醜い蛙ノ子 公演情報 張ち切れパンダ「醜い蛙ノ子」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    とても楽しめない
    作・演のパンフ挨拶に「楽しんで観ていただければ~」とあったが、とても楽しめない。

    主人公・加絵(八木菜々花)の悲痛な19年。「私が何をしたっていうの!」という叫びがとても重い。

    終盤の深夜のシーンを筆頭に、上手い演出するなと感心した。このようなテイストの話は好きではないが、また観たい。八木菜々花の美しさがストーリーの悲壮感を一層際立たせていた。

    ネタバレBOX

    加絵は、母とも姉とも似つかない美人として出生する。両親の軋轢のとばっちりで母にオイルをかけられ、火をつけられ、首から下に大火傷の痕がのこる。味方であった姉も、次第に加絵につらくあたるようになり、加絵は孤立し自宅に独居しひきこもる。ゴミに囲まれながら…。

    「みにくいアヒルの子」の話は、実は白鳥でした、というシンデレラストーリーだが、本作はもっと地味で現実的。加絵の回りの人間も良いも悪いも普通にいそうなキャラ。だからこそ怖い。
    原一家は、本作の中で一番良心的に振舞い、物語を安定させている。こういったキャラがいないと、ある程度のリアリティを保てなくなり、話についていけなくなる。
    ちなみに、林(小島竜太)はいかにもな雰囲気がうまく出せていたし、上田(深井邦彦)も、独善的なオーラと小心者な空気を醸し出せていたと思う。演者の功績とも思うが、やはり演出が巧みだったのだろう。

    気になった点が少々。
    加絵を演じた八木の演技。幼いころの演技が、知的障害をおっているように見えた。また、ここまでどん底に落ちた加絵が、姉(中島愛子)に守ってもらったことで急に回復したように見えたのが、ちょっと軽くないか、とも感じた。(それぐらいどん底にいると思っていたので)
    もうひとつ、加絵が美人なのは良いが、ゴミ屋敷に住んでいるにしては綺麗(服とか髪とか)すぎないかな。

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    2011/05/26 00:52

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