満足度★★★
暗いことは視覚で楽しめないということ
宇宙で目に見える物質はわずか約4%・・・なんつって大層な説明からなんとなく壮大な物語かな?なんて考えてたワタクシは見事に裏切られ、なんと、こぢんまりした舞台だった。
満足度★★★★
面白い!
真っ暗闇で五感で感じる演劇とたらで興味津々観て参りました。
しかーし、演出方法の奇抜さ云々を超えたストーリーの面白さに思わず唸ってしまいました。2時間の長丁場、きっと寝てしまうだろう(失礼!)という当初の不安もなんのその、あっという間の2時間で中垂れしませんでした。(私には重要)
この暗闇のメリットは、五感云々よりも舞台美術にお金がかからない事というのが正解でしょうか。このストーリーで視覚でも楽しめる芝居を期待します。
満足度★★★
真っ暗闇
大川興業というと芸人のイメージしかなく、興味がなかったのですが、2時間ずっと真っ暗の舞台の中で役者が普通に演技するという「暗闇演劇」(登録商標とのことです)という独特のスタイルに惹かれて、公演を観て来ました。
身体を一切動かすことが出来ず、自分の意思を他人に伝えることが出来ない「閉じ込め症候群」の状況を暗闇に重ね合わせ、情報が伝わらないもどかしさを笑いを交えて描いてました。事故で意思を伝えられない体になってしまった、ちょっと行き過ぎた自殺防止活動をしていた男が、病院にやって来る人達の会話にツッコミを入れるのを基本にして、教育やニートなど社会的トピックも織り込んだ物語の内容・構成はあまり興味を引くものではなかったのですが、視覚情報が無いために聴覚が研ぎ澄まされ、声や物音が鮮明に伝わって来る感覚が新鮮で良かったです。
役者達は台詞を言うだけでなく実際に動いて演技をしているので、朗読劇とも異なる空気の流れが感じられました。見えないことによって逆に舞台上で何が行われているのか想像が膨らむ効果があり、楽しめました。
冒頭の、何重にも吊られた紗幕に投影された幾何学的な映像に不思議な立体感があって引き込まれましたが、映像を用いることに必然性が感じられず、残念に思いました。