平田オリザ・演劇展vol.1 公演情報 平田オリザ・演劇展vol.1」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-20件 / 50件中
  • 満足度★★★★★

    走りながら眠れ
    他愛のない会話しかしていないのに、その場、その場の夫婦らしい空気感が表現されているとともに、二人の過去の歴史や人間性までもが表現されている感じがした。観ていて非常に微笑ましかった。

  • 満足度★★★★★

    7つで断念…
    雰囲気の違う作品を一度に味わえる素敵な演劇展でした。舌切り雀のフランス語版以外は見る事が出来て大満足です。

    4/29(金)『さようなら』
    心は人間だけのものか?アンドロイド初体験。人間に仕えるロボットって手塚治虫のマンガのイメージだけど(…古い)見た目が本当に人みたい。アンドロイドを介して聞く詩(声)は純粋に濾過された、決して機械的でない不思議な感じ。

    4/29(金)『ヤルタ会談』みんな人間だもの馬鹿馬鹿しくて、風刺的で、大笑い。でも、周りの観客が笑ってるのに僕は所々理解出来なくて残念。学生時代に歴史の授業、寝てなければな〜。

    4/29(金)『走りながら眠れ』
    その空間が夫婦の生きざまのように。大杉栄について全く知識はないけれど、ただただ平和な日常風景。その会話が明るく楽しい程、弾圧や虐殺の影が見えてくるように思えます。

    5/8(日)『舌切り雀日本語版』
    演劇は国境を越えるんだなぁ。同じ回に見に来ていた子供が一つ一つの呼び掛けに素直に反応するのが面白くて、小さい頃から楽しい演劇に触れる機会って大事だなぁと思いました。舌切り雀ってこんな話だったっけ、知ったかぶりでオチとか忘れてたけどこんなだったのか。

    5/10(火)『ヤルタ会談英語版』
    日本語よりも乾いた印象。会場の笑いも日本語版より少なかった気がする。日本語独特の曖昧な言い回しは、英語では出ないんだなぁ。

    5/14(土)『銀河鉄道の夜』
    一人で佇んでいても孤独じゃない感じ、物語が自分自身に共生していく感じ、本作品は原作の魅力をより高めていると思います。受付でもらった、上演にあたっての文章に『このリーディング公演を被災地でも上演できないか可能性を探ってる』とあって、実現すると良いなと思いました。きっと勇気づけられると思います。

    5/14(土)『マッチ売りの少女たち』
    忘れても知らなくてもそこにあるもの。物語を解釈しようとしてもしても、登場人物の夫婦と同様に困惑してしまう。僕は終盤でようやく肩の力が抜けて、不条理な笑いを楽しめた様に思います。「戦後の荒廃」について僕らは知らなかったとか、忘れたとか、見てみない事には出来ないんだなぁ。そこに確かに在ったのだから。

  • 満足度★★★★★

    ヤルタ会談
    テンポがよくて面白かった。歴史が苦手だからヤルタ会談について予習をしていった(笑)けど、楽しめた。

  • 満足度★★★★★

    走りながら眠れ
    出演者二人が味のある好演。会話にゆったりと浸るだけで心地よい。

  • 満足度★★★★★

    「さようなら」を観た
    「海よりももっと・・」

    あまりにも美しいアンドロイドだった。上演時間約20分だが、その中には意味深なセリフが詰められており観終わった後は感慨深い。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    最近、アンドロイド演劇はよく観ているが人間とアンドロイドの境がないロボットが多い。人間がアンドロイドになって発するセリフはあまりにも巧妙すぎて、アンドロイドだと思えないのが実情なのだが、今回のアンドロイドは実際に声を出していない。録音とぎこちない動きは精巧なマネキンを観てるようだった。

    一人の女・ドイツ人と彼女のパパが残してくれたアンドロイドとの会話劇だったが、日本人は寂しさのない国を求め、ドイツ人は幸せのある国を求めるという精神の違いや、またドイツ人の女が余命いくばくもない儚さを知って語られる救いのセリフの数々が絶妙だった。

