実演鑑賞
満足度★★★★★
今年の観劇を振り返っていて、ああ、これは良かったって手を打った。
大作だったりすごいテーマ性があったりでは無いんですが。
芸術に宿る魔力みたいなのを不気味なホラーとして、架空のアトリエ空間に現出させてた。
締めになる、最後のスマイルは本当に印象的だった。
終演後、舞台になった展覧会を鑑賞出来るのも、洒落てるなって。
実演鑑賞
満足度★★★★★
すげぇーおもしろかった!
時間あえばもう1回観たいくらい。笑える要素はほぼない。
フライヤーからじゃなんにもわかんなかったけど、話には引き込まれるし、役者もうまーい!
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/02/22 (木) 14:00
私設美術館を開設するほどの美術蒐集家・その子たち・孫の三代を3つの時代で描いた連作短編集。
1編目は芸術家の業や傲慢さからの悲劇という印象だったが2編目の中盤あたりからサイコホラー臭が漂い、3編目は完全にそちらにシフトという……。
観劇直後は「新感覚ホラー」という印象だったが、帰路つらつら考えてみたら複数のモチーフに民間伝承の怪談話を思わせるものがあり、つまりこれは「モダンホラーの皮を被った古典怪談」ではないか?と思ったり。
また、すべては語らず謎を残したままシレっと次に移る構造に清水崇監督の「呪怨」(ビデオ版)も連想。そして、観客の想像に委ねる幅が大きいだけにいろいろな解釈ができそう。
あと、1編目は時代背景のためもあってか往年の「江戸川乱歩の美女シリーズ」を想起。(笑)
実演鑑賞
満足度★★★★★
凄いものを観た。
まだ2月なのに今年一かも!
三代に渡る緻密な構成の物語が素晴らしく、各代の中心となる役者の怪演にぐいぐい惹き込まれた。
特に2場の終盤の一瞬の憑依に背筋が凍った。
ラストシーン、子々孫々続くのか?あれで終焉なのか?気になる。
面白く、怖かった。
実演鑑賞
満足度★★★
流石に面白い。舞台上は展示室になっており、数々の仏画が並べられている。(エアブラシ・アートなのが時代背景と合わず気になるが···)。中央に置かれた台座。
画家柏原照観(山本佳希氏)の大ファンである資産家(越路隆之氏)が道楽で運営する個人美術館。1954年(昭和29年)、柏原照観のアトリエで見初めた彫刻品を購入、それを展示することに。運ばれて来たそれは漆黒の消し炭で作られたような異形の禍々しいフォルム。何本も腕が突き出している奇形の阿修羅像。
柏原照観の妻(赤猫座ちこさん)はその像の前で涙を零す。「本当は売りたくないんです。必ずお金を用意して買い戻しますから、決して誰にも売らないで下さい。」
資産家の娘(小森かなさん)と結婚し、入婿となった次期当主(とのむらゆうだい氏)はそれを約束する。
だが、しかし・・・。
赤猫座ちこさんは増村保造顔。こういう暗い過去を背負った役がハマる。
今作のような設定の閃きがこの作家のかけがえのない財産なのだと思う。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/22 (木) 19:00
架空の画家・柏原照観が作った(?)彫刻に関する短編集。かなり恐ろしいホラー系。40分,40分,22分。
1954年、1989年、2024年という35年おきの3場に分かれた、とある画家が作った彫刻に関する物語。ある家族の歴史と画家の夫婦の怨念が混じり、徐々に怖くなってくる。ありえねぇ、って思っても、かなりなものになる。役者陣もタイトに熱演しているが、1場の赤猫座ちこと3場の池島はる香が印象に残る。最後のセリフが強烈。