陛下に届け 公演情報 陛下に届け」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
21-36件 / 36件中
  • 満足度★★★★

    盛りだくさんであることは良いけれど
    力技であろうがなんであろうが、笑いは取れていたし、
    ちょっと拡散しすぎた感のあった物語も最後には回収されて。

    だから、面白かったと言えば面白かったのですが、
    長編でありながら、笑いが組み上がっていく感じがあまりなく
    農耕的ではなく狩猟的な感じがしました

    ネタバレBOX

    奇を衒ったり、強いインパクトで押し通せば、
    観る側は可笑しいので笑う。
    そうやって笑いを取れることも、もちろん、
    演じ手の実力だとはおもうのです。

    前説の勢いなどにしても
    とてもリズムのよい切れがあったし、
    頭が伸びていくだの
    血を吐くアイドルというのも
    素敵に奇をてらっていて突き抜けてはいる。
    尊きあたりのことも、ベタではあるけれど、
    シニカルな視座を持っているし。
    一族の血統のことなどについてのことなど、
    観る側がもつ感覚をしなやかに抽出しているとは思うのです。

    物語の骨格も序盤の血まみれの腕が転げた部分が、
    しっかりと回収されて、
    骨格も一応態をなしている。
    映像の作り込みなども
    それなりに踏み込みを持っていると感じる。

    ただ、そこまでにいろいろに詰め込んだものたちに
    有機的に広がるような感じがなくて、
    足し算としてのシーンの面白さは淡々と積もっていくのですが、
    それが、2乗され3乗されていく感じが生まれてこない。
    観る側がぐぐっと引き込まれるような感覚、
    なんというか波はそれなりにやってくるのだけれど
    ビックウェイブが訪れて来ない感じが残りました。

    ひとつには、ちょっとした精度の問題なのかもしれません。
    これだけのものを一つの作品の力にするには
    シーンを重ねるための枘の部分が
    もう少しきっちり作られていないといけないのかも。
    たとえば、貫かれるエピソードたちの視座、
    それが誰の視点で捉えられたものなのかとか、
    客観的にみるとどういうことなのかというような切り分けが
    シーンの中でも、またシーン間でも
    若干混在し曖昧になっていて
    物語の全体像がもわっとしか立ちあがらない。
    エピソードの重なりに
    もっとエッジを持ったストラテジーがあって
    シーンごとの意図がくっきり伝わってくれば、
    キャラクターたちの歪みの可笑しさがもっと際立ってくるだろうし
    ベテランアイドルの物語へのかかわりだって
    養子のことだって
    なにゆえに元宇宙飛行士が
    売れないタレントのマネージメントをしているかという話が
    投げっぱになることだって
    さらに生きて、
    やがては可笑しさが舞台に置かれるのではなく
    観る側を巻き込むように溢れだしてくる気がするのです。
    そこに落差が育まれると
    尊き人の想いも
    より鮮やかな感覚として伝わってくるのではないかと・・・。

    個人的に、ギャグのセンスや
    それを踏み込んだりひいたりするような距離感には
    好きだったりする部分もあったし
    爆発に晒された体の見せ方に、
    作り手の鋭いセンスを感じたりもしたので
    全体を通してのネジの締め方の緩さのようなものが
    とてももったいなく感じられたことでした。
  • 満足度★★★★

    陛下に届け!
    チケットプレゼントにて鑑賞。

    笑えるコメディであり、グッとくるストーリーと設定。面白かった。サイショモンドダスト★のハイテンションな前説も良かった。これくらいはじけてくれると安心して観ていられる。

    客いれBGMでもあった、源氏物語「H・A・N・M・E・I!ケネディ暗殺犯」、もう一度ききたい。

    ネタバレBOX

    T皇陛下らが登場するフィクションな皇族のSFドラマ。現在の天皇ではなく徳仁親王が天皇に即位したとする未来のパロディ。SM好きのフミヒト(現・秋篠宮)をはじめ、おかしなキャラが次々でてくる。まともなのは執事くらいか。

    陛下(竹岡)は、とある事件がきっかけで、夢を見続ける病(夢の中の無数の扉の向こうは過去につながっていて、過去を体験できる)に罹っている。夢の中で陛下は亡き妻・京子(小岩崎小恵)との楽しい時間を過ごす。しかし、ある扉を開けることで、二人の凄惨な過去が明らかに‥。

    前半とうって変わって、後半のシリアス展開に引き込まれる。単なる皇族パロディに終わらずに、特殊な夢の設定を活かし、ミステリー要素も加え、哀しくもあたたかい話に向かう台本がとても良い。
    ケチをつけると、瀕死の京子が殺してとせがむシーンは、(テープより)京子自身を舞台に立たせてしゃべらせたほうがより凄惨さと悲劇度が際立ったかなと。進行的に無理だったのかもしれないけど、京子の人形がシーンのシリアスさに負けていたように見えたので。
    ともかく、陛下役の竹岡と京子役の小岩崎の二人の演技は良かった。小岩崎の若紫演技も魅力的で良かった(京子との落差があって、この点も見事だなと思った)。

