べつのほしにいくまえに 公演情報 趣向「べつのほしにいくまえに」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/05/25 (土) 13:00

    価格1,500円

    家父長制、共同親権、DV・・・「結婚」という古い価値観の中で、苦しめられている。オノマさんは新しい結婚制度が施行されたという架空の設定で、新たな視点を提示する。祖母のエピソードが好き。紅葉坂は片麻痺の私には少し大変だったけど、行ってよかった。

    ネタバレBOX

    ・おばあちゃんと結婚したいというエピソード素敵でした!途中からメンタル不調を想像してましたが、お酒が好きなおばあちゃんという設定にしたことがとても良いと思いました。女優さんも素敵でした。
    ・大川さんがチラッと台詞で書いてましたが、ペットの視点は面白いと思いました。生き物がいることで救われる部分はあると思いますし、それは犬猫に限らず、蟻でも蛙でもパートナーだと思えば等価だと思います。
    ・役名を失念しましたが、お菓子の紙袋を被るところ、可愛かったです。
    ・知人とお茶したのですが、「おばあちゃんがアル中だと社会復帰が難しいですよね、施設に入るって言ってたけど、そんなお酒飲んで大丈夫なのかな?」と言っていて、また別の知人は「たぶん施設に入れるくらいだから、経済的に落ち着いた環境かもね」と言ってました。演劇って演劇の嘘って言われますが、都合の良い解釈ではいけないと思います。オノマさんはキチンと裏付けがあるし、質問すれば「これはこういう設定で、戯曲にこういう風に書かれています」と答えが返ってきます。なんちゃって裏設定はありません。私自身も聞き漏らしもあったと思いますが、演劇を思考するのは楽しいです。
    ・権力関係にいる人なら、通常なら泣き寝入りするものですが、べつのほしという他者の設定の中で、「それはダメ!」と容赦なく指摘が入ることで、幸福でもあるなと思いました。
    ・文字にすると関係を決めつけたがるんだと思いました。結婚って、パートナーって、見つめ直すきっかけになったように感じました
    ・外での芝居で県旗がはためいてましたが、日の丸にしないところが好きでした
    ・和田さんの身体性がキレキレで、素敵です。拡声器で喋るところ、詩のようでした。
    ・オープンダイアローグの中で「当事者として~」とくいった台詞がありました。他人事ではなく自分事として考えてとメッセージなのかと思いました。
    ・一人語りって危ないと思いました。あの権力を持ってる議員も(作劇上は状況説明のためにやっているのだと気付きました)長々語ってしまうことに自分が見えていない痛々しさを感じました。
    ・《観劇した知人の感想》まさか、ロビングッドフェローの正体が、前ちゃんと同じ妖精だったとは。お婆さんにロミオと名付けるのは、ジュリエット並みにユニークでした。まさに成せる技ですね。

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    2024/05/25 16:38

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