満足度★★★★
アウトローの矜持に惚れる
パイロット版を観てから1年振りの完全版公演。追加と変更も厚みと膨らみを持たせており、格段に良くなっているなあと思いました。小粋な台詞と発声の妙技に感嘆しましたし、映画チックな展開も情緒が有ると言うか雰囲気があって良かったです。脚本・演出、役者だけでなく、舞台設営・スタッフも好感が持て、さすが10年戦士、舞台人の矜持をみたと言う感じでした。
満足度★★★★
ちょっとハリウッド映画的
相当な映画ファンとお見受けする。音楽の使い方が好い。特に逃走シーンにまったくテンポの合わないBoz ScaggsのWe are all alone。チラッと聞こえた鬼警部アイアンサイドのテーマや最後はアデル(エイミー・ワインハウスでも良かったかも。)まで、新旧取り混ぜて面白い。前半かなりいいテンポで進んだのに、事態が思わぬ方向へ進んだ後半に失速。緊迫感があるべきところで退屈した。だからどうにも最後がスカッとしない。
満足度★★★★★
最高ランクだが、まだいける凄い劇団
良い公演&個性的な役者さんたちが良い仕事をしています。
安定感と構成は良いし、さすが10年劇団。
この作品は犯罪を超えてなにをつかんだか⁉
を最期にみせてほしかった。幕ぎれも新しい生活、概念に踏みだして、
なお、不安定にゆれ、揺らしながら、を含ませて、しかし
ポジティブに終わってゆく。に直したほうがいい。
もっとスタイリッシュに決めてみせたい。スニーカーは一切やめよう。
太めメガネの男は蝶ネクタイに変身させたい。
ナレーションはすばらしい。
満足度★★★★
楽しかった!
まずはじめに「今日は京王線が遅延していて、開演が遅れる場合があります」と挨拶があり、それでもキッチリ5分後には始まりました。
最近、小劇場を見始めて、開始時間のルーズさが気になっていたので、この対応には好感持てました。
そして、お芝居が終わった後も、役者の皆さん出口にそろって、お礼で見送り。
いくつかの劇団では、終わった後の役者が友達とおしゃべりしていて「知らない客は無視」というのを経験したので、「恋おち」の皆さんの対応は、またまた好感もてました。
お芝居は、スタイリッシュで、ちょいわざとらしいハードボイルド調のセリフもありましたが、時事ネタも鋭く入れ込んでいて楽しめました。
役者の皆さんの熱演もすごかったです。
小山役の菅野さん、顔は汗かいてないのに首顎からポタポタものすごい汗が滴っていて、ビックリしました。
個人的に、シン役の田巻剛さんが良かったです。
田巻さんが出て来ると、そこしか目が行かなくなるので、ところどころ肝心なモノを見落としたのではないかという気もします。
というのが、終わった瞬間、「え?もう終わり??」と思ったんです。
頭の中で、すっかり違う話を描いていました。
ネタバレで、その敗因について語ります。