リコリス ~夏水仙~ 公演情報 リコリス ~夏水仙~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    人の優しさ
    人の優しさが感じられる作品○

  • 満足度★★★★★

    久間さん待望の新作
    6番シードの頃から観ていた久間さんがKASSAIで活動を始めたのをうれしく思い公演を観続けていましたが、やっと久間さんの新作を観ることができました。
    チラシのタイトルとあらすじから想像をふくらませていましたが、期待以上に素敵な作品でした。久間さんの描く物語の根底にある優しさが好きです。号泣しました。
    今後も新作を書いてくれることを楽しみに待っています。

  • 満足度★★★★★

    ぶれない優しさ
    他者に対し、表面的にだけ優しく接することはある程度容易だし、誰しも、できることならいつも優しい人でありたいと思うだろう。けれども、喫茶店「リコリス」のマスターのように、真の優しさで、真摯な眼差しと誠実さで他者と向き合い続けることは、決して容易ではないことだと思う。ヤワではダメ、芯が強くなければ。たとえ、自らは傷つくことになろうとも、それを怖れずに。
    物語が佳境に入る前から、主人公の、そして彼を巡る登場人物たちの、ひいては作者の眼差しのあたたかさと真摯さと、ぶれない優しさが胸に迫り、気づいた時には涙ぐみながら作品世界にひきこまれていました。
    東京ストーリーテラーさん、初の観劇でしたが、是非次作も観たいと思います。

    ネタバレBOX

    マスターの左手薬指に控えめに光る結婚指輪。
    そして、マスターの優しさが、おそらくは彼本来の性質でありつつ三年前に大切な人を看取った経験を経てのものなのだと気づいていく…。
    そういう繊細な世界観が伝わる緊密な空間で、優しい物語の世界に浸ることができました。
    理想論だとかキレイゴトだとかいう見方もあるかもしれないけれど、私は、最後に地面に頭をこすりつけて号泣する轢き逃げした彼も含め、悪人の登場しない物語、好きです。
    久間さんの冒頭のご挨拶と、マスター役・牧島さんのカーテンコールでの皆さんの想いを集約しているのだろうなと感じた「一期一会」のご挨拶を含め、あたたかい気持ちで劇場を後にすることができました。

    喫茶店「リコリス」を舞台にマスターとげんちゃん(彼女の想いむくわれなさそうだなぁ…マスターそのへん鈍感そうで)の続編、是非お願いします、久間さん!
  • 満足度★★★

    贖罪
    前作に続き観劇。正統派の舞台で安心して観ていられる。愛する人を失う悲しみを知っているマスターだけに、暖かく優しさが自然に醸し出す雰囲気を牧島さんが好演。

  • 満足度★★★★

    コーヒー専門店の
    マスターっていい人なんだなあ。でも最近はそのような喫茶店に行ったことが無い私。

    ネタバレBOX

    西武ドームのすぐ近くの喫茶店リコリスを舞台にした話。ここまで場所を特定するのはなぜだろうと思いながらも、ま、どうでもいいかって。

    なんかいい話過ぎました。それでも、マスターと酒屋の娘さん、その娘さんの友人の青年二人、この四人を中心にしたシリーズ物が出来るのではないかと思わせるくらいのチームワークの良さがありました。

    ただ、喫茶店も酒屋も経営的には厳しい時代ですから、話全体が少し浮世離れしている感はありました。
  • 満足度★★★★


    舞台はコーヒーショップ。店を経営するマスターを慕って集っていた近隣の人たちがひき逃げ事件の被害者を助ける場面から。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    しかし被害者は助からず事故現場には、目撃者を探す看板が立てられた。そして、その日から、看板のそばに一人の男・神尾昇が「目撃者を探しています」のプレートを首から提げてその場所から離れようとしなかった。男は、来る日も来る日も看板の傍らに座り続けた。まるでその場所にしがみついて自分を傷つけるように・・。

