はじめてのにんげんがり 公演情報 はじめてのにんげんがり」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    静かな空間
    時間がせわしなく前後し、後半になって行くにつれ、物語が繋がる構成のストーリー。
    役者さんの表現力がものを言う静かな芝居だと思いました。

    舞台美術がシンプルだけどよく見たらちょっと変わっていて美しかった。

    ネタバレBOX

    「今はここだから、アレよりも前のエピソードで・・」というのを常に考えながら見てしまって、芝居に全く集中できなかったのが残念。

    最後の方になって、原発事故の風刺というか、今の時代だからこその作品なのかというのが分かったが、この物語に本当にそれはいるのか「?」が残る作品でした。
  • 満足度★★★

    不得手な方にとってはハードルが高い?
    事前に目にした感想から身構えて観たが、時空超越系SFも好きな身として序盤で状況(構造?)が理解できそれなりに楽しむ。
    が、そんな立場でさえ1回観るだけでは全容が把握しにくく、不得手な方にとってはハードルが高かったのではないか?などとも思う。

  • 20110913
    (^・ェ・^)

  • 満足度★★★

    3.11以降の、彼らからの、ひとつの答えかもしれない
    と言うのは、深読みしすぎか。

    とにかく、頭を回転させながらの観劇。
    観客に、物語の「答え合わせ」的な引っ張り方以外の「面白さ」を見せてほしかった。

    ネタバレBOX

    カフェがある町は、どうやら人口が減っているらしい。
    「側溝の掃除」「下草刈り」などということが、何度も出てくるあたりが「除染」を想起させ、ただならぬ事態が町に起こっているような気配を漂わせる。「停電」と「断水」の予測の放送も。
    そして、人でない者が跋扈し、彼(ら)によって「消されて」しまうような、不気味さもある(しかも、その手を下すのは「にんげん」でなくてはならないという皮肉)。
    不安感の中にあって、弟の意思を継いでカフェを出そうとする男と、それにかかわってくる人々のストーリー。
    しかし、さらに時間を超えて、ドアとドアから抜け出せない男女が絡んでくる。
    この設定がいまいちしっくりとこない。
    なぜならば、彼らは未来へ進もうとしているようだが、ドアから抜けだそうとはしていないからだ。何度も同じドアからドアへ移動するだけ。もし、そういう境遇に陥ったならば、ドアの中にいる人たちに助けを求めたり、抜け出す方法を考えたりするのではないだろうか。
    自分に出会ってしまえば、ドカン、という説明がわずかにあるのだが、それだけではどうも…。
    特にカフェの男としばらく過ごすことになる女の行動が理解できないし。
    あまりにもドタバタと出入りしすぎるので、回数が多すぎてストーリーのアクセントにもならないし。

    そんな違和感もあり、見ている側としては、ついつい「答え合わせ」のようなものをラストに求めてしまうのだ。
    しかし、「答え」は出てこない。
    何がどうなっていくのか? が気になってしょうがなかった。
    のだが、結局、きちんとした説明はない。
    もちろんそれは「アリ」なのだが、であれば、そういう「設定」や「辻褄」探しではないところに、物語の面白さを見出せるようにしてほしい。
    つまり、いろいろ引っ張るだけ引っ張っておいて、放り出された感覚なのだ。

    物語自体が、そういう「設定」以上に「何か」を感じ取れるのであれば、そういう投げ出され方に対しても納得できたと思う。

    そうではなく、しつこい繰り返しが、延々続くように見えてしまい、その「繰り返し」に面白さが乗っかってこなかったような気がしている。
    登場人物たちの出入りがあまりにも、毎回同じなので、いささか飽きてくるのだ。
    「しつこい繰り返し」に意味があるように見せ、「なるほど」と思わせてほしかったということだ(なぜそうなったか、という説明はないとしても)。
    「不安さ」も増長することもあまりないし。

