かもめ 公演情報 かもめ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-13件 / 13件中
  • 拝見しました。
    2011/6/19

  • 満足度★★★★

    ワカり易く長さも感じず
    当日パンフの似顔絵付き人物相関図と予習のおかげで非常にワカり易く、純和風ながら古風な会場の雰囲気、長短合わせて3回ある休憩などにより長さも感じず。で、ボーナストラック的な部分も◎。
    しかし二幕と三幕の間の休憩のカウント、559秒の次が「10分」はオカしいだろ!(笑) 10進法と60進法が脳内に混雑して560秒を10分と間違うのは非常によくワカるけれど。一方、三幕の後の「2年間の休憩」のアイデアは秀逸。
    あと、ボーナストラックに、惑星ピスタチオの『破壊ランナー』最終版を懐かしく思い出す。

  • 満足度★★★★★

    初かもめ
    でしたが、2時間半があっという間とても面白かったです。
    現代風にアレンジされていて抵抗なく観られました。

    会場がとても良かったです。
    目の前の庭が湖に見えました。
    周りが住宅街でそこそこ大きな声を張っていて近所から苦情が来ないか心配でした。

    いやー面白かった!

  • 満足度★★★★

    喜劇のかもめ
    衣装や関西弁等、随所に感じさせてもらいました。
    表面的な台詞と4場面での出来事、充分すぎる表現がないためにいろんな捉え方のできる戯曲だと思いました。
    国や時代が違えど、人間のやってる事に大差はないのですね。
    あと、会場がとてもよかったです。
    あの場所をうまく使った話も観てみたいです。

  • 満足度★★★★★

    『かもめ』が現代口語演劇に仕上がっていた
    と言うとオーバーか。

    前回に引き続き、古典作品を奥村宅氏が(解釈し)演出する舞台。
    「古典」に「現代」の息吹を与え、160分という長丁場を楽しませてくれた。

    ネタバレBOX

    オクムラ宅の『かもめ』には、「四幕の喜劇」とわざわざ入れている。
    したがって、喜劇としての見方(解釈)が入ってくるものだということだ。
    そのポイントを探りつつ観劇した。

    堀江新二訳の新しい『かもめ』を底本として上演された舞台は、言葉がより口語に近く、耳に「古典」の違和感はない。
    したがって、軽々と「現代」に上演することは可能だったのではないだろうか。
    とは言え、現代への橋渡しすることへの格闘のあとは散見された。
    例えば、衣装だったり、動きだったり、振り付けだったり。

    2幕あたりでは、古典的な香りが強かったように感じたが、たとえロシアの昔の話であっても、現代劇を観ているような錯覚を覚えるぐらいの仕上がりになっていたと思う。

    それには、演出もあるとは思うが、今回の会場「ゆうど」の果たした役割も大きかったと思う。最初に決まったのが、演目が先か会場が先かはわからないが、日本的な縁側と小さな庭が、とても効果的に使われていて、日本の現代との橋渡しを見事に担っていたと思う。

    もちろん、その場所をうまく使った演出も素晴らしいと思う。うまいので、あたり前に感じてしまったほどだ。

    演出で言えば、観客席との距離感(近い)で、役者同士の台詞の重なりや、奥で聞こえてくる台詞、近づいてくる台詞などのように、立体感が生まれ、日常的な「会話」に聞こえるようにしたことは、朗々と台詞を順番に話す古典的な演劇の印象を払拭していたとも言える。「現代口語演劇」のようなアプローチだったのではないだろうか。

    そして、奥村宅さんの演出は、登場人物のキャラクターをくっきりさせることで、物語をわかりやすくしていたのではないかと思う。
    例えば、ニーナには、若くてかわいいだけで、ちょっと有名に憧れている女の子(アイドルに憧れている女の子のような)というイメージを与え、いままで観たことのあるニーナ像とは異なる印象を受けた。今まで観たニーナは、役者の実年齢もあるのだが、有名になることにもっとギラギラしていたように感じていたからだ。
    アルカージナの母としてのコースチャとの距離感や、女としての匂いも面白いと思った。
    つまり、こうしてキャラクターをはっきりさせることで、「喜劇」的な要素を舞台に与えていたと言ってもいいだろう。

    キャラクターだけでなく、演出家の解釈として、「これは!」と思ったのは、トリゴーリンがニーナに心が奪われそうになり、それを留めようとするアルカージナのやり取りがある。このシーンは少々唐突ながらも男女間の「喜劇」となっていた。年上の女性の怖さと、それぞれのキャラクター設定があるゆえの解釈であろう。

    さらに言えば、1幕と4幕のニーナの違いである。いろんなあれこれを経験したニーナが口にする、コースチャの戯曲が明らかに違って聞こえるのだ。全体の口調ももちろん違う。この差をきちんと感じられたのがいい。

