満足度★★★★
110分間眼を逸らさせない
虐待や「ゴミ屋敷」問題から言葉の暴力、マスコミの横暴なども盛り込んで「ヒリヒリする」どころか「傷口に塩」のようなハナシだが求心力のようなものがあり、110分間眼を逸らさせないのがスゴい。
また、ラストの明かりによって「その後」を暗示するのもイイ。
満足度★★★
次回作頑張って下さい。。
<セット&物語>
パルコ「49日後・・」を連想される舞台セット・・。
前作は、日本間の後ろに裏庭で、異常な征服者を中心に抑圧される恐怖が耐えず舞台の前面に押し出され緊張の中、物語りが進行。本作は、裏庭の後ろに日本間の少し奥まった配置で2階の間(少女の部屋)を作り出し、空間を旨く観せる事に成功、但し、客席からは一歩引いた目線となり臨場感が薄まった分、冷静に物語が観られる様になった中・・親の虐待のトラウマを背負ったであろう謎めいた奇行少女の(自虐的な)物語が進行・・最後に身近な理解者と思ってた人が・・。
<雑感>
前回は大人の影は全く感じなく、今回は物語の設定上親戚の親等、申し訳程度に大人役が登場、メッセージ性の有・無は求めませんが、登場人物をそうさせた背景及び環境、社会を含めた大人との係わり方が気になりました。
浮かんだ言葉は、「恐怖」、「威圧」、「自虐性」、「幼稚性」、「自己顕示欲」、「性癖」、「ヒステリック」、「反社会的」、「モノトーン」。この物語に「愛」はあるのか?嫉妬や独占欲や敵意を生み出す『求める愛』」ってとこ?『緊張と緩和』のメリハリ、緩和モードは役者さんを含めも少し経験が必要かと・・。裸族さんは笑えました。
前作は少し褒めすぎたかなと思うくらい良かった。前2作目は楽勝、本3作目は「ごあいさつ」でも記載されてましたが、大変な難産であった事と思われます。
<まとめ>
主催の小林さんも少しお疲れモード気味で、不条理な“もの凄い張り手”も受けられ大変御苦労様でした。真剣さが伝わり狙いは悪くないとは思いますが、正直3連チャンもとなれば(1作目は観てません)、きついです。仮に重いパターンであっても明るい未来とか愛があれば救われます。次回作迄、劇団の引き出しが少しでも広く・深く・多くなる事を期待してます。
満足度★★★★
とても楽しめない
作・演のパンフ挨拶に「楽しんで観ていただければ~」とあったが、とても楽しめない。
主人公・加絵(八木菜々花)の悲痛な19年。「私が何をしたっていうの!」という叫びがとても重い。
終盤の深夜のシーンを筆頭に、上手い演出するなと感心した。このようなテイストの話は好きではないが、また観たい。八木菜々花の美しさがストーリーの悲壮感を一層際立たせていた。
満足度★★★★★
アヒルの子(小野版)と蛙ノ子
今晩は中野でした(帰宅途中)。本公演はあと明日1回。今日、予定では「ブラック・スワン」をみるつもりでしたが、昨日、予定変更。見逃さないでよかったー。すみません、帰宅後追記