    このストーリーで唯一、いい感じだと思ったのは、ラストだ。
    カフェを継いだ男が、初めて弟がやろうと思っていたカフェを訪れるシーン。

    それは、話の中盤で、男が弟の彼女だった女にプレゼントを贈り、自分の気持ちを伝えようとするのだが、結局きちんと渡せなかった。
    時間を行き来する女が、それを知り、きちんと渡そうとして、再度プレゼントを持って出る、というシーンとつなげて考えると(未来ではプレゼントが消えてなくなり「ということは渡せたのではないか」という台詞にもつながっていく)、カフェを継いだ男の、「新しい物語」が、始まるのではないかという予感をさせるのだ。

    つまり、舞台の上では、時間が前後しながら進行しているのだが、観客に見せる時間設定としての「最初のシーン」ではなく、「新しい最初のシーン」としてつながっていくように感じたからだ。

    ここで、「除染」や「人でない者」たちが登場する、「不安な世界」を「やり直す」というような感覚がしたのだ(…結局それは無理なんだろうけれど)。
    それが、不安な今への、彼らからの、ひとつの答えではないのか、と考えたのだ。
    本当は未来は過去には干渉できるはずもないのだけれど、今からの未来には影響を及ぼせるという、あたりまでになってしまうと、深読みすぎになってしまうのだろうけれど(笑)。

    コーヒーや紅茶の味についての台詞が多く、ずっとコーヒーのいい香りが漂っているような作品だった。
    普段コーヒーなど飲まないのだが、帰りに7-11で、ついコーヒーを買ってしまった。
  • 満足度★★★

    難しかった・・
    あらすじから想像していたよりも ずっと難しかったなぁ。。
    難解というのではないんだけど・・・

    ストーリー自体そうでもないと思うのだけど、とにかく時間軸が行ったりきたりと めまぐるしく前後します。
    後半には全体がわかってきましたが、抑揚が少なく 平坦な展開が2時間続くので 個人的には もうちょっとメリハリが効いていてほしかったかなぁ・・

    初見でしたが、実績もある劇団さんなので 次回も期待してみたいと思います。

    カフェのイメージをモノトーンで表現していた世界観などは 好きです!!

  • 満足度★★★★★

    今、この時期だからこそ面白い!
    最近立て続けにそれぞれ違うジャンルの4本の芝居を観ましたが、
    観た後に余韻の残る一番好きな話でした。
    まず劇場に入って、そこに在る舞台美術がセンス良く期待感が高まります。
    最初は「どういう話?」と見入ってますが、ひとつのカフェを中心に、やってきては去ってゆく人々のそれぞれの意味に気がつくと、パズルを解いていくような面白さを感じて・・・

    ネタバレBOX

    そして時間軸が前後するストーリーの中で、音もなくそこに在る薄ら寒い感覚。
    3.11以後、私達が感じている「得体の知れないものへの不安」を
    うっすら現実として見せてくれたような舞台でした。
    時空間にあいた穴?隙間?それはやがて来る現実かもしれません。

    ただ、その中にも人の意志と小さな希望によって、未来があるかも・・・と
    感じさせられ、ホッとします。

    好みは分かれるかも、と思いますが、今、観ていろいろ感じる面白い舞台です。
  • 満足度★★★★

    不思議な魅力
    本音としては、やっぱり気にしますよね。

    ネタバレBOX

    原発事故と死神と、タイムスリップ物をミックスして、4年程のうちの8月と9月をアットランダムに、ただし3日頃から14日頃までは順番に、シーンを移動しながら展開するストーリー。

    事故を起こした原発から何十キロか離れた町。年寄りや大人なら大丈夫というか諦めても良い距離でも、妊婦や赤ちゃんには気になる距離で妊娠すると土地を離れていく、そんな人口減少に悩む町の喫茶店の話。

    経年とともに死んでいくお年寄りがいる。弟の意志を継いで喫茶店を開店させた青年も病気で死ぬ。跡を継いだ夫婦もいたが、妻の妊娠とともに故郷へと去っていく。

    死神の消しゴムシステムはどういうこと?、喫茶店を出ると時空を超えて喫茶店に戻ってしまうタイムトラベラーはつじつまが合っているのか?、あのプレゼントは何年目のいつからいつまでの話で何のためのもの?、アットランダムに展開すると一回観ただけではよく分かりません。