    ただし、すべてが良いと言うわけではなく、例えば、ニーナの最初の演劇やアルカージナがふと見せる仕草に、意外としょーもないギャグ的要素を入れ込んでいたことは、ちょっと…。喜劇だからと言って、その感じは違うだろうということだ。両方とも「フリ」というのもなあ…という感じ。

    さらに言うと、アルカージナの西のほうのイントネーションである。イメージとして、そんな感じでグイグイくる女優なのかもしれないが、モスクワ(中央)でそれなりの女優なのだから、普段の会話のイントネーションにそれが出てくるのはどうかなと思う。強いて言えば、管理人ならば、という気はする。サンクトペテルブルクとの関係というわけでもないとは思うのだが。

    そして、解釈というと、チェーホフの『かもめ』4幕が終了した後に、奥村宅さんの解釈する『かもめ』が待っていた。
    最初は、自殺するコースチャの気持ちをさらに観客に理解してもらうために、ニーナとコースチャのやり取りの再演で、コースチャの感情を強化して見せるのかと思っていたらそうではなかった。
    つまり、観客が思うことと一緒で、確かにコースチャは、自殺未遂をしていたが、このタイミングでなぜ唐突に自殺を、ということを奥村宅さんは、自らの解釈で見せてくれたのだと思う。
    コースチャとニーナの会話と、ラストのドールンの何かを庇うような動きと台詞、それらが見事に一体となり、2人がもみ合って銃が暴発、誰も傷ついていないという、奥村宅のラストが完成したのだと思う。
    これは奥村宅さんが、戯曲を読み、自分なりの納得のために、止められない衝動に突き動かされてつくったものであり、あくまでもチェーホフの『かもめ』とは別モノであることを確認した上で行ったことだ。
    正直、このほうが、物語としていいような気もしてくるのだ。

    結局、160分という長丁場だったのだが、とても面白く観ることができた。さらに各幕間に20秒の休憩時間を入れたのだが、それが舞台の流れを途切れさせることなく(2年間の休憩というボケ−設定−も入れつつ)、うまく機能していたことは、今後長時間の上演を行う団体は参考になる方法ではなかっただろうか。

    いまのところ、古典作品を自らの解釈で見せてくれる、「オクムラ宅」なので、作品の選択で面白さが広がりそうだ。
    会場の選択もその選択の1つに入ってきそうでもある。

    どーでもいいことだけど、たぶん「鳩サブレ」が出ていたように思うのだが、だったら、できることなら岩手銘菓「カモメの玉子」にすべきだったのでは(笑)。
  • 満足度★★★★

    参りました
    蒸し暑さの中で、多少ボーとしながらの観劇でしたが、これが実に面白い。古い木造家屋の縁側と庭が舞台で、客席は居間。衣装も今の普段着に毛の生えたようなもの。オクムラ氏の演出はちゃぶ台にメトロン星人といった感じでしょうか。過去に2、3回「かもめ」を観ましたが、今までの中で一番わかりやすかったです。こんな古典の現代解釈ができるんですね。参りました。騎乗位シーンのサービスよかったです。働きものヤーコフの中田さん印象的でした。客席から終始演技を見守るオクムラ氏、イイ顔してました。次回作も楽しみです.

  • 面白い趣向♪
    劇中の台詞にある通り、”劇場の枠を飛出し”古民家の庭が舞台となって、観客は座敷で観劇。

    こういう上演スタイルの舞台は今まで経験したことがなかっただけに、新鮮に感じられた。

    また周囲の雑音や、役者の衣装、3時間近い長丁場など、観客の集中力を途切れさせかねないリスクがありながらも、個人的には最後まで楽しめました。

    ただ、「かもめ」という、戯曲自体も素晴らしく、そして築80年の古民家での上演というだけで十分魅力的なだけに、もう少しストレート(忠実)に仕上げても良かったのでは?

  • 満足度★★★

    風流さはありましたが、
    「観てきた」の評価の高さにちょっとびっくり!
    とにかく長い、蒸し暑い、お尻が痛いというのが最初の感想です。
    ”観劇の環境は条件の1つになりうる”というのが私の感想。特に椅子。
    それにしても自然の庭を背景にしたのは趣があり好きです。どんな背景も自然に勝るものないですね。

  • 満足度★★★★

    無題19
    投稿の時間からしてぴおんち33さんと同じ「19:00」の回かなと思いますが、私もチェーホフ&「かもめ」初観劇。今日は禁を破ってウィキペディアであらすじを予習しました。もちろん「ゆうど」は初めて。庭に向かって、左:板の間、右:畳。廊下があって庭には緑、椅子が2脚。外に解放されているので都会の生活音が当たり前のように聞こえます。豆腐屋さんのラッパの音が聞こえてきそうな夕暮れ時。門の外から覗き込む通行人(エキストラではない)の顔もみえたりします。夕方から暗くなる...きっと芝居の始まりというのはこういうことだったのかと思いながら観劇。

