実演鑑賞
満足度★★★★
最初は5454版「溢れる」の登場人物との微妙なギャップに違和感を感じるも、いつの間にかカムパネルラ版に引き込まれていた。
丁寧に作っているのが感じられる心に沁み入る作品だった。
途中のニュアンス異なる2つ演出、意味を自分なりに解釈し、めちゃお気に入りに。
実演鑑賞
満足度★★★★
説明にある涙が溢れる女と涙を流さない男、どうして そうなったかという原因というか理由を解き明かしながら、二人の繋がりを抒情的に描いた青春群像劇。二人は旧知の仲というか、親戚関係にある。物語は、男の或る事故が原因で二人の感情の揺れ、感受性の度合いが違ってきた。全体的に丁寧な作りで好感がもてる。
物語は<涙のソムリエ>が経験した事例解説といった展開で紡いでいくが、それはプロローグとエピローグでその旨の台詞があるだけ。構成としては、あまり重きを置いていないよう。むしろ、事例解説として紡いだ内容が、<涙を流す 流さない>といった ありふれたことに意味を見出しているところに面白さがある。それが「感受性が豊かだね」「優しい人だね」VS「心が死んでいる」「冷たい人だ」という対照的な人物を立ち上げ、観客に問い 考えさせる。それぞれの立場のシーンを描き、そのどちらにも肯いてしまう説得力ある言葉だ。
内容は勿論、感受性の豊かさを表現する場面では、人のノートまたはメモの一部を奪うような 比喩的な描き方をしており巧い。感情移入の度合い、その整理出来ない感情を仕事(メモを捨てられない)に絡め表している。二人の男女をメインストーリーとすれば、人の涙を見るのが好き、いや流れる涙から、その人の物語(人生)を覗きたいという、変わった嗜好?の男のサイドストーリー。その二つの物語を巧みに繋げ、謎解きのように興味を惹かせる。総じて若い俳優陣だが、心情・深層表現の巧さ、時に面白可笑しい場面を挿入し 飽きさせない工夫が好い。
(上演時間1時間35分 途中休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想遅くなりました。物語、内容がそう来たかと思いました。とてもよく考えられた脚本で、役者の皆さんの演技も良かったです。ラスト少しだけ優しくなれたような気がします。良い作品でした