    天気予報のような予報は怖いですね。二度と起こってほしくありません。
  • 満足度★★

    巻き戻したい・・・
    見た方ならわかると思う、この感じ。もう一回見てくださいって事?以下、ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    終わる頃になってやっと少し何が行われているかわかった。もっとも2度見たから面白さ倍増とはならないと思う。カフェのマスターが、登場しない初代(2代目の弟)を入れると4人。誰が死んでるのか、生きてるのか、判りにくい。出たり入ったりしてる男女は何者か最後まで不明。結局、登場人物全員がぼんやりした人物像で、誰一人きちんと描けていないところが退屈の原因。
  • 満足度★★

    難しい
    カフェを舞台に、ここに訪れる人間模様を描写した物語だったが、正直申し上げて、うねりのない平坦な舞台だった。序盤、オーナーがカフェを開店するにあたっての心得を習得する描写から始まり、開店後の来客との交流みたいな光景を淡々と綴っていた。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ワタクシはこの物語を理解しようと努力はしたが、なんとなく解ったのは来客する人たちの一部がどうやら人間ではないこと。あるいは、人間でもいつかはその命を抹消される者たちだということ。スーツを着て黒い鞄を持った男は死神らしいということ。つまりはここはあの世とこの世の狭間のような場所で上に行くか下に行くかをここで査定しているようだ。タイトルから察すると主役は死神のようだ。

    全体的に静かに物語りは流れる。カフェには人が出たり入ったりの繰り返しで、たぶんこれは作家と演出家の意図なのだろうけれど、上記のような、・・・らしい。と捉えることが出来たのが中盤になってやっとだった。笑える箇所はあまりない。これをコメディといえるのかどうかは微妙だが、現在と過去を交錯させて行ったり来たりさせる回数が多すぎた。
    脚本に懲りすぎたせいか、物語自体に明白さが薄れよく解らない舞台だった。

    徐々に明かされる人間でない者たちの種明かしもされないまま、終盤となり、釈然としない舞台だった。死神も新人育成されるらしく、オーナーだったマスターが狩られた後に死神になって戻ってくる場面は、まさに「はじめてのにんげんがり」なのだけれど、ワタクシはこのタイトルから勝手にもっとオドロオドロした舞台を期待していただけに、ちょっともの足りなく感じた。
  • 満足度★★★

    そうだったのかぁ~
    半分ぐらい???でしたけれども、
    終わりになるにつれからまった紐がほどけるように謎が解けていきました。

    記憶力がないので完全な理解はできてませんが、
    ほわっとしました。

    半分くらい人間狩られません。こわいはなしではない。

    ネタバレBOX

    兄と弟の境界線がイマイチ記憶できておらず・・・。

    吉岡さんは弟の彼女だったの??
    で、好きになっちゃった兄は気持ち伝えられないままにつれてかれちゃったの?

    いとうせいこうっぽい人は死神?

    そんなかんじの理解です。
  • 満足度★★★

    設定がね。
    ちょっとわかり辛かったかなぁ。笑わせたり、泣かせたり、メリハリがあればもっと引き付けられるのでしょうが、複雑な上に単調だと厳しいです。
    美術はキレイでした。

  • 満足度★★

    脚本と演出が
    個人的には、ちょっと好みではなかった。。ゴメンナサイ。
    分かり難い構成と感じたし、役者がドアを出たり入ったり落ち着かなかった。
    役者陣はバラツキがあるように思えたが、なかなか楽しめた。


    ネタバレBOX

    ・ある時間からみて過去に行ったり、未来に行ったりするのだが、
    非常に分かり難かった。それに設定時間を急に言葉で言われても。
    全体像を理解できるまで時間がかかり過ぎた。
    ・にんげんがりは契約書に書かれている氏名を消しゴムで消して行われるのだが、臨場感がなく残念。。
    ・喫茶店を舞台に繰り広げる芝居だが、登場人物が次から次へと落ち着かないくらい舞台から出たり入ったりした。こういう演出は苦手。

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