東京モダンガールズ 公演情報 東京モダンガールズ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    女性への讃歌
    文学的なお話かななんてタカを括っていたら、コミカルテイストな舞台で嬉しかった。(初っ端から、仲坪由紀子と堀越涼の幕前シーンであっと思った)

    平塚らいちょうの知識もほとんどなく(女性解放のはしりとかそんな感じ)観劇したのだが、そんな雰囲気の舞台なので飽きずに観ていられた。テンポの良さ(どんどん話が進むなあなんて思ってた)も、いい感じだった。

    ダブルヒロインの仲坪と山口はとても美しく、「男は外、女は内」という社会の中を悩みと幸せに挟まれながら生きていく姿が印象的だった。
    江戸川卍丸の演技は上手い。また、8割くらいイライラしてた吉田は大変だななんて眺めていた。

    ネタバレBOX

    女性の自立とは何なのか。
    らいちょう(仲坪)は恋人に裏切られ、世間の冷たい仕打ちを受けつつも「青踏」を立ち上げる。仲間が次々離れていく中、年下男性と恋に落ちる。それをきっかけに、弟子のようなポジションにいた伊藤野枝(山口)に追い出されるが、その恋人と子をもうけ幸せを掴む。
    一方、野枝は仕事に追われ姑(吉田)には疎まれ、夫・辻(江戸川)と離婚し、アナーキスト・大杉(三村)と駆け落ち、序盤に登場した入籍しただけの夫・末松(河野)に大杉ともども刺し殺される。

    現代の「男女平等」とか「男女共同参画」とかの話は好きではないが、単純に、「女性の自立」ってなんなんだ、「女性の幸せ」ってなんなんだと思った。
    レビュー書いていて、「死ぬほど愛してくれるか、殺すほど憎むかしてくれなきゃ女はやってられないんだ!!」という言葉が頭に響いた。
  • 満足度★★★★

    チラシが可愛かったので
    衝動的に予約→平塚らいてうについてちょこっと調べて観劇。
    事前の知識がなくても楽しめるお芝居だったと思います。
    可愛くてパワフルで仕事に恋に一生懸命だった彼女達が、とても愛しかったです。

  • 満足度★★★

    伊藤大杉のほうが出番多い
    気もしましたが。素敵女優多数です

  • 満足度★★★★

    平塚らいてう
    古臭くなく、無理に現在風にもなっておらず、自然体で見ることができた。やっと時代がらいてうに追いついたのだろう。役者さんたちがいい味を出していた。

  • 満足度★★★★

    コミカルな描写
    もっと真面目な舞台なのかと思いきや、全体的にコミカルな演出だった。主軸は1911(明治44)年9月に『青鞜』が発刊されることになった経緯、また廃刊になるまでの経緯を綴った物語。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    自己の思想を実生活の上で嘘いつわりなく表現し、奔放に恋をして、22歳の時に“塩原事件”で世間を騒がせ、やがて作家として開眼。1911年、女性だけの手による文芸誌「青踏」が発刊され、ここで当時25歳の平塚らいてうは。「元始、女性は太陽であった」から始る文章を発表した。

    「青鞜」は、青鞜社概則第一条「本社は女子の覚醒を促し」にはじまる力強い文言のもとに、当時の女性が抱えていた問題に正面から向き合い、自らの意見を社会に発信していった。当時一般的であった良妻賢母の思想に反する「青鞜」の出版は注目を浴び、賛否を交えて「新しい女」論争を引き起こしていきつつも、5歳年下の奥村との恋に溺れ、女として目覚めたのをきっかけに「青鞜」から離れ、伊藤野枝がこれを引き継いだ。しかし野枝自身も自らの不倫沙汰で波乱な人生を送り「青鞜」は1916(大正5)年の第6巻第2号を最後に無期休刊となり5年の歴史を閉じたのだった。

    全体的な感想としては、コメディタッチで描かれていたので楽しく観られた。個人的には伊藤と姑・ミツのバトルが面白く、いつの時代も嫁姑問題が解決することはないのだ。ミツ役の吉田は、こういった役がハマリ役で絶妙だった。

    結局薬局、“新しい女”の元祖だった平塚も伊藤も自らの恋によって、大義名分だった「青鞜」から外れ、ただの一人の女としての生き方を選んでいるのだから、日本の女性の在り方にさまざまな疑問を投げかけはしたものの、落ち着くところに落ち着いちゃってるのだ。笑

    辻(野枝の夫)役を演じた江戸川の演技力に魅せられた。どちらかというと、辻の家族の情景にハマッタ!



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