    前半のおバカシーンも大いに笑えた。執事の斉藤(吹原)のツッコミも冴えてたし、ほかのメンバーのリズムとかも上手かった。一番笑えたのは、愛子(サイショモンドダスト★)のイジメ克服練習シーン(タバスコプリン、熱湯と冷水、車輪お尻止め)だけど。黒人の養子を演じたCR岡本物語のリアクションが文句無く面白い。アドリブより計算された笑いのほうが、やはり面白いと思った。
  • 満足度★★★★

    笑いと感動が確かに・・・
    そう。笑いと感動が、確かにあったのです。
    が、そのどちらも私には強引過ぎて、戸惑った・・・というのが正直な感想です。
    といって、面白くなかったというわけではありません。
    むしろもう少し観てみたいと思ったので、前作「よーいドン!!死神くん」のDVDも購入しました。これから観るのが楽しみです。

    後はネタバレで。
    (かなりネタバレしているので、これから観る人は読まないでください)

    ネタバレBOX

    笑いのとり方が強引だなぁというのは、あくまでも私の個人的な感想です。
    人によって受け止め方は、当然、違います。
    実際、亀甲縛りもイジメ(罰ゲーム)場面もウケてました。
    もちろん、私も笑いました。(←笑ってんじゃん)
    しかし、せっかくちゃんと芝居ができる役者さんたちなのに、たけし軍団やダチョウ倶楽部がやり尽くしたようなギャグで無理やり笑わせているのは、「もったいない」とも同時に思いました。
    私的笑いのツボは、「豆知識部の先輩後輩」という前振りがあったずいぶん後に「リスのしっぽの話」を聞かされると「あ、このふたり豆知識部だった!」と思い出して思わず吹き出した・・・・・・そのへんにあります。
    他にも、ちょっとした会話や間の取り方で笑える場面もたくさんありました。
    例えば、陛下が源氏物語の曲を国家にする場面で「君が代しか聞いてないから新鮮だったよ」みたいなことをサラッと言ったところとか。
    身体で取る笑いよりも、そっちの方が好みです。

    感動の場面については、その前のギャグシーンとの振れ幅が大きくてすんなり入り込めなかったというのもありますが、陛下の気持ちがいまひとつよくわかりませんでした。
    どうして最後あのように変わっていくのかというのが、不明。
    夢を繰り返し見ているうちに色々考えたのでしょうが、最後の扉を開いて知った事実は、もっと衝撃が大きかったはずです。
    あのラストでいいのかなとか、考えてしまいました。
    源氏物語の若紫との出会いが、どんな影響を及ぼしたとか、その辺も今一つ分からずじまい。

    すみません、色々辛口になってしまいましたが、それだけ期待が大きかったのです。大きすぎたのです。

    繰り返しますが、決して面白くなかったのではありません。
    面白かったのです。
    次回作もぜひ見に行きたいです。
  • 満足度★★★★

    良かった!
    個人的には、良い時間を過ごせた!
    正直、テーマからして、内容にやり過ぎの感もあると思った。
    しかしながら、笑いだけではない世界が舞台にあり、感動もできる作品。
    前半と後半では、とても内容にギャップがあり、見事な構成だと思う。
    劇団初見であったが、次回作品にも注目したい!

    ネタバレBOX

    笑いが中心の作風なのかと思いきや、後半では夫婦愛・家族愛を描いておりり、そのギャップの差にやられる人は多いと思う。
    役者さんの体を張った芸人さながらの笑いもあり、芝居だけではない楽しさもあった(笑)。
  • 満足度★★★★

    確かに
    笑いだけではなく、最後にはちょっとじーんとさせられました。

    個人的にはアイドルグループが好みで、彼女たちに焦点を当てた芝居も見てみたいって思いました。

    次回作も期待です!

  • 満足度★★★★

    いい感じでした
    適度にコミカルで、お笑いもあり、良い出来の芝居であったと思う。

  • 満足度★★★★

    笑い泣き。。
    よいですね!書き込みコメントをみて、大丈夫かな?と思い観に行きましたが、たいへん面白く拝見しました。柄悪い皇族、ウケました。

    「泣ける」とのコメントを読んで、ちょっとやそっとじゃ泣かないぞ~と思ってましたが泣けるポイント3つめぐらいでやばかったです。

    しかし、お客さんがよく喋るなぁ。業界関係者だからなのかもですが、、まじめなシーンでもおはなし声が気になりました。。

    ネタバレBOX

    京子さんて早替えだったのでしょうか?!

