実演鑑賞
満足度★★★★
椿組夏の花園神社公演にも書き下ろした事のある(秀作だった)作家だけあって、祝祭性高く楽しい舞台であった。江戸から明治への変り目を舞台に、上京した元・お殿様とその娘とお付の者ら、お付に選ばれなかったが一行を追って上京した元足軽(主人公)、彼が住まう事となった長屋の奇妙な面々、彼が川に竿を垂らして釣り上げた幽霊の女、占い師、横浜の異人に嫁いだ未亡人、引き籠るその息子・・等が織り成す群像劇。オープニングや、繋ぎで用いられる楽曲+振付がツボに当てて来て楽しい。
実演鑑賞
満足度★★★★
ここでの評価が高かったので、千秋楽を観てきました。
さすがに良い芝居でした。
朝ドラ的というのはたしかにそうかもです。
義理人情の世界というか、古典落語の人情噺っぽいお話だと思います。
コロナ禍で中止となった芝居が無事公演、完走できたところで大団円といった感じでしょうか。
実演鑑賞
満足度★★★
いかにも椿組らしい舞台である。
素材は明治時代の開化時代を素材にしたバラエティ・ショーといったところか。
廃藩置県になって故郷にいられなくなった小さな藩の藩主とその一族が開花期の東京に出てきて時代の波に翻弄される。よくある明治幻燈ものの道具立てでにぎやかに展開する2時間のショーである。
中央に盆を置いてだけの裸舞台で目まぐるしく変わる、地方の藩、追いやられた東京の下町長屋。生きる道があった横浜のラシャメン屋敷の各場面を軸に様々な場面を多くの出演者(20名くらいか)がストーリーを展開していく。開化モノのよくある話で、ずいぶん省略されているが通じてしまう。そこが残念ながら薄味なところで、結局多くのキャストがデハケを間違えないで、どんどんやるところが見どころと言えば見どころだろう。必要以上に舞台上は騒がしいが、そこが軽く楽しめるかというと、そこまではいっていないので、見ていると疲れてくる。ご苦労様という感じだ。秋之桜子らしい味のある情緒的な場面がなかったのも残念なところである。
実演鑑賞
満足度★★★★
明治維新で全てがひっくり返って、意識改革が必須の時代の群像劇。いや~グッときました。ちょっとファンタジーも入っているけど、実にリアルに響きますね。勉強になりました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても素晴らしいお芝居。セットを組まずでもそれを感じさせない演出、場面展開、言うことなしですね。内容も楽しかったし、何より役者の皆さんが楽しそう。内容も心暖まる楽しいお話でした。楽しい時間をありがとうございました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
すばらしかったです。あの円形舞台でどうやって演じるんだろう…と思っていたら、そうきたか!という舞台でした。すごく楽しめました。ところどころドリフぽい演出もありすごく楽しめました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
ちょんまげをチョッキン切ってお江戸改め東京へと向う一本気な男
行先は政治改革の渦に飲み込まれてしまった愛しい女の元なのだけれど、この広い東京、そう簡単に女が見つかるはずも無く・・・
開演前は黒一色の無機質な舞台
それが芝居の始まった途端、力強い命が吹きこまれて まるで別世界
時代を反映した世知辛さと下町人情がないまぜになった人間模様
まるで朝ドラを一気見している様なめくるめくオモシロ展開に加えて、生で感じる人間臭さがたまらなく良い
迫力ある演技はもう言うまでもなく、完成度の高い豊富な衣装、移動式セットを駆使した鮮やかな場面転換、随所に入るお楽しみ・・・隅から隅までエンターテイメント魂が込められて一瞬たりとも目が離せないとはまさにこのこと
演劇の職人技を目の当たりにして、ため息が出るほど楽しい舞台
正直 狂気を感じるほどでした