映像鑑賞
満足度★★★★
映像にて鑑賞。だいぶ間が空いたが以前劇場で目にした時も変わらぬ市井の中の庶民のドラマを、人の行き交う商店街のとある店を舞台に描く。前回観た作品は「過去」(史実)から現在を見通す視線がアイテムとして仕込まれていたが、今作では商店街を含む地域の再開発で立ち退き期日が迫る中、振り返らざるを得ない「過去」を語り、断絶の後の未来を見通そうとする人々を描いている。ノスタルジックに寄ったドラマではあるが、多様な登場人物が絡む市井の風景がナチュラルで、「覗く」演劇の愉しみをディテールの豊かな会話が支えていた。筆致の確かさ。
0
2023/09/17 04:25
1
このページのQRコードです。
拡大