    ネタバレBOX

    医者役の山森さん、どこかでお見かけしたなと思っていたら「冬の穴(2010/11)」でした。「冬の穴」といえば、場所が学習院女子大やわらぎホール。そこも意表をつく場所(普通の学生会館のホール入口)でしたが、今日も、民家にお邪魔したような雰囲気(というか、そのものだ)。お話の内容...は面白くはありません(すみません古典的な戯曲はダメみたい)でした...が、お芝居は楽しく見させていただきました。開演前から役者さんはそこ(廊下や庭)にいて雑談。観客にみせているのかよくわかりません。ひとりずつ役名と年齢を述べて始まりました。4幕の間に、背筋を伸ばす時間、10分間の休憩あり。時間とともに夕闇が迫ってきます。雨が降ったらどうするんだろうなどと考えながら待ちます。初見なのでこうしたほうがというものはありませんが、役者さんによってはリラックスした普段着なので、お芝居のトーンが乱れています。それは意図したもののはず→何を狙ったんだろう。ラスト、表と裏とをみせたのは、なるほどーと感心。何か所か笑いが起こったシーンがありました。大抵、少しも笑えなかったのですが、何かひねったものがあったのか。もちろん、はっきりと笑える場面もありました。佇まいは古いものの、芝居中使うスナック菓子、ペットボトル、新聞などは、近くのコンビニで買うことができるものばかり。100年以上前に書かれた作品…という時の重みは感じられないけど、座布団に座り、時々、庭に目をやってお話しを味わうことができる時間でした。
  • 満足度★★★

    恥ずかしいのですが・・・・・
    音楽もライティングも無しの劇というのは初めてで、とまどいと疲れに終始してしまいました。蒸し暑かったせいもあると思うのですが、派手な演出と過剰な現代エンターテイメント性に慣れた耳目には、クラシカルなけれん味の無い三時間の会話劇は正直きつかったです。
    何せ「かもめ」自体初見なので、演出の醍醐味なども分からず、ストーリーを追うだけに終わってしまったのですが、メドベジェーンコの奇異な短パン姿だけは見たくなかった・・・・。どういう意味があるんだろう?それに女優のアルカージナだけ何で関西弁???(俗人性を出すためか?)古民家を使ったアイディアは面白かったですが、それがこのロシア劇にそれほど生きているとも感じなかった。一つには、外の車の騒音がけっこううるさく、「湖の近くの家」という設定にそぐわなかったこと。典型的なアジアモンスーン気候の中での公演では、ロシアの清澄な空気を感じることが不可能なこと。演技やせりふは言葉の端々まできれいに発音され心地よかったですが、それでもこれらマイナス要因を忘れさせるほど圧倒的ではなかったのが残念です。

  • 満足度★★★★

    すんなり観れる
    上演時間におそれをなしたが。そうでもないですね。この場所、というのが大きいと思う

  • 満足度★★★★★

    斬新
    観劇前にどうなるのかあれやこれやと想像していたけど、どんな想像よりも斬新な解釈だった。

    期待以上だった。


    一幕のニーナは笑っちゃったし、ヤーコフが想定外の働きっぷりだった(個人的にはお気に入りだけど若干濃い気もする)
    アルカージナがまさかの演出でびっくりしたけど、とてもしっくりきた!!
    他の登場人物も斬新な演出で尚且つしっくりきた!!
    最後の幕は演出した方のうまさと『かもめ』への愛をかんじました。
    とてもよかったです。

  • 満足度★★★★

    これはいいよ!オススメ!!
    とても良い時間を過ごせた!!
    小劇場の芝居大好きの人にはオススメ!!

    会場が風情があり、当初チェーホフという感じではなかったが、
    とにかく居心地が良かった(笑)
    また、役者さんが目の前で、まるで自分のためだけに演じてくれている気がして、とても贅沢であった。
    まだ予約していない人は夜公演がオススメ!
    照明の感じが、幻想的でテンションUP間違いなし(笑)
    役者さんも観客も芝居好きが集合しているような雰囲気であった。

    あと、公演時間は150分であったが、長く感じなかった!!
    もう少し観劇したい気分であった。
    あとはネタバレで。

    ネタバレBOX

    私は「かもめ」を観劇したのは初めてなので、他の芝居とは比較はできない。しかし、とても満足した!
    4幕構成で各幕とも丁寧に演じられていた印象。
    幕が変わるごとに20秒ほど休憩が入るのが、ほのぼのとして好印象(笑)
    個人的には、ニーナ役の名嘉友美さんが上手いと思った!!

    残念だったのは、会場の特徴で自動車音等がうるさく感じたこと。
    これが唯一の減点材料。

    あまりネタバレしていないが、観劇することをオススメしたい!
    これが2000円で観劇できるなんて(笑)

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