はじめてのにんげんがり 公演情報 劇団桃唄309「はじめてのにんげんがり」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    難しい
    カフェを舞台に、ここに訪れる人間模様を描写した物語だったが、正直申し上げて、うねりのない平坦な舞台だった。序盤、オーナーがカフェを開店するにあたっての心得を習得する描写から始まり、開店後の来客との交流みたいな光景を淡々と綴っていた。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ワタクシはこの物語を理解しようと努力はしたが、なんとなく解ったのは来客する人たちの一部がどうやら人間ではないこと。あるいは、人間でもいつかはその命を抹消される者たちだということ。スーツを着て黒い鞄を持った男は死神らしいということ。つまりはここはあの世とこの世の狭間のような場所で上に行くか下に行くかをここで査定しているようだ。タイトルから察すると主役は死神のようだ。

    全体的に静かに物語りは流れる。カフェには人が出たり入ったりの繰り返しで、たぶんこれは作家と演出家の意図なのだろうけれど、上記のような、・・・らしい。と捉えることが出来たのが中盤になってやっとだった。笑える箇所はあまりない。これをコメディといえるのかどうかは微妙だが、現在と過去を交錯させて行ったり来たりさせる回数が多すぎた。
    脚本に懲りすぎたせいか、物語自体に明白さが薄れよく解らない舞台だった。

    徐々に明かされる人間でない者たちの種明かしもされないまま、終盤となり、釈然としない舞台だった。死神も新人育成されるらしく、オーナーだったマスターが狩られた後に死神になって戻ってくる場面は、まさに「はじめてのにんげんがり」なのだけれど、ワタクシはこのタイトルから勝手にもっとオドロオドロした舞台を期待していただけに、ちょっともの足りなく感じた。

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    2011/09/09 12:33

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