君がために蝶は舞う 公演情報 君がために蝶は舞う」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    スカっと観劇
    千秋楽を観劇。
    冒頭のシーンからテンポよく、舞台をめいっぱい(小屋の高さも考慮に入れた)使って躍動感があり、役者間に技術差はありますが、それを補ってあまりあるエネルギーのあふれる芝居だったように思います。

    ロミオとジュリエット自体の話をすべて知らないのですが、予備知識がなくとも誰でも分かってもらえるようにあえて原典の尺を長めにとったのでしょう。
    コメディの要素も取り入れられており、楽しく、分かりやすく話を理解することが出来ました。
    ラストは大量の紙吹雪にびっくりしましたが、登場人物の一人である脚本家の、それまでの苦悩を吹き飛ばすようでしたね。スカっとした気分で観劇しました。

  • 満足度★★★★★

    あっという間の90分
    初めて観ました。
    それぞれの話を非常に見やすく整理されており、また、スピード感を持った作品だったと思います。1時間30分ちょっとの中に、しっかりと詰め込まれたものと、飽きさせない工夫とがあり、楽しんでみることができました。演出技法は好きずきだとは思うのですが、私は仕掛け方が面白いと思います。
    それぞれの役者さんにこれからの成長が必要だとは思いますが、逆に芝居ずれしている変にこなれた演技でなかったからこそ、成立できた部分もあり、滲み出た良さもあったと思います。
    物語は「if」物で、あれだったら、これだったらという感じ。それぞれの展開に驚きつつ、引き込まれて劇作家役と一緒になって苦しくなるような気がしました。
    ラストは賛否あるだろうと思いますが、あの蝶吹雪で思わず笑いました。きっとそれでいいのかなって思います。
    受付から誘導からにも好感が持てました。みなさんお疲れ様でした

  • 降ってきた蝶
    色々と盛り込んではいるけど、こんがることなく観劇。
    究極、出会わなければいいんだろうけどそれじゃ始まらないし。
    悲劇って誰かが決めるわけじゃないし、観方によってはコメディかも。

  • 満足度★★★

    ラストは驚きましたが
    あまりにも大量すぎて,片付けるのが大変だったでしょうね。それにもまして作るのが大変だったのでは・・・小さな蝶の形に切ったものも多く,しかも模様まで入れているものもあった。また,冒頭の場面が話の所々で繋がってくる構成も好印象。ただ,ストーリーはというと,確かに面白くは観れたが,もっと工夫の余地があるのでは・・・。これだけでは心に残らない,もっと驚きの結末を観たかった。受付や客入れの案内など,気配りがなされている劇団で,好印象なだけに,次回作は芝居としてのサプライズを期待したい。

  • 満足度★★★★

    解釈と結末
    劇団CHAN'Tさんの舞台を観るのも、pit北/区域というハコに行ったのも初めて。
    座席の配置が面白いハコで、さてこれをどう活かしてくるのかなと思ったけれど、
    なかなか上手く行ってたのでは?と私が見た側からは思った。
    ただし、私が着席したのはオススメされた側で、もう一方の側からはどう舞台が見えるのかは分からない。(そちら側の最前列に劇団員さんが1名座ってらしたが)。

    結論から言えば、私はとある台詞が引き金になってラストは泣きっぱなし、アンケート書いてる間もぐすぐす、会場から出る時に役者さんスタッフさんが見送ってくださったが、その時もボロボロ泣いてかえってご心配を掛けてしまった…。
    やっと一晩明けて頭が冷静になってきたので、レビューを書こうと思う。

    評価は「4」とするが、もし端数があれば4.3~4.5をつけたい。
    満点にしないのは、これからもっともっと素敵な劇になることへの期待を込めて。

    ネタバレBOX

    私が泣いたのは、終盤のとある台詞が、本当に「ジュリエットが魂から叫んでる」と感じられたから。
    ありきたりの解釈で済ませないで、もっと私と彼の愛した人生を見つめて、
    そうジュリエットが叫んでるように聞こえて、決壊。

    「名前って何?人の体のどの部分でもない(後略)」はいい台詞だと思ったが、これは原典にあるのだろうか、それとも今回の創作なのだろうか。

    オープニング、数組のペアの台詞がペアからペアへ移っていく構成はとても良いと思った。こういうテンポの出し方もあるんだな、と。
    ただ、全体を通して、早口の台詞が若干聞き取りづらかった。台詞が走っていたというか、少々早すぎるきらいがあるというか。もしかしたら狭いハコだったので、声が反響し過ぎて聞き取りづらかったのかも知れない。

    結局、主役の男性は、彼女とどうなったのだろうか?その辺はっきりしてなくてモヤモヤが残る。物語の本筋的には重要でないのかもしれないが。

    劇中で劇作家と劇団員がしたロミジュリの解釈は上述のとある台詞の通りだと思うが、
    今冷静な頭で考えると、結末はあれでええんかなー…と少しまたモヤモヤが残ったり。
    「全てはあるがままに」だったら、結局何も変わってないのでは?
    それとも、書く・演じる側の解釈が変わったからそれでいいということなのだろうか?

