らを矮小化しているのとは反対に、『2001年宇宙の旅』を彷彿させるような(特に最後の5分間)命や存在の根源に迫る大スケール(←私の勝手な解釈)。
アングラ、アバンギャルド系劇団として、やりたいことをとことんやりまくってるのと同時に、理解の助けとなるような解説を配布したり(←これがあって良かった)、終演後にゲストを交えたトークや質疑応答コーナーを行なうなど、視界の中に観客がしっかり入ってる点にも好感が持てました。末永く応援したい劇団です。