実演鑑賞
満足度★★★★
自助グループのシーンと、シェイクスピア作品の、交差が鮮やかでした。丁寧で控えめでありながら、堅実に大胆に確実に。“ケア”への理解と知識とともに、演劇の知識や技術が折り重なって、安定感のある作品でした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
趣向は、2010年に劇作家・オノマリコさんにより設立された演劇ユニット。2023年には俳優の大川翔子さん、前原麻希さんが加入され、劇団化されました。
そんな趣向の『べつのほしにいくまえに』の舞台は少し未来のとある国。結婚率を上げるために政府が新たに打ち出した「互助・共助のための結婚法」。その立案と施行までの道のり、そしてその後を描いた物語です。
(以下ネタバレBOXへ)
実演鑑賞
満足度★★★
「結婚とケアを巡る会話劇」
問い直しを巡る議論が続きながらもなかなか進展が見られない日本の結婚制度について、新たな視点を設けた秀作である。
実演鑑賞
満足度★★★
「互助・共助のための結婚法」の施行を間近に控えたある国の話、を、『夏の夜の夢』+αの登場人物の名前と設定の一部を借りながら語る。ラブ婚とケア婚、LGBTQなど結婚に関わるトピックてんこ盛りながら『夏の夜の夢』の枠組みを借りることで2時間の枠内で(ひとまず)まとめあげた劇作が巧み。ただ、個人的にはこの作品が誰に向けられたものなのかという点が気になった。あまりに多くのトピックが詰め込まれているので、普段からこの類の問題に興味を持たない人にとっては(一応ある程度の説明はあるものの)ついていくのがかなり難しい部分もあったように思うし、逆に私のように普段からその周辺の問題に関心を寄せるものからすると新たな発見や驚きが感じられる部分はなかった(祖母と孫のエピソードにはその可能性の萌芽は感じたが)。登場人物それぞれも人間というよりは設定を背負ったキャラクターとして配置されている印象が強く(だからこそ『夏の夜の夢』の枠組みが有効に働くわけだが)、もっとトピックを絞って人間のドラマとして見たかった気もする。同じ興味関心を、もっと言えば、おおよそ同じ方向に社会が「よくなる」ことを臨む人々にとっては志を同じくするものの集うセーフスペースとしての意義はあったかもしれない(が、私自身は演劇にその機能は求めていない)。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/25 (土) 13:00
テーマ設定が良かったよね。社会の変質に合わせ結婚も形を変えるべき、ってのは本当にその通りだと思う。
脚本からその端々は覗くんだけど、大きな枠組みをバン、と提示するみたいな(何親等まで結婚できるようになるの?重婚出来るの?離婚後の親権は?とかをまとめた)瞬間はあっても良かったかな、と思います。
役者は以前の趣向で見てきた、手慣れた人が多かった印象。また、登場人物多いが最終的に印象に残らない人はいなかった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
いろんな問題が編み込まれているのだけれど、それをこんがらがることなく、シェイクスピアの世界や横浜の街を借景に描いていく力に惹かれる。見入った。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/26 (日) 13:00
価格10,000円
観たことがないタイプの舞台でしたが、夢中になって観続けました。めちゃくちゃ良かった。あっという間の128分でした。未だ余韻に浸っています。私自身が結婚、家族、ハラスメントにトラウマが有るので、劇の世界に惹かれたのかな・・
チケットの特典で台本を貰えたので、大事に大事に読みます。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/25 (土) 13:00
価格1,500円
家父長制、共同親権、DV・・・「結婚」という古い価値観の中で、苦しめられている。オノマさんは新しい結婚制度が施行されたという架空の設定で、新たな視点を提示する。祖母のエピソードが好き。紅葉坂は片麻痺の私には少し大変だったけど、行ってよかった。