こどもの一生 公演情報 こどもの一生」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-11件 / 11件中
  • 映像鑑賞

    満足度★★★★

    配信映像で鑑賞。観たかった中島らもの本戯曲をやっと拝めた。
    蓋を開けると、凡そ元脚本から想像のつかないようなメタル調の設えで、音楽、踊り、衣裳、演技のタイプも、グロい方に寄っている。が、これはこれで本バージョンの色が貫徹され、成立。
    一方自分が感じたいと思っていた作家の作風は俳優が喋るテキストから汲み取っていた。
    「こどもの世界」の描写が秀逸。これは中島らもの引出しだなと感じさせる。
    色々とチクリやってる台詞がちりばめられていて気がするが、芝居の作り的にはそこはさらっとさり気なく流してる感じ。

    正直な感想は、もっと普通にというか、人間のリアルな佇まいを提示し、その口からあの台詞たちが吐かれるのを見たかった。その方が面白いに決まってる。本舞台の演技とは比較にならない緻密な演技にはなるが、彼らも役者の本領をそのように発揮したかったのでは?(演出ディスりになってしまうが。)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    物語の根底は社会派だなと感じる。社会の縮図的な…
    怖いというより不気味。山田のおじさんもだけどかっちゃんの幸せ感じる瞬間がより不気味。「いたい」というキーワードを個人的に深掘りしたい。
    全ての役者が役にどっぷりはまっていて、とても面白かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初演版では無いですが見た記憶がありまして、その時もよくわからないままに終わってしまった気がします。当時はなんだったんだろうと思い悩んだ気がしますが、年齢を重ねた今は「面白かった!」で済ませられます。
    セットも衣装も素敵でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/05/16 (木) 14:00

    1998年10月のG2プロデュース版を観てから四半世紀、ほとんど内容を忘れており「あぁ、そうだった♪」もありつつむしろ初見に近い感覚(爆)。で、かつてPARCO劇場で観た作品をこの規模の会場でということで装置のみならず演出・演技まで凝縮された感じ。
    その結果、前半のゆるやかなコメディパートと後半のホラーパートの落差も際立ち、まさに脚本・演出・演技の三位一体、的な?
    特に後半の「コワい夢を見ている」感覚が見事で、あれこれ各種ホラー系のパターンの原点的なものを本作も使っていると改めて気付いたり。
    さて「フローズン・ビーチ」「こどもの一生」に続く第三弾は何になるのか? 早くも楽しみ。

    ネタバレBOX

    「○○してはいけない」とか「倒したと思ってもしつこく蘇る」とか、古今東西の怪談話の定番では。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです。
    最初から最後までパワー溢れ、ストーリーの面白さ、ダンス共に観応えがあり、あっという間に惹き込まれました。
    楽しい前半と一転し、意外な展開に恐怖を感じ、その怖さに目が離せませんでした。
    役者さん達の演技も素晴らしかったです。
    大満足の舞台でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/05/17 (金) 19:00

    中島らも1990年作品の世界観を王子小劇場で見事に再現した。面白い。観るべし!観るべし!!観るべし!!!115分。
     1990年の初演から、いろいろな所で何回か再演されているが、元々がTOPSで上演された作品。これを王子で上演して、世界観を再現しクウォリティも高い作品にしたキャスト・スタッフがスゴイ。元々の話は笑わせておいてオドロオドロしい展開というG2っぽい流れだが、それとはちょっと違うテイストで笑わせて驚かせてくれる。役者陣が実に見事だが、ムトコウヨウの不気味さは夢に出て来そうな気がする。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/05/17 (金) 19:00

    120分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    王子小劇場があらゆる意味でパルコ劇場仕様になっていてビックリ!
    こだわりが感じられるセットは想像力を掻き立てられ、開演までの間いくらでも見ていられるし、いざ始まってみれば衣装、音響、照明、本当に細かいところまで並々ならぬ美意識が張り巡らされている
    もっと大きな劇場でも充分通用する それら予算度外視の心意気もさることながら、全く引けを取らない役者さんの力量がこれまた
    今回の「こどもの一生」という脚本の良さが存分に活きるためには、これだけの怪演、パワーとテクニックが必要なのでしょうが、それにしても何と言うかゴージャス!
    思わず演劇界が大いに盛り上がっていた頃に戻った感覚に