    「死ぬときには好きな人がいるといいなぁ。その人は死んでいてもいいから、どうしても忘れられない思い出があるといいなぁ。」とアンドロイドは言う。そして海よりももっと遠いところに行けるのだとも。

    心に響く素晴らしい舞台だった。
  • 満足度★★★★★

    「走りながら眠れ」
    淡々とした会話劇なのにどうしてこんなに惹かれるのか分からない。役者二人も素晴らしかった。もう一度見たい。

    美しきものの伝説をイメージしていたけれど、上海バンスキングを思い出した。

  • 満足度★★★★★

    「さようなら」
    ロボットが演じることの意味について考える。ロボットは日本人を模していて、対する人間側を日本人が演じない理由について考える。アンケートで「この上ない」が連発されていた意味について考える。演じるのは女たちで、引用される詩は男たちの作品である意味について考える。事実は存在せず解釈のみ存在するのか考える。誤解も解釈のうちであるのか考える。この先のロボット工学がなにを目指しているのか考える。
    あれこれ考えるきっかけを与えてくれた作品。

  • 満足度★★★★

    マッチ売りの少女たち
    不条理ではあるが、ストレスが残らない。それぞれの役が、人間を一皮むいたようなところが面白い。

  • 満足度★★★★

    「走りながら眠れ」
    当時としてはぶっ飛んだカップルの印象のある大杉と伊藤だが、ここではごく普通のありふれた会話をかわすカップル。時折「警察」「尾行」「死んだ後のこと」など、あまり普通ではない言葉も入るが、私たちとほとんど変わらない人たちである。舞台上に私たちが見たのは、明日はどうなるかわからない私たち自身かも。毎日を大事に生きたいと強く思った。

  • 満足度★★★★

    「舌切り雀」を観た
    山内健司ほど日本人らしい顔をした役者は居ない。と個人的には思っている。しかし最近、フランス滞在が長かったせいか「ぼんそわーる、ふらんすめていてそう。」と、どことなくおふらんす的な香りを放つ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    リーマンスーツにトランクを下げて登場した山内はまず、観客を暖めることに徹する。その努力のせいもあってか子供の野次が面白い。おばあさん、おじいさんの人形の顔が恐いが日本人が創作したものでないと聞いてなるほど・・と思う。日本の童話に登場するおじいさんの顔は大抵、人の良さそうな顔をしているはずだ。

    のっけから見た目恐そうなおじいさんと雀の場面から始るがストーリーは誰でも解っているので安心して観られる。しかも懐かしい。これで人形そのものがもっと穏やかな表情をしていたら完璧だったのだけれど、どうみたっておじいさんは悪党っぽい。むしろ、オリザ人形でも出しとけば、もっとウケタに違いない。笑


  • 満足度★★★★

    先日の『マッチ売りの少女』に比べて
    構成・演出の違いがあってか、こちらの方が客の年齢層が低いこともあってか、笑いの多い客席でした。

    ネタバレBOX

    下手には大きなマッチ棒のモニュメント、細長い大きなテーブルが天井から吊り下げられていました。物が落ちるくらい揺れるのかと心配しましたが意外と安定していました。

    別役さんの初期作品をいくつかコラージュしたもので、「たち」には、三人の『マッチ売りの少女』の意味の他に、『象』と『AとBと一人の女』などが入っているという意味があったのですね。

    原爆のケロイドなどという戦後の話題の他に、戸籍がコンピュータウイルスに冒されて娘の真贋が分からないという今日的設定もなされていました。

    主婦が回覧板で少女たちの頭を思いっきり叩いたり、戸籍係の言動が面白かったりして、客席には笑いが絶えませんでした。

    ただ、『マッチ売りの少女』の由来を考えると、あまり笑えませんでした。

    この家の娘になったらなったで、近所付き合いの煩わしさがあると諭すところにはくすぐられました。押し掛けてきた少女たちを拒否する一方、テーブルには子供のおもちゃみたいなものが飾られていて、夫婦は子供のことを決して忘れていないのが印象的でした。
  • 満足度★★★★

