業に向かって唾を吐く 公演情報 業に向かって唾を吐く」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    elePHANTMoonの真骨頂
    不気味にして滑稽、オカしコワい、的な。
    エセ宗教を皮肉る一方で宗教(あるいは心のよりどころ)とは何ぞや?な問いも投げかけ、さらに後の作品に繋がる表現もなどもあり、まさにelePHANTMoonの真骨頂な感じ。

  • お勧めはしないけど。
    舞台初見の人には勧めないけど、個人的には突き抜けて面白かった。
    いくつかの強烈なポイントが上手く繋がってなくて作品としてのパッケージが弱い、というのがこれまでの作品へのイメージでした。それが今回は完璧だった。始まってしばらくして「あれ? 今回これ超面白いんじゃないの? 途中で失速しないよね?」なんて思っていたものの、ぶっちぎってくれました。再演だからなのか、成長なのか、シンパシーなのか。分からないけど。

  • 満足度★★★★★

    初演見てても
    さらさらに引き込まれる。いっちゃてるのが抑え目で冷静に描く、ともいえる

  • 11月13日(日)M
    強烈なブラックコメディ。心の底から堪能。

  • 満足度★★★★

    重い…
    前作に続き観劇。

    重いテーマに重い演出。

    前回の連続ビンタに続き
    今回も痛々しい感じでした。

    でもそれ以上に食事シーンが
    見れなかった…

  • 満足度★★★


    好みが別れると思いました。
    人々の心の弱さ脆さや何を欲しているのかを、怖いくらい炙り出してくる物語でしたが、描写が過激過ぎて・・・役者さんは、皆様、力量のある方は゛かりでした。

    ネタバレBOX

    生徒の成績上がって品行方正になった理由は、どうやら宗教らしい。
    その宗教は、在家やら修行やら怪しい。浄化の儀式が異様過ぎて、ドン引きしちゃいました。教団の教祖的女性が、俵型のおにぎりのようなのを、噛んで吐き出したものを、教団側の人間や信者も食べる姿は、、、役者さんも、ご苦労の多い仕事と、覚めて見てしまいました。
    作品上意味が違うとはいえ、そんなシーンが3回もあると・・・最初に3人が食べた姿を見てるので、噛んではき出したものを、手渡すだけでも、想像つくと思います。
    当たり前のように無表情だったり、ありがたそうだったりと、役者さんって、本当に凄い!

    そんな教団も、最初から詐欺目的とはいえ、トップの男女も心の闇を抱えていた。
    信者らも、自分を変えたいとか、どうにもならないから、何かに、すがりたいと思ってしまう心理の一例だと思いました。人が人を求める姿って、真実であるだけに、怖さも感じました。

    一番まともだと思っていた教師も、新薬認可の為とはいえ、犯罪に手を貸す事に。ある意味どんでん返し的な、面白さは、あった。

    作品上は宗教団体を一例としていたが、学校や会社等の枠組みに、はめられたくないと思い飛び出ても、枠組みに囲まれる安心感を求めてしまう人間心裏を感じました。

    嫌悪感もあったが、後味は、あまり悪くなく、むしろ、人の心裏を見抜いてる感の方が、強く感じた、ちょっと不思議感でした。

    特に惹き付けられたのは、伊藤毅さん、永山智啓さん、中村真沙海さん
  • 満足度★★★★

    摩訶不思議な面白味
    一種異様な人たちが織り成す面妖な雰囲気に引き込まれました。観劇後は陰陰滅滅になりましたが、矛盾した言い方ですが清清しく気が滅入った感じで後味は悪く無かったです。
    浄化する?吐き出す?ショクモツの大きさと色が絶妙で人に嫌悪感を覚えさせるのにピッタリでした。

    また、舞台の音と照明が素晴らしかったです。何度かビクッとなってしまいました。

  • 満足度★★★★

    異様で笑える不思議
    エレファントムーンは2回目。最初に観たものより観やすく感じられて、楽しめた。異様な人間と状況の中に、笑える要素を盛り込んだ、面白い舞台。

    ネタバレBOX

    なんちゃって新興宗教の話。グロな箇所に目が行くけど、傷ついた人間たちの哀しさみたいなのが観られて満足できた。

    ラストのオチは、滝川輝彦(永山)が新興宗教の大元(もしくはいつしか彼の手に落ちていた)ということなのか、時系列が混乱してしまった。

    皆川(中村真沙海)と新垣凛(成澤優子)の肉団子モグモグは、新興宗教の異様さを表現していて、かつなんか面白いという、上手い要素だった。あえて、アレを儀式にしたのは誰の趣味なのか。

    三国役の岡野は、公演ごとに違って見える。
  • 満足度★★★★

    不条理
    理解不能な論理で、新興宗教を表現しています。
    あまりにも迫真な演技、ここまで表現するのかという演出に引き込まれる作品でした。

  • 満足度★★★★

    唾というか…
    elePHANTMoonはエンターテイメントのツボを押さえていると思う。
    マンションのドアの音響とかいい仕事してた。
    タバコを吸う岡野康弘の後ろ姿。そこに痺れる憧れる。

