太陽 公演情報 イキウメ「太陽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    この劇場には不向きな芝居に思える
    イキウメの世界感って、特殊だから、物語の世界に、他者を感じず、自分だけが入り込まないと、置いてきぼりになると思うのです。
    だから、視界には、今目の前で繰り広げられる、前川ワールドだけが入った方が絶対効果的に思える。

    そういう観点から、イキウメの芝居は、この劇場には不向きだと感じました。

    2種類の架空の人間が舞台上にいて、その向こうに、実在の人間の顔が見えてしまうのは、ちょっと興を殺がれました。

    天井の照明器具が、ペコペコ音を立てるのも、やや耳障りでした。

    鉄彦役の大窪さんの著しい進化に、目を見張りました。
    鉄彦と、浜田さん演じる森繁との人間関係の推移には、大変引き込まれたのですが、その分、他の登場人物の描写が、いつになく、散漫な気がして、イキウメファンとしては、やや不満が残る舞台でした。

    ネタバレBOX

    伊勢さん演じる玲子の役に、かなり疑問がありました。

    どういう人物として、前川さんが設定したのかが、私には、理解できませんでした。

    鉄彦と、森繁の、立場の異なる、異人種の心の通い合いと、理解し得ないもどかしさという、二人の心の流れが、丹念に活写されていた分、他の人物が、どうも類型的な感じで、ちょっと残念に思いました。

    若い、大窪さんと加茂さんが、あっという間に、イキウメの要に成長されていて、とても嬉しく感じました。

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    2011/11/25 02:08

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