    コロチキ・ナダルが言うニュアンスの「イっちゃってる」感じに笑いも起き、めっちゃ破天荒な世界観は暴力的で破廉恥
    それでいて美しさも感じられるのだから何とも不思議な世界
    狂乱へと転がり落ちていく展開、深層心理に訴えてくる様な恐怖、最後に訪れるカタルシスに酔いしれました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白いが、好みが分かれるかも…。
    物語を前半と後半という括りをすれば、コメディとホラーで その落差が大きい。原作は中島らも で、その混沌 不穏 狂気と化した恐怖の世界観が十分に味わえる。

    原作(脚色)の面白さは勿論だが、照明音響といった舞台技術がすごい。上演前の注意アナウンスや観劇確認メールで「戯曲における表現を尊重し、また時代背景の描写や演出効果のため、公演では<差別用語、暴力表現、流血表現、大音量の使用、強い光の点滅>」がある旨、説明があった。

    ある人物が登場して、それまでの雰囲気が一転して…。おっとネタバレしそうだ、ぜひ劇場で。
    制作サイドは丁寧・適切な対応が好印象。
    (上演時間2時間 途中休憩なし) 2024.5.22追記

    ネタバレBOX

    舞台美術は、両隅に古びた石柱、後景は平板が縦・横そして斜めに無造作に張られ、その間から葉が茂っているのが見える。所々にキノコらしきものが生えている。上手にモニターとキーボード、後々 分かるがパソコン。全体的に山奥にある怪しげな建屋といった雰囲気だ。

    物語は、説明の通りで 製薬会社の三友社長とその秘書 柿沼が、瀬戸内海のとある孤島にある医学クリニックを訪れるところから始まる。そこで精神療法を受ける患者たちはストレスを取り除くため10歳の「こども」に返り、共同生活をしている。当初 社長たちは、この地を買収しようとしていたが、いつの間にか治療を施されるようになり…。大人の時の立場は、こども になっても引き摺っている。暴力・差別・虐め等、大人の世界とは違う子供の世界--そこで三友を仲間外れにするようなゲームを始める。

    山田のオジサンという架空の人物を創り、三友が その人物の話題に入ってこれない意地悪をする。しかし 突然、架空の人物が現れ恐怖の世界へ。オジサンの口癖、よろしいですかぁ、ピーコピコ。映画でも見かける凶器を持ち出し、殺戮を始める。目の前の惨状が現実なのか幻覚・幻影・幻想なのか、そこに込められた事実(舞台美術にヒントあり)が物語の肝。

    この山田のオジサンは、中島らも 氏の実話に基づくものらしい。ちょっとしたキッカケで仲間を煙に巻くために思いついたゲーム。仲間内で飲んでいる時に、やたらと人の話にクチバシをいれる者がいた。彼が席を外した隙に架空の人物を創り上げたと。しかし このゲームは危険だから二度としなかったらしい。

    舞台技術の迫力に圧倒される。音響音楽は轟く雷鳴を始め、地響きするようで体が揺れるよう。妖しげな、そして 剣の舞 のようなクラシック音楽が緊張感を高める。また照明は目つぶしを始め、強い光線や妖しげな色彩、その諧調で効果的な雰囲気を漂わす。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    出演俳優がとても良かった。このメンバーを集めた団体主宰・石澤希代子さんの熱意をひしひしと感じる。特別に目立つ奇異な存在…というより、気付いたら目で追っているような、落ち着いた狂気を放つ俳優たち。特に助川紗和子さんとムトコウヨウさんが印象的でした。

    ネタバレBOX

    原作は中島らも。複数回の上演歴を持つ人気作でもあります。ただし、今回の上演を観る限り、初演の1990年当時の時代背景や社会の空気をしっかり吸収した戯曲だと感じました(←そして、それは戯曲が優れている証明でもあります)。それらの要素を現代の内容に置き換えることは可能だろうけど、それでもどこか少し、2024年現在の日本の社会状況と融和しない世界観に、僕は感じました。原作自体も自ら「B級ホラー」と銘打っており、僕がホラー作品にやや疎いことも関係しているかもしれません。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すばらしかったです。とくにダンスが最高でした。今度はダンスを全面に出したミュージカル形式のものを観たいです。なにはともあれ最高のパフォーマンスと演技でした^^

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