映像鑑賞
満足度★★★★
映像にて鑑賞。だいぶ間が空いたが以前劇場で目にした時も変わらぬ市井の中の庶民のドラマを、人の行き交う商店街のとある店を舞台に描く。前回観た作品は「過去」(史実)から現在を見通す視線がアイテムとして仕込まれていたが、今作では商店街を含む地域の再開発で立ち退き期日が迫る中、振り返らざるを得ない「過去」を語り、断絶の後の未来を見通そうとする人々を描いている。
ノスタルジックに寄ったドラマではあるが、多様な登場人物が絡む市井の風景がナチュラルで、「覗く」演劇の愉しみをディテールの豊かな会話が支えていた。筆致の確かさ。
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったです。日常どこかでありそうなお話を丁寧にそして繊細に表現されていて素晴らしかったです。前々作を一度拝見していますが、覗き見するようなというコンセプトはそのままに自分もそのお店にいるようなそんな感じでした。またの機会を楽しみにしています。
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めての劇団さん。芝居屋のお芝居はとても暖かく自然な感じで
見ていて安心でした。日常に起きうる出来事ですね。最初から
引き込まれてしまいました。良い時間をありがとうございました。
次回作も楽しみにしています。
実演鑑賞
満足度★★★★★
実際に喫茶店のお客になったように、楽しみました。
片隅に腰掛けいて、仲間に入れてもらいたくなりそうな、そんな感じでした。
コンセプトが(覗きみるような感じで) とありました。
大きな事件は起きませんが、懐かしいような温かい雰囲気が癒やされました。
ゲイバーのマスター役の役者さんが、とても良かった。
人懐っこい感じがいいです。
(私の75 年が...) と泣き崩れる女性の役者さんの演技が素晴らしくて、胸が締め付けられました。
このシーンがまだ残っています。
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
<人間と地域>を<愛情と愛着>をもって描いた好公演。劇団芝居屋らしい安定感、それは演じている役者の演技そのもの。今回は地方都市の寂びれた設定から、東京郊外にある私鉄沿線の街が舞台になっている。そしてコロナ禍の影響で タイトルにある通称「七曲り」という路地裏横丁が移転を強いられる。現実にありそうな内容を厚い人情噺として紡ぐ。昭和という佇まい 雰囲気に、令和の時代の出来事、その苦境を逆に題材として描く強かさ。
いつもの人情噺、しかし 少しネタバレするが、親が戦後間もない頃に開店し、そこで生まれ育った女将・影山典子の慟哭が痛ましい。親から受け継いだ おでん屋「万年青」が取り壊され、愛着ある風景が一変する。75年の歴史ある店が一瞬にして無くなる無常。雑多な路地裏、それが何も無く見渡せてしまう光景、その変貌した様子が想像できる破砕音。同時に典子の取り乱した姿…彼女の人生と店舗が重なり哀愁をみるようだ。単に移転ではなく、人生の歩み(思い出)が消えるような不安、それでも人は力強く生きていく を思わせる。そこに劇団芝居屋の真骨頂を観る。
物語は、立ち退きを中心に、そこで生きてきた人々の背景と今後の行く末を温かく見守る。同時に今 日本が抱える問題も点描する幅広い描き。少子・高齢化を思わせる後継者問題、マイノリティに繋がるゲイBAR「夜と朝」、そのマスターの生き様と今後の行く末が気になる。説明にある、かろうじて残った五店舗の立ち退きを、喫茶紫苑を中心に紡ぐ「現代の世話物」、そう まさに<現代>の人情芝居。ぜひ劇場で覗いてみては…。
(上演時間1時間55分 途中休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★
昭和の時代を思い出させるような街の喫茶店。小劇場の芝居でよくある、スナックや喫茶店で、様々な人間が織りなす日常の物語。決して新しさはないのですが、「芝居って良いなあ!」と感じさせます。大詰めの喫茶店のママ(増田恵美)の語りで、BGMを入れませんでした。安易にBGMで雰囲気作りをしなかったこと、私は好きです。
実演鑑賞
満足度★★★★
芝居屋の芝居はいつも温かい
ベテランたちが演じる市井の人々のてんやわんや
皆表情が良い
昭和ノスタルジーの世界が展開される
「挽歌」という言葉が浮かんだ
外部の状況を表現する音響がピタリとはまる
まあ観る人の世代によって思いは異なるだろう
「横丁」ってなくなっていくんだろうなぁ
しょんべん横丁、思い出横丁・・・
久しぶりに新橋烏森にでも飲みに行こうかな
ゲイバーのマスター役の吉田祐健が良かった