実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/02/10 (土) 13:00
シアターシャインというごく小さな空間でミュージカルというのにまず驚いたものの、小さな空間だからこそ電子ピアノとマイクを用いないナマ歌でのミュージカルを味わえるのだともいえる。
渡辺七海は美人だし、スタイルも良く、歌声も美しい。
ただ難を言えば、物語が純粋な兄弟愛・崇高な人間愛を謳い上げて、あまりに素直すぎる。もっとドロドロとした葛藤だってあったはずだが、それがないのでそれぞれの人物が薄っぺらく感じられる。ゴッホが自身の耳を斬り落としたことについてもその心情を深く掘り下げることもない。綺麗事すぎて人間が描けていないともいえる。
そしてもうひとつ。開場されて客席に入った時からずっと、おそらく出演者の母親とそのご友人たちの一行がぺちゃくちゃと大きな声で世間話に花を咲かせている。折角舞台奥に「ゴッホの寝室(ゴッホの部屋)」の油絵(残念ながらこの絵はアルル移住の前に描かれているのだが)が投影されて、開演前から物語世界に浸ろうとしているのに、それができない。小さな空間だからこそ、そういう点にも配慮が必要だろう。
実演鑑賞
満足度★★★★
コンパクトでシンプルなミュージカルでしたが、大いに楽しめました。結構シリアスな話なのに、楽曲のせいなのか、爽やかな雰囲気。主演の渡辺七海さん、印象的でした。
実演鑑賞
満足度★★★★
Muse :Am旗揚げ公演とは思えない珠玉作。この団体は「生の音にこだわった作品創りを心掛け、劇中の音楽は全て生のピアノ一本で紡がれる」としている。歌とピアノで抒情的な雰囲気を漂わせているが、フィンセント・ファン・ゴッホという特異な存在が現実の世界へ。ゴッホ兄弟の生涯を義妹の視点で描いているが、肉親とは異なり 少し距離を置いた客観的な感情といった印象だ。
舞台美術は、オフホワイトを基調にしたシンプルなものであるが、場面に応じてプロジェクターでゴッホの絵画を投影する。団体名「Muse :Am」は、MusicalとMuseumの融合で、演劇を「体験」する「目撃」する「鑑賞」するを意としている。その意味では、この演出は団体の真骨頂と言えるだろう。
(上演時間1時間35分 途中休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても良かったです。ゴッホというと絵画しか思い当たりませんが
この作品はゴッホの生涯そして義理の妹ヨハンヌの作品です。
感慨深いと事がありましたが良い時間でした。
次回作も楽しみですね。ありがとうございます。
実演鑑賞
満足度★★★★
ピアノ生演奏の中、3人で描かれたミュージカルでしたが、とても素敵でした。
登場人物それぞれの愛が感じられ、切なく感動でした。
ゴッホという偉大なる画家は、素晴らしい作品の数々を、心で描いていたんだなと感じさせられました。
良い舞台でした。