太陽 公演情報 太陽」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★★

    胸に残る場面がたくさん
    ぐいぐいと引き込む演出と、いつもながら緻密な戯曲で大満足だった。円形舞台が、ひとつの惑星。地球とか、太陽とかに見えてきた。

  • 満足度★★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★

    うーん
    もともとSFチックな作品は好きなので楽しめましたが、少し、難しかったかも、私はもう少し単純でもいいかな。でも、役者さんも上手くて、作品の見せ方もよくて、満足しました!

  • 満足度★★★★★

    希望のみえるエンディング
    自分のなかにある嫌な部分を見せつけられたよーな感じで衝撃だったにゃ。ラストシーン、美しかった。 希望みえるエンディングが好きだ。

  • 満足度★★★★★

    流石前川作品
    この劇団をこれで5作品目かな、観てますが、
    いつもながらに流石な品質を保っていますね。

    導入部分の緊迫感にはすぐに引き込まれ
    円形劇場内が作品の世界観にバシっと切り替わったところなど
    前川演出の良さを感じます。

  • 満足度★★★★★

    重くて切ない望み
    大窪さんと加茂さんのこれからの活躍が楽しみ、と思わされた舞台。
    色っぽい伊勢さんも良かった。
    寓話であって欲しい分、現代の問題要素も連想させ考えさせられるけど、良い舞台でした。

    ネタバレBOX

    若い故からの行動なのか、鉄彦の青臭い考え方と、人の良さと衝動的に怒ったりする森繁のエロ本の心の交流(笑)から始まる二人の間柄に対して、曽我夫婦の関連はちょっと薄かったような印象。
    ノクスの差別的感情という言葉を聞いた時、いい子ぶる気はないが胸の奥がヒリヒリするような思いがした。
    原因を作った克哉がまた憎たらしいと思わせる行動と発言を繰り返し、強烈なインパクトがあった。

    選ばれた人間の明と暗。
    キュリオからノクスに変わる様はあっという間だったが、各親子が揃い、結が溌溂と「これから」を吐露し始めるところから涙腺が緩くなってきて困った。
    それに応える純子さんと黙って聞いている草一さんの姿が切なすぎる。草一さんの後ろ姿しか見えなかったけど、花嫁の父ぽかった。
    故郷は同じ場所なのに、ノクスの金田とキュリオの草一を隔てる見えない壁。何処かでこぼれ落ちた金田の心。彼の最後に取った行動にまたホロリ。
    またそれまでの行動から、鉄彦と森繁の間に信頼が芽生えたように思えてたので、尚更、最後の手紙を破るシーンの表情を見たかった。(自分の席からは彼の顔が見えないとこだった)
    でも、きっとそこから先に進もうとする決意ある顔をしていたんじゃないか、と希望的想像解釈してみる。

    良い舞台でした。
  • 満足度★★★★

    重い
    藤子・F・不二雄の「流血鬼」を思い出すストーリーでした。
    重い。
    そして、今回は変なリアル感があり緊張感満載だった。

    ネタバレBOX


    夜にしか生きられないノクス。
    冒頭で、太陽を浴びて絶命するノクス。

    旧人類扱いされている人間。キュリオ(骨董品という意味)という呼称で、
    ノクスから軽蔑される人間。

    冒頭では、キュリオがノクスを殺して、
    集落が閉鎖される様が描かれる。

    ノクスを殺した家族が焼き討ちに遭う。
    ノクスによって。。

    10年後。
    閉鎖をとかれた集落。
    ノクスとの交流が始まる。

    ノクスがキュリオを支援する様が、
    どこかの口の初代復興大臣な口様で、
    支援をする。

    この関係が、被災者と支援者関係を彷彿とさせます。

    キュリオが失ったものは、失ったものしか分からない。
    ノクスも15歳でなったもの24歳でなったもの、
    20歳でなったものは、失ったものの大きさを理解できない。
    いや理解しない。

    27歳でノクスになったものは、
    失ったものを分かっている。

    これは被害に遭ってみないと分かり合えない。
    口だけで分かっているといっても、
    想像しても経験しないと分からないことを表しているのかなと。

    ノクスとキュリオの思いは、
    平行線を辿っていく。
    お互いの正義を振りかざしながら。

    それは軋轢を生み、
    再度の悲劇を招く。

    ラストでノクスの医師が、
    ノクスの出生率の低下と太陽を克服するのが困難であると独白。
    太陽に背を向けて生活するノクスが病人だよと。。

    最後に純正ノクスとキュリオが対峙し、
    自らの償い(エゴ?)の為に、太陽に焼かれる為に、
    真ん中にキュリオからノクスになった医師が横たわる。

    ノクスとキュリオの和解か、ノクスの滅び示唆しているか。

    それは太陽だけが知っている。
  • 満足度★★★★

    色の無い世界で暮らすのは
    26、27と2日続けて観劇。
    かなり緊迫したショッキングなシーンから始まり、何があったのか、これからいったい何が起きるのか・・ドキドキ。最後まで緊張感が途切れませんでした。
    とてもおもしろかったです。

