太陽 公演情報 イキウメ「太陽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    重い
    藤子・F・不二雄の「流血鬼」を思い出すストーリーでした。
    重い。
    そして、今回は変なリアル感があり緊張感満載だった。

    ネタバレBOX


    夜にしか生きられないノクス。
    冒頭で、太陽を浴びて絶命するノクス。

    旧人類扱いされている人間。キュリオ(骨董品という意味)という呼称で、
    ノクスから軽蔑される人間。

    冒頭では、キュリオがノクスを殺して、
    集落が閉鎖される様が描かれる。

    ノクスを殺した家族が焼き討ちに遭う。
    ノクスによって。。

    10年後。
    閉鎖をとかれた集落。
    ノクスとの交流が始まる。

    ノクスがキュリオを支援する様が、
    どこかの口の初代復興大臣な口様で、
    支援をする。

    この関係が、被災者と支援者関係を彷彿とさせます。

    キュリオが失ったものは、失ったものしか分からない。
    ノクスも15歳でなったもの24歳でなったもの、
    20歳でなったものは、失ったものの大きさを理解できない。
    いや理解しない。

    27歳でノクスになったものは、
    失ったものを分かっている。

    これは被害に遭ってみないと分かり合えない。
    口だけで分かっているといっても、
    想像しても経験しないと分からないことを表しているのかなと。

    ノクスとキュリオの思いは、
    平行線を辿っていく。
    お互いの正義を振りかざしながら。

    それは軋轢を生み、
    再度の悲劇を招く。

    ラストでノクスの医師が、
    ノクスの出生率の低下と太陽を克服するのが困難であると独白。
    太陽に背を向けて生活するノクスが病人だよと。。

    最後に純正ノクスとキュリオが対峙し、
    自らの償い(エゴ?)の為に、太陽に焼かれる為に、
    真ん中にキュリオからノクスになった医師が横たわる。

    ノクスとキュリオの和解か、ノクスの滅び示唆しているか。

    それは太陽だけが知っている。

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    2011/11/27 23:43

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