    個人的には、ユリエが娼婦やってるバージョン、それから2人が出会わないバージョンが好きだった。あれをもっと突き詰めてどうなるかが見てみたいと思った。まあ、2人が出会わない方は、悲劇どころか劇自体にもならない可能性もあるが、お互いが幸せであるためならそれも一つの選択肢だろう、と。

    劇中劇でユリエの母親役、地では演出?の女の方がとてもいい味を出してらした。関西人としては「どやさ」が一番好きだった。が、まだ追求の余地あり。あと、ユリエの母親として死ぬシーンの演出も、初めてあんな死ぬ演出の方法を観たので笑ってしまった。シリアスな役ではもちろん使えないだろうが、彼女だから出来たのだろう。

    小道具は殆ど無かったが、各人が持っていた布の活かし方は上手いなーと純粋に思った。

    大量の紙吹雪と蝶が最後に降ってきたが、蝶はいくつかしっかり頂いて帰りました。
    ただ、紙吹雪自体、少し量が多すぎかな、もう少し減らしても大丈夫なんじゃないだろうかと。吹雪というか雪崩みたいだった。
  • 満足度★★

    ロミジュリ新解釈??
    pitは非常に観客に厳しい小屋だと思いますが(笑)
    誘導人員が多くて好印象。
    さらに前説にて緊急時の対応についても説明があります。

    芝居は、まぁ好みでしょうか。
    よかった部分もあれば好きになれない部分もあり。

    ネタバレBOX

    ジュリエットの目が真っ青。ロミオの口が真っ赤。
    現実の人たちとの区別をつけるためかなぁ。ちょっと違和感。

    冒頭の数組の別々の会話がキーワードで繋がっていくシーンは見事。面白く見た。

    ダンスはCHAN’T恒例なのかな?
    だけど芝居の雰囲気とまた微妙な差異があるような。


    ある劇団の作家がロミジュリの脚本が書けずに悩んでいる。
    とりあえず悲劇の結末を変えたいらしいのだがすでに本番一週間前。
    もうお前それは無理だ。ていうか脚本家失格だ。
    と、まんまと物語にのめりこんだ私はイライラしながら見る(笑)。

    なんとかストーリーを変えて書いたものをいざ役者たちが演じると「違うこんなんじゃない!」と言って作家が役者を張り倒す。(ロミオ可哀相)
    お前、自分で書いたくせに…。
    この流れが繰り返される…。さすがにイライラがMAX。

    ていうか稽古してないものを本番の舞台にのせるの…?

    ロミジュリを演じる役者二人が主役って明言されてるけどあんまり主役っぽくない。心情の変化がよく見えないし特にイベントもなかったし。
    いっそ二人はがっつり恋に落ちるべきだったのでは。
    主役には劇的な何かが起きないと主役たりえないと思う。

    脚本の構成の話。
    試行錯誤(結婚は済ませるとかロミオが犬とか)は前半でやっておかなければいけない部分なんじゃ?
    観客として私が期待していたのはそれこそ新たなロミジュリの結末であり、そこに至るまでの行程ではない。
    なのに、行程を延々と見せられるのはちょっと飽きる。結論だけ言ってって思う。
    それと全体を通すとロミジュリ(既存)をやっている時間が長すぎて、佐藤さんのオリジナリティが薄い本になってると思う。(生意気言ってすみません…)
    結局完全なる結末は見いだせないまま、「悲劇でもいいじゃない、そこにあった恋は本物よ…!」みたいな納得を全員がして終わる。
    あれ、新たな結末は…?
    それこそ一個前の「最初からロミオに巡り合わない」終わり方のほうが私は好き。なーるほーどねーと思って見てたのに、悪い意味で裏切られた…。(´・ω・`)

    演出の話。
    蝶を象った紙がひらひら落ちてくる演出は綺麗で好きだったのだが、多用しすぎが気になった。
    あと、ラストの紙吹雪どしゃっ。ひらひら~ではなくどしゃっ。凄まじい量が降ってきた。一番前にいた私は結構盛大にかぶった。
    あれは失敗なんだろうか。それとも意図したものなんだろうか。
    あれによる演出上の効果はあんまり無かったような気がする。
    掃除が大変だし、用意するのも大変だったろうし、労力と効果が見合ってない気がする。

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