  • 満足度★★★★

    もしも。。。
    はじめてイキウメをみました。

    もしもこんな世界があったら。と思うと、とてもなんだか窮屈な気持ちがいっぱいになりました。

    たくさんの想いをいっぱい感じておなかいっぱいになりました。

    太陽かぁ。。。

  • 満足度★★★

    この劇場には不向きな芝居に思える
    イキウメの世界感って、特殊だから、物語の世界に、他者を感じず、自分だけが入り込まないと、置いてきぼりになると思うのです。
    だから、視界には、今目の前で繰り広げられる、前川ワールドだけが入った方が絶対効果的に思える。

    そういう観点から、イキウメの芝居は、この劇場には不向きだと感じました。

    2種類の架空の人間が舞台上にいて、その向こうに、実在の人間の顔が見えてしまうのは、ちょっと興を殺がれました。

    天井の照明器具が、ペコペコ音を立てるのも、やや耳障りでした。

    鉄彦役の大窪さんの著しい進化に、目を見張りました。
    鉄彦と、浜田さん演じる森繁との人間関係の推移には、大変引き込まれたのですが、その分、他の登場人物の描写が、いつになく、散漫な気がして、イキウメファンとしては、やや不満が残る舞台でした。

    ネタバレBOX

    伊勢さん演じる玲子の役に、かなり疑問がありました。

    どういう人物として、前川さんが設定したのかが、私には、理解できませんでした。

    鉄彦と、森繁の、立場の異なる、異人種の心の通い合いと、理解し得ないもどかしさという、二人の心の流れが、丹念に活写されていた分、他の人物が、どうも類型的な感じで、ちょっと残念に思いました。

    若い、大窪さんと加茂さんが、あっという間に、イキウメの要に成長されていて、とても嬉しく感じました。
  • 満足度★★★★★

    ハイレベルな巧さ
    不自然さのないSF設定の中で描かれる人の心の機微、いつもながらイキウメは本当に巧い。シンプルながら陰影を効果的に使うライティングと舞台装置も素敵。本も俳優も非常にクオリティが高くて感心しきり。

  • 満足度★★★★

    考えさせられた
    相変わらず抜群の面白さイキウメ。
    役者も見せ方も上手い。
    テーマが重くて考えさせられた。
    自分は「散歩する侵略者」の方が好み。

  • 満足度★★★★

    設定はSFだけど
    目の前で繰り広げられているのは、人間達のお話でした。
    ノクスになった人間、生まれながらのノクス、ノクスになりたい人間、ノクスを拒否する人間・・・。
    正しい・正しくないとかではなくて、分かり合えないことへの絶望とか、環境のせいにしない強さとか、心にグサグサきました。

    円形劇場ではなく、普通の舞台で見てみたいかも。

    ネタバレBOX

    お話はもちろん、役者さんが上手い。
    森下さんの卑屈でイヤな男、大窪さんのノクスになれば全てが上手くいくと思ってる少年、浜田さんの人間との共存を夢見る純粋な青年、岩本さんの全てを受け止める女、有川さんのくたびれた頑固親父、安田さんのノクスと人間との思いに葛藤する医師・・・。
    伊勢佳代さんがいつになくセクシーでドキドキした。
  • 満足度★★★★★

    太陽に背いて
    イキウメの真骨頂といえるSFヒューマンドラマ。
    泣けるぜ。
    脂が乗ってるわ前川知大。
    そして、もはや劇団員以上にイキウメンだな安井順平は。

    ネタバレBOX

    伊勢佳世の吸血鬼まがいのキスシーンはやり過ぎかなぁと思う。
    終盤のインパクトとして効果はあるけど。
  • 満足度★★★★★

    最高
    今まで観たイキウメ作品の中で一番好きでした
    シンプル・まっすぐだけど人間の根底の話、とにかく考えさせられて、衝撃を受けて、涙が止まりませんでした

    もう一回観たい!!

  • 満足度★★★★★

    SFの設定のうまさ、それを生かし、「人」を見せる
    130分があっという間。
    本当に面白い。
    脚本のうまさ、役者のうまさ、演出の的確さが光る。

    作品世界にすぐに入り込みたいのであれば、当パンの説明を読むといいだろう。

    ネタバレBOX

    致死率が高いウイルスの蔓延の後、それに対抗できる身体を身につけた者たちが現れた。彼らは「ノクス」と呼ばれ、太陽を浴びると死んでしまう。しかし、記憶力などの能力はアップしており、病気にもかからず、老化の速度も遅い。
    また、血縁に対しての感情は薄れ、ノクス全体を「家族」と思う思想が支配していた。
    ただし、生殖機能は衰えており、出生率は上がってこなかった。
    対する人間は「キュリオ」(骨董品)と呼ばれ、その数を減らしつつあった。
    人間がノクスになる方法もあり、20歳頃までであれば、抽選でノクスになることもできる。
    そこで、ノクスたちは、人間の子どもを養子に迎え入れ、ノクスにして育てていた。