    若い方にアシュラ男爵って通じたのかなぁ~シャズナも(笑)

    おしり大事にしてくださいませ。

    カップがキレイにわれてた(笑)あと1公演だったのに・・・
  • 満足度★★★★

    見事な構成力
    笑いを越えてむしろ悲鳴をあげたくなるような下らなさ全開のシーンと、それとは真逆な涙を誘うなデリケートなシーン…この大きすぎる振れ幅をナチュラルに盛り込んでくる構成力は凄い!「え?つい数十分前まであんなに下らない事してた芝居だよ!?」ってのに終盤はアチコチからすすり泣く鼻の音…。お見事です。個人的にはもっと下らなさ押しでも好きでしたけどね。楽しませて頂きました!観て損はないと思います☆

  • 満足度★★★★

    少し時間軸が
    思っていた内容からは少し違っていたが、今回もなかなかにブラックコメディでした。面白かったです。
    ただ、とある映像に引きずられたか、ちょっと時間軸がゴチャゴチャになってしまったが。でも、面白かった。

  • 満足度★★★★

    実はイイ話
    今回も「実はイイ話」を不謹慎気味な笑いやシモ系のネタでコーティングする「照れ隠し」的作劇。一歩間違うと木に竹を継いだようになりかねないところを紙一重の際どさですり抜けるサジ加減はさすが。
    ただ、夢の中のシーンが回想と見分けにくいのと、場面の「時期」が即座に判らない部分があるのは惜しい。
    あと、たまたま皇室をネタにした芝居をちょっと前に観た(またもやカブりだ)こともあり、もう少し毒があっても良かったような気もしたりしなかったり。

  • 満足度★★★

    確かに好き嫌い分かれる
    好みとしては★2.5くらい。ただ確実にセンスの良い笑いもいくつかあったので、3。

  • 満足度★★★

    ついていけなかったんだと思う
    ついさっきまでイブラヒム君にあんなことしてたのに、最後はあんな展開。え~、どうしてこうなる~。私としては笑いと毒に徹してほしかった。(ところでイブラヒム君の身体は大丈夫でしょうか?やはり一人の人にあれをやらせるのは酷すぎるので、輪番制又はその場でジャンケンじゃないでしょうか?)

  • 満足度★★★

    神武天皇以来の
    紀元前660年神武天皇が即位されて以来の面白さ・・・・とはならず。(私見)
    これはあれですね、スキあれば笑ってやろう位のテンションで見ないといけないのかもしれませんね。
    ・・・ブラックもイギリス的センスも感じられませんでした、私には。多分ネクラなんでしょうね。(・ω・)/

  • 満足度★★★

    切れ味バツグン
    ノーブレーキ、フルアクセル。演劇でしか表現できない、ぶっ飛んだ笑いを体感。笑った、笑った。文字通り身を削り、あらゆる手段で笑いを取る姿に平伏する。役者の方々も個性派揃いだし、劇中の映像や小道具もセンスがある。とても丁寧に物語を説明し過ぎて、展開が緩慢な印象だったのは好みの問題かもです。

    ネタバレBOX

    サイショモンドダスト★さん、前説からすげー頑張ってた。とても魅力的な役者さんだし、彼女と別れても頑張って欲しい。あと、全身黒塗りのCR岡本物語さんがすげーツボだった。この2人はもっと見てたかったなぁ。
  • 満足度★★

    完全アウェイ
    くだらない演劇も、お下劣なものも、普段は別に抵抗はないはずなのに、唖然としている間にすっかり置いていかれてしまい、最後まで追いつくことができなかった。え、これって・・・歳ってこと?

    ネタバレBOX

    満席の観客に期待値が高まったのだが、前説のテンションにどん引きし、開演早々の決して笑うところじゃない箇所で起こった内輪っぽい観客の笑いに困惑し、TOO MUCHなコント部分に疲弊してしまった。
    すごく練られている本だとは思ったし、セットの使い方もよく考えられていた。もちろん、大量のくだらない部分は後半のエンディングに向けてメリハリを効かせるため、という意図も理解はできる。あとオープニング映像も良くできていた。・・・なので、きっとこれは、好みの問題です。
  • 満足度★★

    笑ネタより芝居の面白味を
    サービス精神旺盛、やれる限りの受け狙い、あそこまで観客を楽しませようとする姿勢には拍手だが、なんとも下ネタ、虐待ネタが多すぎて・・・くどい位の男同士のディープキスなど、この場合ははっきり言って美しいものではないので、いい加減閉口した。話の本筋だけ追えば悪い話じゃない。ラストあたりの雰囲気観ているとこれだけできるのなら、下品な真似しなくてももっといい作品にあがるのではないとかついつい思ってしまった。

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