    ネタバレBOX

    咀嚼の件は受け付けない人もいるんだろうけど、可笑しくて仕方なかった。
    放尿の音を再現していたら尚良かったのに。
  • 満足度★★★★★

    嫌悪に埋もれない感覚
    感覚として
    冷静に考えると受け入れにくいような表現が
    あったりするにもかかわらず
    それを目を逸らさせることなく
    観客に見せきる力が舞台にはあって。

    いろんな意味で体を張った役者たちが報われて
    物理的な嫌悪の感覚に舞台がとどまることなく
    そこからさらに奥にある
    禍々しく、生々しく、温度と存在感をもって顕われる。
    登場人物たちの内側に息づくものの
    質感に目を瞠りました。

    ネタバレBOX

    冒頭、母親の先生に対する相談のシーン、
    最初は唖然とし、次第におかしく笑っていたのですが、
    そこにとどまることなく
    揺らがない、同じトーンでの貫きがあって
    やがて、観る側のバランスが軋む。

    そこから塗り換わるシーンが
    観る側の感覚をすっとずらしていきます。
    気がつけば舞台を客観的に眺めているというよりは
    その世界の色に染まりながら眺めている。

    食事のシーンは、冷静に考えるとかなり衝撃的で・
    嘔吐感がやってきてもおかしくないもの。
    でも、それを目を逸らすことなく
    むしろ、女性の咀嚼のあごの動きから
    吐き出された食物の形状、
    さらには、それを口にする役者達の淡々とした風情までを
    見つめさせる役者力が舞台上をしっかりと支えて・・・。

    一見安定した世界が崩れていく後半は
    さらに観る側の目が舞台に釘付けにされる。
    エロいとか醜いとかいう感覚が霧散しているわけではない。
    レイプに近い女性のあられもない姿にしても、
    金銭感覚の箍が外れた男の姿にしても、
    衝撃的だし、
    観る側をどす黒く染めるような質感に息を呑むし
    前のめりになってみてしまうのですが、
    でも、それがこの舞台のメインディッシュではない・・・。
    その強さは色の強さが開く
    さらなる感触がこの舞台にはあるのです。

    支配する側の胡散臭さも、
    その枠組みの中でうごめく人間の根源的な弱さというか
    空気にとらわれつつ、それよりもなによりも、
    表層のグロテスクさの内にあるものの感触に
    がっつりととらわれる。

    観る側が、目を見開いて
    もろに、受け取ってしまうもの。
    そして、そうさせる物語の密度や力・・・。
    さらには役者の体の張り方・・・。
    その排泄物が偽物であると理性ではわかっていても、
    グラスにそれが満ちる刹那の密度が導く
    ラストシーンの感覚やつきぬけから目を背けることができない。

    この舞台の世界を全否定しきれないというか
    ビターだけではないテイストをかぎつけてしまう
    自分に対する嫌悪感と、
    さらには表現に対する不思議な充足感。

    終演後、自分が感じたもの、
    さらには自分が踏み込んで眺めたものを咀嚼して、
    もう一度ゆっくりと深い衝撃にとらわれたことでした。


  • 満足度★★★★★

    これぞ!!
    単なる再演でなくより過激にというコピーに惹かれ、どんだけ過激になっているのか確かめてみたくなりました。

    初演のときのインパクトはあまりにも強烈でした。

    ネタバレBOX

    これぞelePHANTMoon!!素晴らしかったです。

    インチキ宗教で金儲けようとする者がいて、更に上を行く悪人もいます。のらりくらりの対応と有無をも言わせぬ暴力団的対応、どちらも強烈ですね。

    また、洗脳された若者たちを利用しようとする者、この場合は医薬品研究所ですが、もいたりします。良い薬なのでばら撒くといっても、研究開発費を回収するにはやはり製品化すべく地道に治験するしかないと思うので、この医薬品研究所の考え方はちと分かり兼ねますが…。

    そして、若者を支配下に置いているという点では教師もまた同じという恐ろしさが存在します。

    さて、初演と再演の衝撃度を比べてみると…、

    食事による修行シーンは、初演のときは臭いが客席に漂ってきて、咀嚼したツナを食べるときには吐き気がするくらいでした。今回は臭いも少なく、シャキシャキ感があって吐き気はしませんでした。初演の勝ち!

    暴行シーンは、初演ではもっと粗野な男だったと思います。そして、ソファーの陰とはいえパンティを脱がせていたように記憶しています。今回は目の前で脱がしかけまではしましたが、奥の部屋に行ってしまいました。初演の勝ち!

    飲尿シーンに続く一連のシーンは良かったです!!この女子高生が初演よりも可愛らしいので、少なくともスタイルがいいので、特にエロっぽさが際立っていました。再演の勝ち!!

    私は役者にはなれないと痛感したほど初演で受けたインパクトが強かったのと、過激度も今回特に増しているとも思えなかったので、総合的に判断して初演の勝ちという結論に至りました。

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