    世界の経済の中心はノクスたちが司り、一部の自治区を除き、人間たちはそれに養われているような形になっていた。
    そういう形で、ノクスと人間は共存している世界での物語である。

    以上は、舞台を観た上での、この舞台の設定である。この設定は、当パンを読むと、その経緯について、もう少しだけ詳しく書いてある。
    すぐにこの世界に入りたい人は、当パンを読むといいだろう。

    確かに、SFなのだが、その「SF」という設定に物語の軸を置き、そこにこだわるのではなく、あくまで、主題を語りやすくするために用意した「設定」である、というところがイキウメらしくていい。

    もちろん、SFというものは本来そうした機能を持っているのたが、ともすると、その設定に溺れてしまう作品を多く見かけるのも事実だ。
    かつてロッド・サーリングが『トワイライトゾーン』を書いたときに言ったと言われる「火星人ならば社会問題を語らせることができる」を思い出すまでもないかもしれない。

    この舞台では、そういったSFという設定に埋もれてしまわないだけの物語があったと言っていいだろう。
    つまり、SFである、ということの違和感のなさが素晴らしいのだ。

    ストーリーや設定から見ると、ノクスと人間とのぶつかり合いや、人種差別的な意味合いが浮かぶのだが、実のところ、「人」の気持ちの変化や「感情」、「弱さ」と「強さ」を、ノクスという、優秀に見える人間の新たな種族の姿を通して見せていくことのうまさがある。
    太陽に弱く、暗闇でしか生きられないノクスは、普通の人間たちの姿を、まさに影のように縁取っていく。

    例えば、十代の少年・鉄彦は、自分の抱えている問題は、ノクスになることで解決するのではないかと思っている。それは自分を取り巻く環境が悪いからだ、という責任転嫁な考え方であり、若いときにありがちである。
    それを見張り番であるノクスの若者に鋭く指摘される。

    それは、人種や持てる者、持たざる者という差別や格差の問題に見えるのだが、しかし、本質はそこだけではない、ということに観客も、鉄彦とともに気づかされるのだ。

    人間である、他の人々も、それぞれが抱えている問題は、確かにウイルスやノクス、そして事件に端を発しているものの、やはり自分自身の問題であり、さらに、血縁や親子、友人という関係も姿を現してくるのだ。

    そんな、表層に見えるだけではない、人の内面に触れるような、台詞や演技が現れてくる瞬間が素晴らしい。

    それは、円形である劇場の使い方とも共鳴してくる。
    自然に立ち位置を変化させながら、気持ちを表現するうまさ、微妙な高低差のある舞台での位置や、観客からの見え方、それは、「どこからでも見やすく」というよりは、感情の変化を表しているようだった。
    例えば、問題を起こして逃走した叔父が現れ、叔父に対しての怒りが立ち上がるときの、舞台の配置の美しさは、鳥肌モノだった。
    そういう瞬間がいくつもきらめく。

    時間と場所の混ざり合い方も、左右・前後と自在であり、円形劇場であることの意味が出ている。
    装置はシンプルだが、観客のイメージをうまくかき立て、語りさせすぎず無駄がない。

    そして、役者がうまい。引き込まれる。
    鉄彦を演じた大窪人衛さんの若い青臭さ、見張り番を演じた浜田信也さんの人の良さとちょっとした兄貴感、結の母親・伊勢佳世さんのクールさ、その夫・盛隆二さんの心の中にある、ちくりとした差別という影、医師を演じた安井順平さんのノクスと人間への葛藤、そんな役者たちの姿が印象に残る。そして、短い登場ながら、イヤな感じの爪痕を確実に残した森下創さんの印象は特に強い。

    面白かった。
  • 満足度★★

    散歩する侵略者の方が好き
    SFなんだけど人間ドラマ。あまりにも人間ドラマなので私はドキドキしなかった。
    森下創が憎たらしく思えた。つまり、それだけ良い演技をしているのでしょう。
    役者が近いからアラも見える。
    舞台美術には不満。安っぽく見える。
    円形劇場の使い方がいまいち。シアタートラムはあんなに上手く使ったのに。

  • 満足度★★★★

    2時間強を感じさせないドラマ
    2時間強を感じさせないドラマ。設定はSFだけど、とても身近な、むしろ自分の家族や職場、学校などで起こっていることのように感じました。役者さんの中では森下創さんが良かったです。

  • 満足度★★★★

    いつも以上に重いかも
    イキウメらしい、密度の濃い舞台だった。
    ただ、「社会」「差別」「家族」等々重要なテーマが多く盛り込まれていて、
    理解がついていかない部分も。(これは自分側の問題かもしれないが) 

    どの劇団も 毎回イキウメくらいクオリティーの高い公演をしてくれれば、
    「演劇って面白いよ」と素直に言えるのになあ〜

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