満足度★★★★★
完成度は高い
格調高く見事な演劇だった。演技も演出も申しぶんない。さすがである。席が前方ではじの方ではあったものの,十二分にチェーホフの世界を堪能することが出来た。華のん企画の芝居は2度目であったが,いずれも完成度は高く,またすぐにでも別の作品を観に行きたいと思うくらいである。この日は演劇部なんだろうか,高校生の集団が観劇していた。いい勉強になったんだろうと思う。
満足度★
席による
席が良くなかった。
受付にチケットが用意されておらず、渡されたのが当日券の売れ残り。
1番端っこ。
今回は芝居、つまらなかった。
席による、この芝居。
舞台前方で行われる演技が身近に感じられる席と、
舞台後方に目が行ってしまう席とで、かなり違う。
舞台後方で背を向けて動かないでいる役者が目に入ると、
なんかシュールに感じるというか、
なぜか見ているこちらの気持ちが冷めてしまう。
満足度★★★★
ロシアの清澄な空気
を感じられる美しい舞台でした。美術、衣装もいい。「三人姉妹」は初見なので、演出の面白さなどは分かりませんでしたが、基本的に二人の会話がずっと続き、それ以外の役者さんは後ろを向いているという思い切った演出。これをスタイリッシュと呼ぶなら、なるほどそういう気もする。
ままならぬ人生を生きる三人姉妹の話だが、輝く青春のある一日から少しづつ夢、希望、若さを失っていく姉妹の姿はまさに人生そのもの。現代のように退屈を紛らわす手段とてなく、生活苦にあえぐというわけでもなく、ただ自分の人生と真摯に向き合うしかない姉妹は近代知識人の象徴にも見える。劇中おしゃべりに時を費やすしかないロシアの地方都市の生活感がよくでており、その無為さ、退屈さのみならず、ろうそくや薪の匂いまで漂ってきそうでした。ただ、フライヤーに書かれている「チェホフの笑いのつぼ」はどこにあったんだろう?初日の緊張のせいか、ひとつも見受けられませんでした。
満足度★★★
すごくシュール。
チェーホフの舞台を観るのが初めてだったのですが、ものすごくシュールでした。
ほぼ、不条理劇でした。
別役実の戯曲みたいに、それぞれの登場人物が匿名性を持って扱われている気がした。
つまり、医師、軍人、大学教授といった社会的アイデンティティが、舞台上では剥奪されていて、男1、男2、女1、女2みたいな扱われ方をしていた。
不条理劇にある「人間が突然に虫になるとか、他人が突然に自分の子供だと名乗って家に来る」とかいう設定はないが、
登場人物のとる行動が全て不幸へとつながり、無機的にイベントが進行していく様は、不条理極まりないと思った。
満足度★★★★★
絶妙!素晴らしい山崎演出!必見「三人姉妹」!
劇場から興奮さめやらず、帰って来ました。
即、書き込み!
絶妙な演出、絶妙な台本の連続、連続、連続・・・。
いやあ、まいった。本当。
こんなに演出が良い古典劇はちょっと見たことないよ。
必見!必見!必見!
正直、期待してなかった。
でも、チケットは買っていた(笑)。
初日だし、舞台が成熟していないのでは?
それより、キャストがいまいちでしょう。
パンフレットで配役確認したら、若手女優がアンフィーサって・・・。
ところが、どっこい。
演出が素晴らしい。
こんなに演出が素晴らしい舞台は、そうは無いよ!
いちいち山崎の手になる台本が素晴らしい。
というか、いちいち演出が素晴らしい。
私は頭が悪いから、素晴らしさが余り伝えられない。
それが、もどかしい。
アンフィーサも良い。
というか役者全員が良い演出を受けている。
全員がそこそこ良い演技をしている。
ソリョーヌイが良い。
山崎清介が、こんなに良いチェーホフ劇を作るとは知らなかった。
いやあ、おそれいりました。