    神尾はひき逃げされた女・まさこの元夫だった。かつて神尾は妻を裏切り借金を作って家族を捨てたのだ。その罪を償うかのように、座り続ける神尾。亡くなった人の為に何かしたいという一心だったが、これを快く思わない近隣住民と実の息子の稔。

    しかしマスターだけは亡くなった自分の妻への想いも重なって昇をサポートするのであった。雨が落ちてきた場面で、マスターが昇に傘をさしてあげる行為が美しい。ワタクシの目に涙が盛り上がって、頬を伝い落ちた。傘はこういうシーンではなくてはならない小道具だ。

    やがて、昇のあまりの熱心さと過去の償いに対する思いに心打たれた近隣住民は、マスターのサポートする姿勢に加わって輪が広がっていく。そして・・、毎日毎日座り続ける昇を横目に、通行していた犯人は己の罪の意識に耐えられなくなって自首したのだった。

    母の遺書を父親に告げる稔の妹・愛海が強い意志を持って静かに語る場面は一番の盛り上がるシーンだ。そして対する父親・昇の表情が素敵だ。小川康弘は実年齢よりかなり加齢した役を見事にこなし、また情けない、うらぶれた父親役の後悔の念を秀逸に演じていたと思う。

    この物語は妻が生きてるうちにもっと優しく接してやれば良かった、というような後悔にも似た想いへの賛美歌なのだ。その賛美歌はリコリスにも届いたはずだ。

    素敵な物語だった。終盤では号泣するほど泣かされた。そして主婦2人の他愛ない会話も楽しい。大切な人が生きてるうちに優しくしたい。決して後悔はしたくない。心からそう思う。
  • 満足度★★★★

    優しい普通の人々と
    心深き喫茶店のマスターとのハートウオーミングなお話。脚本にぴったりな自然な演技で、とても感動しました。音源もすごく良かった。(あまり目立たなかったけど、美しかったです)満員の客席も当然の出来ですね。何より役柄がそれぞれぴったりとはまって、お芝居を観る楽しさを十分に味あわせてくれました。舞台の使い方も巧く、無駄な暗転や意味のないトーンダウンが一つもない。ベタな作風とよく言われますが、この無駄の無さからそう見えるだけで、むしろすっきりとよくまとまった佳品という感じがします。ん~、欲を言えば、本当に欲張りなんですが、看板のそばに佇む男にもう少しミステリアスさがあれば、もっと色々想像できて楽しめたかなぁ、と思います。帰り際、劇団にファンがいっぱいついているのを見て嬉しかった。

  • 満足度★★★

    昭和テイストの香る芝居!
    個人的には、なかなか楽しめた。
    昭和テイストの香る芝居。公演時間100分。
    平日だというのに、超満員!これは素直に凄い!

    脚本については、心温まる物語と感じるか、古臭いと感じるかで
    評価は変わると思う。
    前作はとても心に響いた。
    今回も良かったのだが、前作ほどではなかった。

    役者陣では、個人的には小泉匠久さんが良かった!
    あとはネタバレで。

    ネタバレBOX

    あらすじは他のユーザーさんが、詳細に書いているので省略。
    大体他の方と同じところが多いが、他に感じたのは以下。

    <良かった点>
    通行人が道路を行きかう演出があったが、忙しい&自分のことに没頭する現代人のひとコマが感じられ、好みだった。

    <残念な点>
    ・役者さんは自然な話し方ではなく、明らかにセリフを言っている感じの人がいて、ちょっと残念な印象。
    ・マスターと奥さんのエピソードが少し中途半端な感じがした。
  • 満足度★★★

    とても丁寧な作品
    人と人のかかわりを優しい目で、丁寧に描かれていた。

    マスター役の牧島さんは、芝居全体をやわらかい雰囲気にまとめ上げているように見えとてもよかった。ほかの役者さんたちも持ち味を出してた様に思われた。

    シアターKASSAI は初めての劇場であったが、満員ということもあり、ぎゅうぎゅうでお尻が痛かった。

このページのQRコードです。

拡大