    ヤルタ会談
    短いお芝居でしたが、おもしろかった。
    さすがです。

  • 満足度★★★★

    ヤルタ会談
    たった3人の、緩~い会議のようで、笑顔の下の腹黒さが見え隠れして、面白かったです。皮肉たっぷりなんだけど、溢れるユニークさが、良かったです。

  • 満足度★★★★

    マッチ売りの少女たち
    ちょっと前ですが、観ました。別役さんはさすがですね。充分に楽しめました。

  • 満足度★★★★

    ヤルタ会談
    ヤルタ会談の本質はこんな感じだろう。三カ国の栄養過多を体現したキャスティングだろうか。上演時間30分。

  • 満足度★★★★

    走りながら眠れ
    二人の会話にとても色気を感じました。いい作品です。好きです。

  • 満足度★★★★

    20110504
    (^・ェ・^) はしりながらねむれ

  • 満足度★★★★

    走りながら眠れ
    何気ない会話から、こぼれる、この時代の空気、二人の状況、影、夢、流石と思いました。

    ネタバレBOX

    男(古谷隆太郎さん)ちょっと拗ねたり、甘えたりする感のさじ加減や、物思い、良かったです。
    女(能島瑞穂さん)の少女のような笑顔や、大人の女の憂鬱、良かったです。

    幕間の風鈴の音色も、素敵でした。
  • 満足度★★★★

    オリジナル版も見てみたい「マッチ売りの少女たち」
    別役実作品は初見で、平田オリザさんがどんな味付けするかを興味しんしんで見ましたが悪っぼい別役さんの現実と味方的な平田さんの融合がでましたね。オリジナル版も見てみたいです。

  • 満足度★★★★

    『マッチ売りの少女たち』
    相当にスラップスティックでドタバタと落ち着かない、笑いの多い演出。
    登場人物達の、意味のあるのかないのか分からない、かみ合わない
    台詞の応酬をぼんやりと見つめていると。

    終盤、一気にダークで緊迫した雰囲気に舞台は包まれる。
    そのギャップに、ぞっとしました。 全部がこの時の為に
    用意されてたんじゃないか、と思えるほど。

    ネタバレBOX

    恥ずかしながら、別役実の原作は未見なので適当な事はいえないですが
    登場人物の立ち位置や人数、台詞は大きく変えられているような感じ。
    特に登場人物の役柄配置に、すごくオリザ色を感じました。

    『砂と兵隊』でもみられた、とぼけた感じの台詞の応酬が、
    特に闖入者である娘たちと家の主との間で繰り広げられる。
    これが凄く面白い。 娘たちの絶妙な合いの手の入れ方や
    台詞の軽妙さ、あと思わず微笑がこぼれるような表情の作り方に
    思わず声を出して笑ってしまう。 笑ってしまうけど。

    時々ものすごく緊迫して恐ろしいシーンが、笑いを切り裂いて
    飛び出してくる瞬間がある。 

    娘の一人が家の主人に向かって過去の「記憶」を告白しながら
    スカートをゆっくりまくっていく場面、

    「マッチを擦らないで下さい…」と娘たちが家の主の前で
    必死に哀願する場面、

    目が離せない程の緊張感と不気味な沈黙がアゴラの
    空間を支配してました。 普段はすっとぼけた、つかみどころのない
    娘たちがいきなり豹変するからなのかな。 

    すごく怖い、なんかの『闇の部分』、どろどろしたモノに触れた感じ。

    最後が、イカれた、脱力した感じの笑いで終わるのも、このバランスを
    なんとか保つ為だったのかな? 色々と深読みが出来る。

    後書きによると、別役『マッチ売りの少女』を中心に、『象』『AとBと
    一人の女』等をコラージュして作った作品であるとの事ですが、
    それを感じさせない、自然な作品と思いました。

    ブラックコメディ、不条理演劇が好きな人、『砂と兵隊』が
    気に入った人にはたまらない作品ではないかと。

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