満足度★★★
意外と青臭い演劇(芸術)論が真っ正面、な印象
開演15分前から、まるで当時の劇場にいたような、係の人の衣装や、舞台の上を通しての入場など、ちょっとした演出がされていた。
映像の活用や客席まで使う舞台の使い方など、いろいろと面白要素で凝ってはいたのだが。
満足度★★★
演出が素敵でした。
大正当時のアヴァンギャルドな演出はそのままに、関東大震災後の混沌を今とリンクさせるためにツイッターやTV電話のやり取りで表現したり、土方が客席に座って演出する演技をしたり、劇場見学さながらに観客に舞台を通らせたりと、空間と時間の拡がりをとても感じられた素敵な演出でした。ただ、アヴァンギャルドな部分があまりに難解で、当時の評判同様「大衆の感覚に即していない」「芸術とは何か」ということを過度に考えさせられてしまい、「楽しめる」感覚に至らなかったのはちょっと残念。しかし役者さん達の演技力の凄まじさがかなりのもので、神奈川まで行った甲斐があったと心から思いました。